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介護士が離職する大きな原因は主に2つあります。それは、人間関係の悪化給料や待遇面への不満です。どの職業にもあてはまりますが、介護業界では特に色濃くその傾向があります。

この記事を読んで介護士の離職について知り、自分自身と向き合うことは、今の職場を辞めるかどうか気持ちの整理をつける手助けになります。

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介護士が辞める理由は人間関係と収入や待遇面の問題

介護現場では、人員の入れ替わりが多く退職と採用を繰り返しているイメージがあります。離職していく人たちの退職理由は人間関係の悪化と給料や待遇面の不安です。

介護関係の仕事を辞めた理由

引用:平成29年度 「介護労働実態調査」の結果 ~介護人材の不足感は4年連続増加~ 公益財団法人 介護労働安定センター

データをみると、

  • 第一に『職場の人間関係に問題があったため』。
  • 第二に『結婚・出産・妊娠・育児のため』。
  • 第三に『法人や施設・事業所の理念や運営のあり方に不満があったため』

とあります。

その他に収入や待遇面についての離職理由も大きな割合を占めています。

人間関係の悪化が介護士を退職に追い込む最大の理由

介護現場の離職に、最も大きく関わっているのが人間関係の悪化です。主に同僚や直属の上司との関係の悪化です。

退職、採用が繰り返される介護現場だからこそ起きてしまう人間関係のトラブルは、前職場の方法を持ち込もうとしたり、それぞれの職員が介護に対しての信念を押し付け合うことで生まれることが多いのです。

介護現場では、1人の利用者、1つの介護に対して他の職員と協力しながら対応しなければいけないことも多く、職員同士のコミュニケーションは非常に大事になります。そんな中、毎日気の合わない職員と仕事をするのはとても苦痛になり、退職の意思へとつながってしまいます。

日々募っていくストレスに耐え切れず、退職を考えてしまうという介護士がいるのも納得がいきますよね。

上記の離職理由のアンケートの第三の理由に、『法人や施設・事業所の理念や運営のあり方に不満があったため』という項目がありますが、これも捉え方次第では人間関係の悪化だと受け取れます。

というのも、会社のトップや管理者の考え方のもとに現場が動くので、理念や運営のあり方に不満があるということは、トップや管理者との関係が良好でないということになるからです。

仕事内容に見合わない給料や待遇にしびれを切らし退職する職員たち

2番目に多い退職理由として考えられるのは、給料や待遇に対する不満です。上記の離職理由のアンケート結果で、4番目から6番目に多い回答は給料や待遇に対する不満に繋がっています。

ただでさえ『介護』という仕事自体が、仕事内容に比べて収入が少ないと感じている職員もいる中で、同様の仕事内容で給料や待遇面のいい事業所があれば、そちらに転職したくなるという離職理由です。

退職した介護士が次の職場で働いて感じたリアルな声

これまでに実際に介護現場から離職していった人を30名以上みて、お話してきました。その人たちの離職理由のほとんどは上に挙げた、人間関係収入や待遇面の不満からでした。

人間関係に深く悩んだ末に退職していくケースは、同僚の高圧的な態度などに耐え切れず、という人が多く、介護という仕事が嫌になったわけではありませんでした。違う事業所ですぐに介護士として働き始めている人がほとんどです。

給料や待遇面の不満から退職していくケースは、次の職場(現状より収入や待遇面が向上する)を探しており、採用をもらえた時点で退職を決意することが多いです。この場合は、収入や待遇面を優先していたので、辞める前と同様の労働条件ではない形も多くありました。

例えば、デイサービス勤務から特別養護老人ホーム勤務へ。ショートステイ勤務から看護助手へ。などです。一般的には体力的にも精神的にもきつかったり難しい仕事に転職することで、給料や待遇面が良い職場へと転職していったケースです。

その後の話を聞く限りでは、「給料や待遇面が良いのにはそれなりの理由がある。」という感想を持っている人が多いので、給料と仕事内容やきつさは比例しているということでしょう。

今の職場を辞める体力と気力を使う価値があるかどうかで決めましょう

人間関係が悪化していて、毎日職場に行くのも苦痛。と感じていた人が離職してから、「辞めてよかった。楽しく介護という仕事と向き合えている。」と笑顔になるのをみてきました。

逆に、「少し給料が上がるからと辞めて、別で働き始めたけれど、人間関係はうまくいかないし、仕事も辛い。多少給料が低くても以前のほうが良かった。」という声も聞きます。

今の職場を辞めたいと感じているあなたにとって、ゆずれないことと我慢できることを見極めることが、これからの介護士人生を豊かに過ごすヒントになるのではないでしょうか?

 働きやすい職場環境選びがあなたを輝かせる

あなたはなぜ介護の仕事を続けているのでしょうか?

日頃から考えることが多すぎていつの間にか忘れてしまっている介護の現場で働く理由。母が祖母の介護を大変そうにしているのを見て介護職を志した人や、障害者の方が当たり前の日常を送れない現実を知って、当時の自分では何も力になれないもどかしさから介護の仕事を志した人もいるでしょう。

現在、あなたが介護の仕事を行っているのは、「人の力になりたい!」と強く思ったからではないのでしょうか?

3K(きつい、汚い、危険)と言われていることを知った上で働き続けているあなたは高齢化社会である日本の誇りです。

介護業界の主役は現場で働くあなた自身です。

あなたをキッカケに、「介護の仕事って楽しいんだよ」「介護ってかっこいいんだよ」と思ってもらえる仲間が増えることを祈っています。

まずはあなた自身が輝ける場所に行きましょう。

世の中は、熱い想いを持って介護の仕事に取り組むあなたのような人材を求めています。

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