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ある日突然の徘徊に誰もが困惑するのはあたり前です。目を離したすきに出掛けられてしまうと、どこに行ったかわからない家族を探しに行くことも容易ではありません。また徘徊によって近所に迷惑をかけて精神的にも辛いことでしょう。徘徊の対策ができると、介護者の精神的ストレスの緩和につながります。

本記事では、問題行動と言われる徘徊について説明していきます。徘徊と上手に付き合い、家族がともに安心した生活が送れるよう考えていきましょう。

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徘徊対策は何をすればよいのか

認知症状の一つであるため、治療は難しいですが、介護者の接し方や介護の仕方によって症状の改善はみられます。

1. 否定しない

家族で介護をしていると、「トイレはここ」「こんな時間にどこへ行こうとしているの」など強い口調で言ってしまいがちです。また同じことを何度も繰り返されると怒りたくなる気持ちもわかります。

しかし認知症高齢者は悪気があってうろうろしたり、出て行こうとしているわけではありません。本人なりの思いがあって行動しています。介護者から見れば徘徊ですが、本人は真剣です。怒り口調で声をかけると、誰でも怒るのが当然です。

まずは介護者から優しく声をかけ、行動を否定せず、見守りましょう。

2. 話を聞く

その場の声かけで解決しても同じことを繰り返してしまいます。徘徊は不安の表れでもあります。本人の話をゆっくり聞きましょう。話の中で辻褄が合わないこともたくさんあります。

話を聞く目的は、本人の不安の軽減であり、話の正しさではありません。ゆっくり話を聞くことにより、今いる場所が安心していられる場所であることを感じてもらうことが大切です。

3.適度な運動や介護サービスを利用する

寝て起きて食べるだけの生活の中では、楽しみを見つけることは難しいです。昼間は起きて活動することで食事がおいしく食べられ、夜はぐっすり眠ることができます。本人が動くのを待っているのではなく、近所を散歩する、ラジオ体操を行うなどの活動を続けると生活にメリハリがつきます。

また家族がすべて行うことは難しいため、介護サービスを利用することもよいでしょう。昼間はデイサービスに行き、他の人と接することも刺激になります。介護サービス利用中は介護者も休息することができます。昼間の活動量を増やして生活のリズムを整えることは、徘徊など認知症状の軽減につながります。

4.道具を使う

介護者の接し方や介護の工夫により、精神的に落ち着き、徘徊の軽減につながりますが、すべて解決できるわけではありません。気がつかないうちに外へ出て近隣や警察のお世話になることは家族の精神的な負担にもなります。

そのため、玄関や部屋を通ると、ランプで知らせるや音がなるなど、道具を使って本人が動いたらすぐにわかる工夫をすることも状況に応じて必要になります。介護者も自分自身の生活があります。道具を使うことにより負担が軽減できるものがあれば使っていくことも大事な対策です。

徘徊の原因

介護者を悩ます行動の一つに徘徊があります。「徘徊するため目が離せない」「家族では探しきれなくて警察の人が連れて来てくれた」など、介護者にとって頭が痛い行動と言えます。

しかし、行動ばかりに目を向け、なぜ徘徊が起こるのかを考えたことはありますか?

徘徊の要因は、認知症状の中の「記憶力低下・障害」や「見当識障害」と言われています。

例えば、記憶力低下・障害の場合、認知症が発症したからと言ってすべて忘れてしまうわけではありません。人によって異なりますが、子どもの頃の記憶や仕事をしていたときの記憶など断片的には残っています。そのため、子どもの頃に住んでいた家(実家)に帰ろうとするが行き方がわからず、うろうろしてしまう行動が徘徊です。

見当識障害でも同様のことが言えます。場所が認識できない症状が出てくると、自分の部屋やトイレがどこかわからず家の中をうろうろしてしまうことがあります。また今いる場所がわからず外へ出て行ってしまい、警察や近隣にお世話になり自宅へ送ってもらうなど、以上のような行動は、典型的な徘徊症状と言えます。

徘徊対策グッズ紹介

介護保険の福祉用具では徘徊対策用のセンサーマットなどがレンタル商品としてありますが、市販でも徘徊対策グッズが販売されています。市販のものは、大きく3つに分類されます。

1.補助鍵

自宅についている鍵とは別に南京錠をつけるタイプです。工具も使わず、ドアに取付け金具をはめるだけで簡単です。

弱点は中から鍵をかけてしまうため、外出先から帰った他の家族は外から開けることができないことです。

2. 人感センサーアラーム

感知範囲内に人など動きを探知すると音がなる仕組みです。工事もいらず、簡単に設置できます。ものによってはセンサーが作動してから数秒は周囲の音を録音できる機能などもついていることがあります。

弱点は人だけでなく、動物や強い風やものでもセンサーの前を通過すると反応する場合があります。設置場所によってはセンサーが作動しつづけてしまうところもあるため、気をつける必要があります。

3.GPS

携帯電話の端末を使う会社、携帯電話会社、民間警備会社などが行っているGPSを使った見守りシステムがあります。徘徊のある高齢者以外に、子どもの見守りのために開発されているものもあり、若干形や色が子ども仕様なものもありますが機能は変わりません。

GPSは購入費用以外に月額使用料がかかります。しかしスマートフォンの専用アプリやパソコンから場所を調べることができるため、大変便利なりました。GPSの機能が良いため、居場所の特定範囲が狭く、利用される家族が増えてきたのも事実です。

安心して暮らしていくための五か条

徘徊が始まり、先の見えない介護に不安な家族も多いことでしょう。安心して暮らしていくためには以下のことがあげられます。

  • なぜ徘徊するのかの要因を考えましょう。
  • 行動に対して否定をしない。
  • 介護サービスなどを利用して認知症高齢者の楽しみを見つけましょう。
  • 安全対策を行う。
  • 便利な道具を使って介護の負担軽減を図りましょう。

徘徊は人によって場所や時間、行動など予想がつかないことが多いです。毎日の介護に疲れてしまっては、身体的にも精神的にも負担となります。自宅で家族一緒に暮らしたいと思う気持ちは大切ですが、家族もそれぞれ生活しています。

徘徊の進行によっては、施設へ預けることがお互いの生活を守るために必要な場合があります。徘徊が原因で家族がいがみ合うようになって一番悲しむのは自分のことがうまく表現できない認知症高齢者本人です。

どこで暮らしても家族に変わりはありません。徘徊と上手につき合いながら最期まで家族を大事にできる関係でありたいですね。

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