老人ホームで勤務したときの手取り給料ってぶっちゃけいくらなの？

介護の仕事をしていると「手取りが低い！」と嘆いている職員もいます。

介護職員の処遇や賃金については、昔から改善が必要であると話題になり、少しずつではありますが介護職員の給料は上向きにあります。

しかしまだまだ他の業種と比べて給料が低いのが現実です。2019年の10月より、勤続10年以上の介護福祉士の給料を8万円相当賃上げすることを発表しましたが、実際企業が分配を考えることになるのでどこまで手取りが増えるか疑問です。

「給料が良い会社で働きたい！」誰もが思う本音ですよね。

実際に友人が働いている老人ホームが、自分が働いているホームよりも1.5倍も手取りが多いなんてこともあるのです。少しでも手取りを増やすためにも、老人ホームの給料や他事業者の給料を比較してみましょう！

1番給料が良いのは特別養護老人ホーム！理由は忙しさ？

介護職員は介護保険サービスを提供するさまざまな事業者に配属しています。

有料老人ホームやグループホーム、デイサービスや訪問介護などと数多くの事業者が存在するのです。

また、介護事業を展開している企業の種類もたくさんあるので、就職する企業によっても給料に違いがあるでしょう。しかし厚生労働省が定期的に介護職員の平均給与を公表しているので、ある程度は把握できます。

厚生労働省が公表しているサービス種類別、常勤職員の給与形態は以下の通りです。

特別養護老人ホーム（老人福祉施設）322,310円

介護老人保健施設　　314,560円

介護療養型医療施設　278,010円

訪問介護事業所　293,590円

通所介護事業（デイサービス）　264,790円

認知症対応型共同生活介護（グループホーム）269,920円

となっています。

総支給額となっているので、大体70％～80％が手取り収入となるでしょう。もっとも給料が良いのは特別養護老人ホームとなっていますね。

ちなみに給料が良い介護老人福祉施設や介護保険施設ですが、理由は「重度者が多い」ことや「忙しさ」があげられるようです。重度者が多いということは介護度が重く業務が大変であるため、給料を少しでも良くしなければ職員が入らないのです。

デイサービスの金額が安いのは夜勤がなく、休みの希望者が多い土日を休日としている施設が多いことが理由の一つになっています。

老人ホームの給料が一番良いなら、さっそく求人を調べようと思っている人もいるかもしれませんが、ちょっと待ってください！

老人ホームは特別養護老人ホームのほかにもいくつか種類があります。

施設の介護職員が利用者の状態に合わせた介護を行う入居施設です。施設内で全てのサービスを提供してもらえますが、デイサービスや福祉用具などといった複数のサービスを介護保険で利用できません。

住宅型有料老人ホームは、施設入居しながら必要なサービスのみ利用することができるタイプの老人ホームです。自立度が高く介護があまり必要でなければ、介護保険料を抑えられます。また、施設職員からのサービス提供ではなく、訪問介護やデイサービスを利用しながら介護を受けられます。

健康型の有料老人ホームは言葉通り心身ともに健康の人しか入居できませんので、要支援もしくは要介護になると退去しなければならない老人ホームです。

ぶっちゃけ特別養護老人ホームと比べて、他の老人ホームの給料はいくらくらいなのか気になりますよね。

実際に調べてみると、法人や企業で誤差はありますが、全国平均で考えると18万円～19万円となっています。あくまでも平均ですので、資格や経験年数によっては20万円以上の手取りが実現できる可能性も十分あります。

都道府県によっても給料に違いがあり、手取り収入を増やしたいのであれば都内や主要の5大都市で働く事をお勧めします。特別養護老人ホームの給料が高い理由は、忙しさや重度の利用者が多いことをお伝えしました。

しかし他の老人ホームは民間企業が運営していることが多いので、給料の差は「運営状況の差」になってきます。つまり経営がうまくいっていない会社は、人件費などの経費を下げて対応するようになるのです。少しでも多くの給料を手にするために、入社を希望する企業の概要や資本金などについても調べておくとよいでしょう。

仕事内容が一緒でも、給料に大きく差があるのがわかりましたね。

給料が良いとされる介護サービスの種類です。

特別養護老人ホーム（老人福祉施設）322,310円

介護老人保健施設　　314,560円

訪問介護事業所　293,590円

引用：平成２９年度介護従事者処遇状況等調査結果｜厚生労働省

30万円越えを可能にする特養と老健の共通点は、重度者が多いことや業務の忙しさとなっています。ある程度の給料を払わなければ、職員が確保できない現実なのです。他の老人ホームについては企業の売り上げに反映した給料を支払われることが多く、平均18万円～19万円からとなっています。

あくまでも平均ですので、資格や経験年数によって、支払う給料を計算してくれる企業もありますよ！老人ホームで働くことを考えている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。