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利用者からの意外な一言や暴言で、落ち込んでしまうことってありますよね。ちょっとした失敗を他の利用者や職員の前で怒鳴り散らして暴言ばかり言う利用者がいたら、介助に入るのもとても緊張します。

暴言はもちろん嫌なことですが、意外な利用者の一言で恥ずかしい気持になったり、逆に周りが気を使って何も言えなくなったりすることもあります。今回は利用者に言われてとても恥ずかしくなるようことを言われた体験談です。

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「本音を言って何が悪い!」会話が好きな利用者の対応

会話

施設入居していたAさん(男性)は、人と話をするのが大好きな人で、よく談話室で他の利用者とお話をしている人でした。大きな病気や認知症もなく、身の回りの支援をする程度の人だったので、介護職員とも時間があるときはよく話をします。

元気で明るいAさんなのですが、一つだけ気になる点がありました。会話をしているときは悪気もなく本心を直接相手に伝えるタイプだったので、会話の流れ次第では気を使うことも多かったのです。なぜかというと、利用者の中にも本音を言われて傷ついてしまう人がいるかもしれません。私達職員もあんまり言い過ぎないようAさんには伝えるのですが、あまり理解してもらえず「本音を言って何が悪い」といった考え方を曲げまない人だったのです。

カッコ悪い?本人の目の前で同意を得ようとするなんて!

利用者数名と一緒に外出に出かけた時のことでした。私ともう一人の職員2名で、Aさんを含む3名の利用者と喫茶店に行き、コーヒーを飲みながら談笑していました。Aさんが中心となり会話が進んでいくのですが、Aさんが私に向かって「あんたは恋人はいるのか?」と聞いてきたのです。

私は「はい!やさしい彼女がいるんですよ~」と返しました。

するとAさんは私の顔をジロジロと見ながら、

「ほー!男前でもないのに大したもんだ!」と大きな声で言い出したのです!

私は「やめてくださいよ~そこそこイケてるでしょ~?」と冗談で返したのですが、「いやいや顔は全然だめだな!みんなもそう思うだろ?」と、他の利用者に同意を求める始末。

最後には一緒に付き添いで来た介護職員にも「なぁ!あんたも思うだろ?顔は良くないよな?」としつこく問い詰められます。同僚は「そんなことないですよ」と言うしかない状況におかれてしまい、何とも嫌な空気になったのを覚えています。

他のことでも置き換えられる。言われた本人が傷つけば暴言になる

特に言われたことは気にしませんが、何もお店で暴言吐かなくても!と、すごい恥ずかしかったのを覚えています。言った本人に悪気がなくても、言われた本人が傷つけば暴言になることを身をもって感じた体験でした。

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