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せっかく希望して就いた介護職の仕事も、時には辞めたくなることもあります。これは誰でも経験することかもしれません。理想の介護ができなくて壁にぶつかることもあれば、人間関係に疲れてしまうなど、良いことばかりではないのです。

介護職を辞めようと思った時に多くの人が迷うのが、辞める理由と時期、そして次をどうするのかということでしょう。

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介護職を退職する最善のタイミングとは

国をあげて介護職員の人材不足に取り組んでいる中「本当に自分が辞めて良いのだろうか」と悩むのは当たり前といえます。特に、夜勤のシフトがある介護職の場合、自分が辞めてしまえば他の職員がその分を補わなければなりません。忙しければ忙しいほど、気が引けることでしょう。

しかし退職を決めたのであれば、いつかは辞めなければなりません。最善のタイミングは「今」です。

上司に相談すると退職を止められるか「せめて補充要員が来てから」と言われるのが関の山です。でも、補充要員なんてなかなか来てくれません。待っていると、いつまでも辞められなくなります。おおよその事業所が退職一ヶ月前には申し出ることになっていると思われますので、退職を決意したなら「今」伝えるのです。

ただし、転職をするのであれば次の事業所の採用がある程度決まってから伝えた方が良いでしょう。

介護職が退職する3つの主な理由とは

介護職が退職する3つの主な理由は、現実には次のような統計が出ています。

  • 職場の人間関係に問題があった
  • 結婚、出産、妊娠、育児
  • 事業所の理念や運営に不満があった

退職した理由

引用:平成29年度介護労働実態調査|介護労働安定センター

しかし、退職を決めたとしたらできるだけ穏便に済ませたいのが自然の心理かもしれません。その場合、次のような理由を伝える人が多いといえます。

  1. 腰(体)を痛めてしまったので、少しの間、負担が少ない仕事で休ませたい
  2. マンネリ化してきてしまったので、心機一転して頑張りたい
  3. やりたい仕事ができてしまった

注意したいのは、転職する先が再び介護事業所の場合、いずれは今の事業所に分かられてしまうということです。1や3の理由だと「辞めたくてウソをついたな」と思われてしまいがちです。

もちろん、今まで夜勤業務も行っていたが転職先では日勤の仕事のみという場合には1も当てはまります。また今が入居系の施設であれば、転職先がデイサービスなど日帰り事業所なのだとしたら、3の「やりたい仕事」として説明できるでしょう。

いずれにしても、転職先を決めてから退職を申し出るのであれば、転職が判明した時のことを考えて理由を伝えるようにしましょう。

ちなみにわたしは、退職する理由を包み隠さず施設長と経営者に話しました。在籍している時に一所懸命に仕事を行っていれば、理解してもらえるものです。

転職活動はいつから始めれば良い?

退職することを決めたのなら、出来るだけ早く始めましょう。あるいは、転職活動を先にしておいて、移りたい事業所が見つかってから退職の意志がしっかりと決まる場合もあります。

退職した後、しばらく就職自体を休むつもりがないのであれば、転職活動は早いにこしたことはありません。

生活するためには収入が必要です。ですから、転職先が決まってから退職を申し出ることの方が一般的です。転職する時期もある程度決まっているはずなので、退職を申し出るタイミングもおのずと決まってくるでしょう。

自分が辞めれば迷惑をかけてしまうけど、退職していいの?

介護職員が退職を迷う大きな理由の一つとして、自分が辞めた後に残された職員が大変になってしまうが、本当に自分はこの理由で辞めても良いのだろうかと悩むことが考えられます。辞めたいのは自分のわがままではないだろうか、と悩む訳です。

ただでさえ介護職員不足なのですから、そう考えてしまうのも無理はありません。しかし、実際に何人も同僚が辞めた後を皆で立て直し、そして自らも辞めたわたしはこう感じています。

「誰かが辞めることで立ち行かなくなる事業所なら、それまでだ」と。

介護はチームプレーです。誰かが辞めたことで運営できなくなるのだとしたら、その事業所はきちんとしたチームケアを行っていないということになります。となると、先行きは不透明だと言わざるを得ません。

またスタッフに我慢を強いることで運営を続けている事業所にも、未練を感じる必要はありません。

ただ、介護事業所の経営や運営に対する経営者の考え方はまだまだ遅れています。ですから転職先を選ぶ際、同じことにならないように注意しましょう。

感情労働である介護職を続けるためには転職もあり

介護職に最も必要な技術は、効率的な介護を行うことではなく「対人援助技術」です。人と人とのコミュニケーションで成り立つ仕事のため、相手の感情を思いやるとか、自分の考えを適切な方法で話す技術などが求められます。しかも「感情労働」ですから、自分の感情をコントロールして利用者さんやスタッフと接しなければなりません。

これらを身に着けるには時間がかかります。ですから、いくら就きたくて就いた仕事でも、辞めたくなる時はあるのです。

退職することを決断したら、できるだけ早く事業所に伝えましょう。退職時期を引き延ばしても、問題は解決しません。しかし転職をするのであれば、転職先が決まってからの方が良いでしょう。

退職の理由は、転職した噂が今の事業所に伝わったとしても「嘘をついて辞めた」と思われない理由を考えましょう。

 働きやすい職場環境選びがあなたを輝かせる

あなたはなぜ介護の仕事を続けているのでしょうか?

日頃から考えることが多すぎていつの間にか忘れてしまっている介護の現場で働く理由。母が祖母の介護を大変そうにしているのを見て介護職を志した人や、障害者の方が当たり前の日常を送れない現実を知って、当時の自分では何も力になれないもどかしさから介護の仕事を志した人もいるでしょう。

現在、あなたが介護の仕事を行っているのは、「人の力になりたい!」と強く思ったからではないのでしょうか?

3K(きつい、汚い、危険)と言われていることを知った上で働き続けているあなたは高齢化社会である日本の誇りです。

介護業界の主役は現場で働くあなた自身です。

あなたをキッカケに、「介護の仕事って楽しいんだよ」「介護ってかっこいいんだよ」と思ってもらえる仲間が増えることを祈っています。

まずはあなた自身が輝ける場所に行きましょう。

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