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介護のレクレーションのひとつに「指体操」があります。その中でも、指体操は誰でも簡単に行えて、脳の活性化や身体のリハビリにつながります。

介護の仕事を続けてと、レクレーションの担当を任されることがありますよね。利用者さんの状態に合わせて内容を考えていかなくてはならないので「今日は何をしようかな」と悩むこともあるでしょう。
そこで今回は、

  • 指体操とは何なのか
  • どうやって行うのか
  • なぜ介護のレクレーション

の3点についてポイントを絞ってお伝えしていきます。

指体操は幅広い状態に合わせられるので、ぜひレクレーションに取り入れてみてくださいね。今回は動画を交えて解説しています!

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指体操は誰でも気軽に行える体操

指体操はその名の通り、指をゆっくりと丁寧に曲げて、動きを意識した体操です。道具を使用せずに自分の体を使って行うので、誰でも気軽に取り組めるメリットがあります。

まずは2分ほどの動画がありますので、参考にしてみてください。
ゆっくりとした動きで、グー・チョキ・パーを使ったり、指を1本ずつ曲げる動きをゆっくり行います。

参照:カイゴ大学

ここで注意が必要なのが、利用者さんの中に脳梗塞やリウマチなどの後遺症により、思うように指が動かせない人もいます。こちらが理解しているつもりでも、利用者さんは他の人の目もあって自尊心が傷つく場合があります。レクレーションの前に確認しておくようにしましょう。また、手首を軽くブラブラと振る準備運動を忘れないようにしてください。

指体操(グー・チョキ・パー)見慣れた動きから始まる

準備運動を済ませたら、利用者さんの負担になりにくい指体操のメニューから実践していきましょう。
この動きは、手を握ったり開いたりと繰り返すものです。身体の前に両手を出して、手を握ってグーの状態にしたり 、開いてパーの状態にしたりを繰り返します。


その時、職員側はしっかりと声を出しながら動作を行います。そして利用者さんのペースに合わせて動作のスピードを調整するようにしましょう。あまり早い動きで体操を進めてしまうと、利用者さんがペースについていけずに途中でやめうからです。できる限り、その場全体を見渡しながらペースを作るようにしましょう。

グー・パーの動作に慣れてきたら、次はチョキを取り入れていきます。ジャンケンの要領で、グー・チョキ・パーを順番に行います。

 

 

2つの動作から3つの動作になるので、中には戸惑う人がいます。この時にも、動作のスピードが早くならないように気をつけましょう。しっかり観察しながら、ゆっくり行ってください。

指折り体操

指折り体操は、数字の掛け声に合わせて親指から順番に指を曲げていきます。身体の前に両手を広げて出してもらい、右手と左手の親指から同時に曲げていきます。

「1・2・3・・・」と順番に指を曲げていくと、「5」の時点で両手がグーの状態になります。

そして「6・7・8・・・」の時には、小指から順番に手を開いていきます。

「10」の時に、両手が開いている状態になるようにします。指折り体操に慣れてきたら、次は右手の親指だけを先に曲げた状態でスタートさせてみましょう。

右手が親指だけを曲げており、左手は全て開いている状態です。「1」の時点で、右手は人差し指、左手は親指から曲げ始めることになります。そのまま続けていくと「4」の時に右手がグー、左手は小指だけ開いています。

「5」の時には右手の小指が開き、左手がグーの状態になります。そして「9」で右手が全て開いてパーの状態になり、左手は親指だけ曲げています。最後の「10」で右手はもう一度親指だけを曲げ、左手は全て開いてパーの状態で終わります。

指を集中して動かしたあとは、ストレッチを兼ねて、身体の前で手を組み、グルグルと手首を回しておきましょう。

手のひらを前でパー、胸でグー

身体の前で右手を開いて前に出し、左手を握ってグーの状態で胸元につけておきます。そして右手を胸元に引くと同時に、左手を前に出します。

腕を交互に動かしながら、前に押し出すイメージです。その際、前に出ている手は開いた状態、胸元に引いている手は握った状態を繰り返します。数回繰り返した後、今度は手のひらを前でグー、胸でパーの形となるようにしてみましょう。動作が逆になるので、前に出している手がグーになります。

前に出している手の形に沿って「パー」「グー」と声を出すことにより、動作がスムーズにいきやすくなるでしょう。

レクレーションは意思疎通ができる機会になる

介護現場では日々の業務をこなすだけでも忙しい時もあります。しかし、レクレーションで利用者さんの笑顔を引き出すだけではありません。介護職員と利用者さんの意思疎通ができる場なので、時間を割いてでも確保してほしいところです。日頃は会話をする時間が取れなくても、レクレーションや体操を通じて新たに信頼関係が生まれることもあるでしょう。

指を動かす前には「いきますよ、せーの(さんはい)」という前置きを作ることにより、リズムを作りやすくなるという、次のレクレーションに活かせる気づきもあります。

レクレーションは何をしようかと、頭を抱える介護職員も数多くいることでしょう。指体操は道具も使用せずに行えるので、比較的職員も利用者さんも一緒になって取り組みやすいメニューでもあります。それでも、何度も似た体操を行っていたり、簡単すぎるという場合には、準備不要!飽きないレクリエーション10選から探してみてもいいでしょう。全員ができるだけ楽しめるよう工夫を重ねて、信頼関係を作っていきましょう。

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