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認知症の利用者さんに口腔ケアを拒否されると困りますよね。口の中が汚れていると口臭がする、肺炎になりやすいなどいろいろな問題が発生します。介護者としては、おいしくご飯を食べてほしい、健康で暮らしてほしいという思いから口腔ケアを行っていることでしょう。

本記事では、口腔ケアが嫌がられる理由や拒否された時にどうすれば良いのかを説明します。認知症の有無にかかわらず、おいしく食べてもらうために何ができるのか考えていきましょう。

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なぜ認知症の方が拒否するのか?

拒否の理由は人によっても異なるため、一概に断定することはできません。しかし拒否の原因は単純なことが多いです。口腔ケアの拒否の理由は以下のことがあげられます。

1.口の中を触れるのが嫌い

口腔ケアは大切な介助の一つですが、口の中を触られることが嫌いな人は多いです。歯ブラシを異物と感じてしまい、口を開かない、抵抗することがあります。

2.面倒、煩わしい

認知症になると今まであたり前に行ってきた行為を煩わしいと思う人がいます。食事の後に歯を磨くことを面倒に感じ、やりたくないと言われることがあります。自分でできないことが増えると、煩わしさが強くなる人が多いです。

3.口腔ケアが理解できず不安

多くの介護者は口腔ケアを行う前に利用者さんへ何を行うのかを説明しているでしょう。しかし認知症の利用者さんの中には説明をしてもらってもすぐに忘れてしまう人が大勢います。結果、何をされるのかわからないと不安に陥り、拒否へつながることが多いです。

拒否されたときの対応方法

口の中は清潔が保たれないと、誤嚥性肺炎など病気を引き起こす、おいしく食事が食べられないなど体調不良の原因になる恐れがあります。拒否されないためは、以下のことに気をつけて行いましょう。

1.落ち着ける雰囲気を作る

食事が終わったからすぐに口腔ケアをしようと思っても、認知症の人は理解できません。いきなり何かを始めると、不信感のほうが強くなり、話を聞き入れてもらえなくなる場合があります。

まずは食事を食べた後、落ち着ける雰囲気を作りましょう。流れ作業で忙しく行うことは相手にも伝わる恐れがあります。ゆっくり介助を受けることができる環境を整えることが大切です。

2.何を行うのかゆっくり説明する

口腔ケアと声掛けを行っても「歯を磨くこと」と理解できる人ばかりではありません。内容が理解できない中でいきなり歯ブラシを口の中に入れられると、嫌がるのはあたり前です。

自分に置き換えて考えてみてください。簡単な説明の後、食事が終わったらいきなり歯ブラシでゴシゴシ磨かれてうれしいでしょうか?誰もが驚きと嫌な気持ちになりますよね。

まずは歯ブラシを使って何を行うのかをゆっくり説明しましょう。最初は受け入れられても介助を始めたら嫌がる方もいます。歯みがきを行っている側は気がつかないことも多いですが、力を入れてないように思っていても力が入っていることも多々あります。

利用者さんの健康を考えて行う気持ちはわかりますが、無理はせず、同意を得ながら行いましょう。

3.手短に行う

歯みがきを受け入れてくれたのであればきれいに磨きたいという気持ちはわかりますが、口腔ケアの途中でも急に嫌になることがあります。そのため、できるだけ短時間で終わるように心がけましょう。

口腔ケアは時間がかかって苦痛を伴うことと認識されてしまうと、それが拒否の要因になる場合があります。短時間で気持ちよくなることと思ってもらえるような介助が求められます。

口腔ケアをスムーズに行うための5か条

  • 拒否をする原因を探る
  • 環境を整える
  • 落ち着いて望める雰囲気づくり
  • 具体的な説明を行う
  • 短時間で行う

口の中の汚れは病気を引き起こす場合があります。健康に暮らしていくために口腔ケアはかかすことのできない介助です。認知症の利用者さんにとって口腔ケアが苦痛にならないような工夫が求められます。介護者は個々の状況を把握し、口腔ケアが苦痛なものはなく、「気持ちよいもの」と思ってもらえるように寄り添っていけると良いですね。

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