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医療法人敬寿会 やすい内科安井直(やすいただし)院長プロフィール

資格
- 医学博士
- 日本内科学会認定内科医
- 日本内科学会東海支部評議員
- 日本循環器学会認定専門医
- 日本心電学会評議員
- 日本ペーシング学会員
- 日本心臓病学会員
- 日本糖尿病学会員
- 日本超音波学会員
- 身体障害者手帳交付申請書に添付する診断書作成医師
経歴
昭和57年 名古屋保険衛生大学医学部卒業
平成元年5月 藤田保険衛生大学医学部内科講師(循環器内科)
平成4~6年 循環器内科医局長
平成9年3月 やすい内科開院
平成12年 介護保険事業所や介護付き有料老人ホーム運営
平成18年 在宅医療支援診療所として訪問診療開始
医療法人敬寿会 やすい内科
診療科目 内科/小児科/循環器内科/リハビリテーション科
住所:〒474-0044 愛知県大府市桜木町2-192
電話:0562-44-6521
医院詳細 http://iryojoho.pref.aichi.jp/medical/detail.cfm?objectid=67186&objecttype=1,2,4
今回は当サイトの運営に関わってくださっている安井内科の安井先生に医者を続けている理由と介護の業界に関する想いを伺いました。
“人のため”に仕事を医者をしている
私は自分の利益を先に得ようとする人が苦手です。関わるみんなが“人のために”を考えながら行動すると自ずとみんなが助け合える関係になると考えています。
私が20年以上医者を続けてこれているのは「ありがとう」と言われることに喜びを感じているからです。忙しく、やりたくない辛いこともありますが、全て人のために行動していれば自分にとってのご褒美である「ありがとう」が待っているから63歳になっても元気でやってこれています。
入院や入所で患者さんとの縁が切れることに違和感
体の不調を解決し、元気な姿にするために患者さんと向き合っています。
私の診療方針として、「患者(一人称)」「ご家族(二人称)」「医師(三人称)」ではなく、医師は患者とご家族に近い2.5人称という近い関係でいるということを掲げています。
患者と家族に負けないほど親しい関係になることが患者のちょっとした異変に気づくことができます。
しかし、認知症の診断を受ける他の介護施設に入所し、これまでの患者の情報や縁が途絶えてしまうのです。
これまで困難一緒に乗り越えてきた大事なご縁は何だったのか。もう目の前の患者から「ありがとう」と言われることは無くなってしまうなんでおかしい。
本気で患者と向き合ってきたからこそ、縁が切れてしまうことが不本意に思っていました。
一生、最後まで一緒にいたい
入所や入院をキッカケに患者と会えなくなるという現状を解決するために介護施設の運営をはじめました。施設に入所する前から体の事を詳しく知る私が対応できるので、何か異変が起きたらすぐに対応することができます。
これまで患者さんとは診察・治療だけの関わりだったものが、施設に行けばすぐに笑顔を見ることができ、本人から直接「ありがとう」を聞ける環境が出来上がりました。
内科医院と介護施設を併設することによって、改めて医療と介護の連携の必要性を認識し、この経験や考え方を伝えるために一般社団法人知多郡医師会会長として多くのセミナーや研修会に登壇させてもらっています。
介護の現場で働く方々へメッセージ

介護と医療の連携をとることによってお互いにできる範囲・できない範囲で情報が途切れることを防ぐことができます。介護と医療はそれぞれ独立した分野ではなく、切っても切り離せない関係にあります。
また、施設入所者は病人ではなく、普通の生活を送ろうとする人生の先輩です。医療や介護以外にもっと様々な分野との連携が必要になります。
そのために大事な考え方としてやはり“人のため”に行動することができなければ適切な連携はできないのではと感じています。

“人のため”に行動することは自分の損ではなく、普段やっている仕事に対する捉え方を変えるだけで十分です。掃除一つでも幸せにする行為という小さな事でも誇りに思うことが重要なのではないかと思います。
また、介護のように、他人のために他人を幸せにしている仕事に対して誇りを思ってほしいということを介護の現場で働く人に伝えたいです。
