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介護職の退職理由を転職時の面接で、正直に答えて良いのか不安になるのは自然なことです。「仕事が辛い」「人間関係の悩み」の克服策もないまま転職時の面接で伝えると良い印象を与えないでしょう。一方で、ウソはつきたくない、悪い印象を与えたくないのは誰もが同じです。

この記事では、介護職の退職理由や転職時の面接対策について解説します。辛かった経験を活かし、転職先で介護職として新たな一歩を踏み出しましょう。

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多くの人の退職理由

「仕事の辛さ」「人間関係の悩み」を正直に伝えて良いのか悩む人は多いことでしょう。

しかし、介護労働安定センターによる「平成29年度介護労働実態調査」で報告されている多くの退職理由は、

介護関係の仕事を辞めた理由

  • 職場の人間関係に問題があったため
  • 結婚・出産・妊娠・育児のため
  • 法人や施設・事業所の理念や運営のあり方に不満があったため

引用:平成29年度介護労働実態調査|介護労働安定センター

以上が上位を占めており、仕事の辛さや人間関係の悩みは特別な理由ではありません。そのため、自分の努力が足りなかったなどと悩まず、新たな気持ちで転職に臨みましょう。

転職時の面接でなぜ退職理由が聞かれるのか

面接時に必ず退職理由を聞かれます。事業所は退職理由を聞くことで、その人の仕事へ対する取り組み方、考え方、働き方、モチベーション、取り巻く環境など、知り得る情報を得たいからです。

履歴書の志望動機は、良い印象が与えられる文章を誰だって考えて書きます。そのため、面接では書いたことを読み上げるのではなく、どのように考えているのかが問われます。良く見せたいがあまりにウソをつくことは絶対にいけません。仕事上でのトラブルを避けるために、正直さを面接の大きな評価基準としている施設がほとんどです。

退職理由で面接時に伝わる印象が異なる

介護職の退職理由の多くは職場環境や経営理念に対する不満であることは事実ですが、事実をそのまま伝えることが良いとは言えません。言葉は、伝え方によって伝える相手が持つ印象が異なるため、注意が必要です。

例えば、自分は「○○という悲しいことが続いたため、介護職を退職した」と退職理由だけを返答します。しかし正直に答え過ぎて、相手にまた同じことがあれば退職を選ぶ人と伝わってしまい、良い印象を与えません。退職したことは事実ですが、「退職理由を糧に△△していきたい」など、学んだことを活かしていきたいことを伝えると、相手が受ける印象は異なります。

何でも正直に答えることが正しいとは限りません。前職場の悪口になるような発言は避けましょう。スキルアップや転職先に選んだ事業所の良い点を踏まえて伝えることで良い印象に変わります。

転職時の適切な回答は?

頭ではわかっていても、実際に転職の面接を受けて介護職の退職理由を聞かれた場合にどのように答えたら良いのか悩むのが正直なところです。マイナス思考をプラス思考に変える回答の具体例を考えていきましょう。

例1.仕事が辛く、体調を崩してしまったという退職理由の場合

一度決めたら最後まで自分でやり遂げたい性格です。周りに頼ることなく、何でも自分でやらなければと思い、仕事をしていた結果、体調を崩したことが前介護職の退職理由です。介護はチームで行っているため、周囲と協力して行うことが自分にできれば、体調を崩すことはなかったと反省しています。体調も回復し、今後は周囲と協力し合って介護職として利用者さんの生活を支えていきたいと考えています。

ポイントは「失敗を認め、次の仕事に活かせるか」です。

例2.人間関係の悩みが退職理由の場合

前職場では先輩の意見に流されてしまうことが多く、利用者さんに寄り添えきれないことに悩み、退職に至りました。こちらの事業所見学の際に、職員同士が声をかけ合い、利用者さんに必要なことを考えて介護をしている姿を目にし、ぜひ自分もその一員として加わりたい、一緒に介護をしていきたいと思い、介護職を志望しました。

ポイントは「人の批判はしない」「見学の際に事業所の良いところを見つけてアピールする」です。

転職時の面接で成功するために

次こそは長く働き続けたいと思い、転職先を探すのは自然なことです。転職時の面接で前介護職の退職理由を聞かれたら以下のことに気をつけましょう。

  1. ウソはつかない
  2. すべて正直に伝えることが正しいわけではない
  3. 伝え方次第で相手の印象が異なる
  4. 事業所批判や他人の悪口は言わない
  5. 前介護職の経験を活かして何がやりたいか具体的なことを伝える

転職の中には、経験が浅い人、体調が悪い人、施設介護から在宅介護に移りたいなど理由はさまざまです。どんな経験でも悪い経験はありません。携わった介護から必ず得るものがあったはずです。マイナスに思っていることでもマイナスを知ったからこそ、プラスの大切さを知ることができます。自分を見つめ直し、今、できることは何かを考えて行動や発言を行いましょう。

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あなたはなぜ介護の仕事を続けているのでしょうか?

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