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利用者さんからの暴言は、とっても嫌になりますよね。優しく丁寧に声掛けをしても、何度も怒鳴られたりする事で介護をしたくなくなります。

利用者さんはお客さんだから、認知症だからといって介護士が我慢しなくてはいけいない立場になっているのが現状です。我慢の限界になって、仕返しをすると介護事故とされる。今回は、利用者さんに暴言を繰り返し吐かれたその後をお伝えします。

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介護士は仏さまではない

介護士は、何を言われても笑顔で介護をしています。しかし、「仏の顔は三度まで」という、ことわざがありますが何度も繰り返し言われていると3度も持ちません。内心は介護の仕事をしたくないけれど、誰かが介護しなくてはいけないので笑顔で対応していました。

「何するんだ、さわるな!」暴言と暴力の日々

利用者Aさんは、介護認定があるけれども認知はあまりない状態でした。排泄交換などをしようとすると、すぐに大声で「さわるな」「なにをするんや」と言われます。

さらに、数分後にAさんから「排泄交換をしてくれ」と言われます。言われたので仕方なくいくと、その時にもまた「さわるな」等大声で言われます。

さらに、暴言だけでなく叩くこともあります。かといって、排泄交換をずっとほっておくことはできないので、暴言を吐かれ叩かれながら介護をすることが多々ありました。

相手が暴言ならこっちは感謝で対応

利用者さんの暴言や暴力に耐えながら、介護をしていました。何かをすると大声で怒鳴ったりされるので、用事がない時には近づかないようにしていました。でもそれではいけないと、内心思っていたのです。

なので、利用者さんが暴言を吐かれても、耐えて介護をしてみようと職員の中で話をしました。職員はみんな「ありがとう」と言いながら介護をしてみることにしました。

暴言のなか、「ありがとう」と言ってくれた

利用者さんに暴言を吐かれても、「ありがとう」と介護をするのは苦痛でしかありませんでした。なんでこんな人にありがとうと言わなきゃいけないのか、と思いながらも半年くらい過ぎたころから、利用者さんに変化が現れてきました。

なんと利用者さんが暴言を吐きながらでも、「ありがとう」という言葉がでてきました。次の日に、雨でも降りそうなくらいびっくりしました。

気持ちは相手に伝わっている

いつも嫌な気持ちで介護をしていると、言葉はなくとも利用者さんは感じ取っていたのかもしれません。さみしかったのか、暴言を吐いて気を引き、相手をしてほしかったのかもしれません。

けれど、暴言を吐いても介護者の嫌がる様子が見れなくなり、楽しくなくなったのか「ありがとう」といわれる変化がみられました。私自身が相手を、心の中で威嚇していたから、利用者さんは暴言や暴力をしていたのかもしれません。

この体験から、感謝の気持ちを根気よく伝えながら介護をすることにしました。あなたもぜひ、感謝の気持ちで介護をしてみてはどうでしょうか。

きっと時間はかかるかもしれませんが必ず効果がありますよ、自分に負けないでください。

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