デイサービスでは毎日レクレーションを行っているので、あまり考えずに行うと同じような内容の物ばかりになってしまいます。そうなると今度は利用者がそのレクリエーションに飽きてしまい、参加を拒否するようになってしまいます。
すると、施設の評判を、通っている利用者が
「あそこの施設は楽しくないよ」
なんて事を近所の知り合いなんかに話してしまい、経営にも関わるようになってしまう事になったら大変です。利用者が楽しいと思えるレクリエーションをしっかり職員同士考えていかなければならないのですが、現状としてその時間を確保する事は難しいものです。
そこで今回はそんな楽々楽しめるレクリエーションをお伝えします。
目次
レクリエーションには多くのジャンルが存在する
レクリエーションと一口に言っても、様々なジャンルがあります。
- 頭の体操
- 体を動かす
- 音を聞く
- 手先を使う
- 歌を唄う
このようにじっくり考えて、文字に起こすと意外にもたくさんあるように感じますよね。これだけの種類があれば施設で過ごす利用者も、楽しく過ごせる事でしょう。
1.計算早解きバトル

まずは頭を使うレクリエーションになります。
簡単な足し算や引き算の問題を100問用意しておきましょう。
これは介護職員自ら100問考えておくのも良いですし、施設に頼んで計算ドリルを買ってもらうのも良いでしょう。それをコピーして使用します。
後は数人で誰が一番早く解けるかを競争し、時間と点数で勝敗を決めます。
数十名参加する場合はトーナメント制にして行うと、さらに白熱しますよ。
2.七並べ

トランプを用いてレクリエーションを行う場合は七並べをお勧めしています。
七並べはただある物を順番に並べていくという単純さと、どうやったら勝てるかを考えながら行う為、非常に頭を使うのです。
ほとんどの介護施設にはトランプはありますし、準備するのはトランプだけですので簡単に始める事が出来ます。
3.塗り絵

特に女性の利用者に人気なのが塗り絵です。
塗り絵は誰かと競ったり、勝敗を決めたりする内容ではなく、自分のペースでゆっくり行う事が出来ます。
細かい部分に色を塗るのは手先を使い、色を選ぶときには頭でどの色にするかを考えます。
4.風船バレー

風船バレーはどこの介護施設でも行われているレクリエーションの一つでしょう。風船を何個か膨らまして、床に落ちないように手で相手に渡したり、うちわで仰いでどれだけ落とさないでいられるかをチームで競い合ったりします。
腕を使う事になるので運動の一環にもなりますね。
5.ボール入れ

ボール入れも、チームで別れてどちらのチームが多く入るかを競います。
ボールは新聞紙を丸めたものや、ボールに代用してペットボトルなんかで行う施設も多いです。
あとはボールを入れる「箱」ですが、施設にあるバケツやゴミ箱を床なんかが良いでしょう。
その入れ物の周りを椅子で囲んで、時間内にどれだけ入るのかを競います。
6.伝言ゲーム

伝言ゲームは何の用意も必要ありません。
参加する人数分の椅子を横一列に並べ、一番最後に座っている人がどのように伝えられたか発表し、合っているかどうかを確認するゲームになります。
これは介護職員も一緒に参加すると非常に面白いですよ!準備する物も全くないのですぐ始められます。
7.風船しりとり卓球

こちらは上級者向けのレクリエーションになるので、介護職員が一緒になって行うと良いでしょう。
内容としては卓球を風船で行うだけの事です。風船なので動きはゆっくりですが、相手に返す事は難しくありません。
しかしラリーをしながらしりとりをしているので、言葉も考えないといけません。
体と頭を同時に使うので、非常に難しいゲームです。
難しすぎる場合には、風船を打つ人としりとりをする人を分け、ダブルス制にしても面白いと思います。
8.後出しじゃんけん
後出しじゃんけんは、介護職員等が出したものに対して後出しで必ず勝つようにするゲームです。
ワンテンポ遅れて勝てる物を出すだけですので、意外に簡単なのですが、後出しで負ける事と組み合わせると、一気に難易度が上がって白熱します。
9.ペットボトルボーリング

ボーリング玉程度のゴムボールと、飲み終わったペットボトルを10本洗って乾かしておけば、いつでも出来るゲームです。
5回投げて倒れた合計の数を競います。
10.輪ゴム掴みゲーム

お皿の中に入れた輪ゴムを一つずつ箸でつかんで、もう一つ用意してあるお皿にいれていくレクリエーションになります。
どちらが先にすべての輪ゴムを移動させられるかを競うゲームです。
意外と輪ゴムは一つ一つを掴むのは難しいので、最初は5個くらいから始めてみましょう。
まとめ
手間暇かけずに利用者が楽しめる方法はいくらでもある
今回介護施設で出来る10通りのレクリエーションをお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?
時間を作って考えてみると、準備に時間がとられず利用者が楽しめる物はたくさんあるのです。
この10個のレクリエーションで共通しているのは、
・道具は必要最低限にする
となっています。
特に大事なのは、「楽しみながら、身体機能の維持・向上を目指す事」これが一番です。
明日からすぐに対応できるような内容ばかりですので、是非参考にしてみて下さい。
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