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人前で大声を出したり運動したりするのはけっこう緊張しますよね。大勢の人の前に立つだけでも少し緊張するのに、「大きな声で話しながら、体を動かすなんて考えられない!」と思う人も多いでしょう。介護の仕事はただ介助をするばかりではなく、利用者と一緒に体操する「機能訓練」や、ゲームや物作りなどを行う「レクリエーション」があります。

職員が利用者さんに説明しながら行いますが、大勢の視線を感じるとどうしても緊張してしまいます。意外にも身体介護よりもレクリエーションがつらいと言う職員は多く、「介助をしている方が気が楽だ」と話す人も少なくありません。でも、レクリエーションを担当するなら楽しく行いたいですよね。今回はレクリエーションが苦手でも克服できた方法についてお伝えしていきます。

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苦手だからこそ!場数を踏んで慣れていこう!

私はレクリエーションが苦手で、なるべく避けていました。大勢の前で話をすると変な声が出たり、顔が真っ赤になったりします。レクリエーションは業務の一つなので、担当が回ってきて困っていたのです。利用者の視線がとても気になるし、いざ始めた所で「全然聞こえない!」なんて利用者からいわれると緊張が高まります。最終的には先輩職員と交代する事態になったことがあり、レク担当の日はため息ばかりでした。

レク担当は外してほしいと現場主任に相談しました。すると、「それならもっとレク担当をしましょう!」と翌日もレクの担当になってしまったのです。現場主任と一緒になって2人で対応することになりました。

一緒に対応している現場主任を見て気づいた点がありました。声かけや盛り上げ方、目線です。今まで苦手意識ばかりで、見えていなかった対応が「なるほどな、うまいなぁ」と、冷静に見れるようになりました。そして、レクリエーションをしっかりこなす職員を改めて尊敬の目で「すごい」と思えるようになったのです。

私は現場主任の力を借りながら、自分からレクリエーション担当を進んで行うようになりました。数日レク担当を続けていると、人前に立つのも慣れてきて、2週間ほどで緊張しないようになったのです。レクリエーションは敬遠しないで場数を踏むことと、できれば先輩と一緒に行いながらやり方を学んでいくことが大切だと気付くことができたのです。

緊張はコミュニケーション不足?少人数や簡単な内容から始める人も

人前に出て緊張するのは利用者とのコミュニケーションがいまいち取れていない可能性もあります。介護は身体介護を行うことだけが仕事ではありません。空いた時間に何気ない話をすることや、困っていることを親身になって聞くことも大切な業務の一つになっています。

レクリエーションが苦手だったある職員は、「参加する利用者と2~3分ずつ話をしてみよう」とアドバイスをもらっていました。上司のアドバイス通りに話していると、会話がなくても話ができるようになっていきました。利用者としっかりコミュニケーションがとれるようになってからは、レクリエーションの担当になって大勢の前に立っていても、全く緊張しなくなったのです。緊張しなくなった理由を聞くと、「普段から話をしているので、不安な気持ちがなくなった」と話すのです。
コミュニケーションはとても大切なことだとわかりますよね。また、大勢の前で対応する前に2~3人の利用者と行う小グループでのレクリエーションから少しずつ慣れていった職員もいます。いきなり大勢の前だと緊張してしまうことも、少人数で行えば緊張を感じることも少ないのでしょう。他にもまずは簡単なレクリエーション内容から始めていく職員もいます。例えばみんなで「歌を歌う」だけであれば、歌詞を見ながら大きな声を出すための練習になりますので、一度試してみるのも良いでしょう。

最初から上手にやろうとせず、失敗を生かそう!

大切なのは少しずつ慣れていくことです。なるべく緊張しない簡単な内容から始めたり、先輩と一緒に行ったりしながら場数を踏んでいきましょう。

最初は誰でも緊張するものですし、3ヶ月や6ヶ月、1年続けていけば絶対に克服できますので安心して下さい。また、あまり最初から上手にやろうとしないほうがいいでしょう。「最初は下手で当たり前」くらいの気持ちで行い、失敗を経験にして少しずつ上手になっていけばいいのです。レクリエーションを苦手と感じている人は、ぜひ一度参考にしてみて下さい。

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