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高齢者の介助をしていて「あれ?腰が痛いかも」と感じる事はありませんか?

特にベッドや床から体を起こして車椅子へ移乗する時なんかはつらく感じる事がありますよね。

介護職員は様々なポイントで高齢者を抱えたり、支えたりしなければなりません。

しかし体の大きな男性の高齢者を女性介護職員が対応するというのは、とても難しい事なのです。

ただ、介助を行うのが女性職員しかいない場合には、何とか決められている時間に車いすへ移乗しなければならない事もあります。

女性職員はどのような対応をするでしょうか?何とか体を引き上げる為にも、腕や上半身の力で無理に抱えようとしていませんか?

力で無理に抱えようとする行為が、腰を痛める原因となってしまいます。

ではどのように対応すればいいのでしょう?今回は腰を痛めない立ち上がり介助についてお伝えしていきます。

 

床からの起き上がり

まずは床からの立ち上がり介助についてお伝えしていきます。

特にご自宅で生活をしながら介護サービスを利用している高齢者の人は、畳の上に布団を引いて休んでいる人もいるでしょう。

職員側としても、ベッドで休まれている人よりも介助しにくいのが床からの立ち上がりになります。

しかし床からの立ち上がりが必要な高齢者は、身体機能的にまだまだ軽症の人が多いので、職員と高齢者の息を合わせて介助する事を心がけましょう。

介助についてですが、以下の対応となります。

  • 体育座りの状態になってもらう
  • 足を抱えるように腕を組んでもらう

体勢が崩れないよう体を支えながら行いましょう。また、介護職員は後ろから介助を行いますので、後ろに配置となります。

参照<介護動画のカイゴ大学(介護大学) 床からの立ち上がり介助(06)軽介助 「面白いほど立ち上がる後方から押し出し」 【介護技術動画】>

 

姿勢が安定したら次は、

  • 高齢者の足を前後に開いてもらう
  • 高齢者の両脇から腕を通して、前腕部分を持つ
  • 手首を手前に曲げながら前方に押し出すようにして立ち上がる

参照<介護動画のカイゴ大学(介護大学) 床からの立ち上がり介助(06)軽介助 「面白いほど立ち上がる後方から押し出し」 【介護技術動画】

大事なのは足を前後にして立ち上がりやすくする状態を作る事と、手首を手前に押し出すようにして立ち上がる事です。

手首を手前に押し出すようにすると、必然的に頭が前に出るのでお辞儀をするようなポーズとなります。

高齢者だけでなく、人間は床や椅子等何かから立ち上がろうとする時には上半身を前方へ傾けて立ち上がっています。そのままの座った姿勢で真っすぐ上に向かって立ち上がろうとしても、非常に困難ですので覚えておきましょう。

参照<介護動画のカイゴ大学(介護大学) 床からの立ち上がり介助(06)軽介助 「面白いほど立ち上がる後方から押し出し」 【介護技術動画】

 

椅子からの立ち上がり

次は椅子や車椅子に座っている状態からの立ち上がりの介助になります。

床に座っている時よりも、体は高い位置にあるので引き上げる事はあまり難しくありませんが、車いすの人であればなかなか自身で力を入れて立ち上がる事が出来ない高齢者が多いです。

今回は全介助の内容でお伝えしていきます。

まず椅子に座っている高齢者に対して行う対応方法は、

  • 椅子に浅く座ってもらうよう引き寄せる
  • 足を肩幅まで開き、椅子に引き寄せる
  • 高齢者の両足の間に介助者の足を入れる

上記3つが準備段階となります。高齢者に立ち上がりやすい環境づくりを行うのです。

さらに大事なのが声掛けです。全介助が必要な高齢者は自身で体を動かす事が出来ません。いつ、どんなタイミングで立たされるのかがわからず不安に思っている人もいるでしょう。

「少し浅めに座り直しますよ」「足を開きますね」「両足の間に足を入れさせてください。」

「これから立ち上がりますが、体調は大丈夫ですか?」等と常に高齢者を気遣う声掛けを行ってください

立ち上がる為の環境づくりと、高齢者の体調確認が完了したらいよいよ立ち上がり介助に入ります。

いざ立ち上がる際に大事なポイントは、

  • 高齢者は介助者の首の後ろで手を組む
  • 介助者は高齢者の腰辺りに手を回す
  • 体は出来るだけ密着して対応する
  • 介助者の方へ引き寄せるように立ち上がる

上記4つがポイントとなります。

床からの立ち上がる時と同様に、介助者の方へ体を引き寄せる事が立ち上がりやすくなるポイントになります。

また、てこの原理のように支点と作用点の距離は近ければ近い程必要な力は小さく済みますので、なるべく密着して介助する事をお勧めします。

参照(BCC介護動画 「立ち上がり 全介助編」

 

まとめ

立ち上がる時には高齢者が前方へお辞儀をするような姿勢を

今回腰を痛めないように行う介助方法についてお伝えしてきましたがいかがでしたでしょうか?

力だけを頼りにするような介助は、腰を悪くしてしまうので止めましょう。

高齢者の立ち上がり介助で大切な事は

  • 立ち上がりやすい環境を整える事
  • 高齢者の頭や体を前方に押し出すようにする事
  • なるべく体を密着させて、負担を軽減させる事
  • 高齢者の不安を取り除く為、声掛けを行いながら介助をする事

以上4つが立ち上がりの介助で大事な内容になります。

介助者だけでなく、高齢者にも使える機能をしっかり使い、協力しながら介助を行う事が負担軽減のコツになるでしょう。

高齢者の介助の為に自身の体を悪くする事が無いよう、是非参考にしてみて下さい。

 

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