高齢者はあまり水分を飲みたがらないですよね。高齢者が水分を飲みたがらないのは、単純にのどの渇きに鈍感になっているのです。さらに、おしっこがすぐ出るから飲まないなどの精神的な事情もあります。水分の足りない状態の脱水症状を防ぐことで、脳梗塞(のうこうそく)や心筋梗塞(しんきんこうそく)などの病気を防ぐことにも繋がります。しかしながら高齢者は、なかなか水を飲みたがらないため、水分を飲むことは簡単なことではありません。水を飲みたがらない高齢者にどのように水分を飲んでもらえばいいのでしょうか?
水分は健康の源

水分を必要な量を飲まなければ、脱水症状が起こりそこからさまざまな病気につながります。脱水症状がおこると、血液が濃くなり脳梗塞や心筋梗塞など重大な病気を引き起こすことになります。だからしっかりと水分を飲むことで、病気の軽減につながります。しかし高齢者はのどの渇きに鈍感なので、なかなか水を飲みたがらない傾向にあります。
好みの飲み物を飲んでもらう
元気な人でも、飲み物の好みは様々あります。お茶一つでも色々な種類があり、麦茶やウーロン茶など好みが様々です。さらに、熱い飲み物や冷たい飲み物が好みの人もいます。まずは高齢者の好みの飲み物を知ることで、水分量を増やすことが大切です。
そのほかには、食事の中でも水分量を増やす工夫ができます。デザートを水分が多いものに変更することや、みそ汁などの量を少し増やすことでいつの間にか水分は増えています。これなら飲むことができる飲み物があれば、気軽に飲むことができます。
一日の必要水分量と病気の軽減の説明
飲んでいる水分を、目に見える形にすることが大切です。例えば、午前と午後の水分をペットボトルに分けることで、こんなに水を飲んでいないんだと把握することができます。なんでこの水の量を飲ままなければいけないのかを説明することも大事です。何で水を飲むのかの目的を示すことで、健康にならなければいけないという生きがいにもつながります。
何で飲みたくないのかを知る
水分を飲みたがらない高齢者の中には、トイレが近くなるからできるだけ水を飲まない。といわれる人が多くいます。元気な人には何でもないことかもしれませんが、高齢者には深刻な問題なのです。飲みものをすすめる前には、トイレがすぐ近くにあることを伝えることで、安心して飲める環境につながります。高齢者のひとに寄り添い、相手の気持ちを察することも大切です。
水分をとることを最初に考えない
水分を飲みたがらない高齢者に、水分を飲んでもらいたい。そんな考えが先行して、水分補給を無理に飲んでもらおうとしていませんか。しかし、それ以上に高齢者がなぜ水を飲みたがらないかを知ることがとっても大切なことです。
- 飲み物の好みを知る
- 食事などで水分を楽しく飲む
- 飲む水分(飲んだ水分)の見える化
- 目的を伝え目標を立てる
- 不安を取り除く
簡単な事ですがなかなか出来ていないのが現状です。ぜひ一度あなたも見直してみてください。たったこれだけで、水分を飲み健康で目的のある生活に早変わりします。