生活を楽にするためにダブルワークを考えている人も多いですよね。特に家庭を持ったお父さんは、休みの日や仕事終わりの時間を利用してバイトをしている人も少なくありません。介護業界でも同じように、「他に社員として働きながら介護のバイトをしている人がいる」という介護施設は多いのです。
もちろんメインは全く違う業界の仕事をしながら介護のバイトをしている人もいるので、ダブルワークをする選択肢の一つとして、介護業界は考えられるようになりました。「でも介護系の夜勤バイトはどんな仕事をするのだろう」と、不安に感じる人もいますよね。時間も長いしつらいのでは?と思っている人もいるかもしれません。不安に感じている人のためにも今回は、介護系夜勤バイトの仕事内容についてお伝えしていきます。
目次
1人で夜勤?施設によって職員配置は違う

介護の夜勤勤務時間はだいたい16~17時間程度となっていて、うち休憩が1~3時間程度あり仮眠ができます。日中にいる介護職員の人数とは異なり利用者の人数が多い所で4~6名程度の職員配置、小規模の施設であれば2~3名程度の職員配置となっている施設が多いです。
さらには「夜勤は1人対応」としている施設もありますので、初めて夜勤アルバイトをする場合には他の職員に相談できるよう、夜勤スタッフを数名配置をしている施設を探したほうがよいでしょう。
施設の特徴として夜勤帯は看護師も常駐させている施設なんかもあります。看護師がいると利用者の特変時や急変時などに安心しますよね。しかも色々な看護知識を教えてくれるので、看護師が夜勤をしている施設で働くことも選択肢の一つとなるでしょう。
介護系夜勤バイトのメリット
次は夜勤で働く上でどんなメリットがあるのかも知りたいですよね。
夜勤で働くことで感じられるメリットはたくさんありますのが、中でもよく耳にするメリットは以下の通りです。
- 夜からなのでダブルワークをしやすい
- 給料が良い
- 食事代が無料
となっています。
夜からなのでダブルワークしやすい
まずは働く時間が夕方や夜からになるので、仕事を終えてからでも働けることがメリットと言えるでしょう。もちろん夜勤明けの日は、昼間の仕事がお休みであることが絶対ですが、仮に週休2日だった場合で週1回は休みたい場合でも、月に4回~5回程度は夜勤勤務ができるでしょう。
給料が良い
ダブルワークをする上で一番気になる部分になるのが給料面ですが、1回の夜勤で「2万円」が一つの目安となっています。もちろん地域によっては2万円を切ってしまう所もありますが、悪くない金額です。週1回で月に4~5日行えば月8万~10万円程度になるので十分稼げるでしょう。
食事代が無料
介護施設は「検食」として利用者が食べた物と同じ物を食べなければならない施設が多いので、夜勤者が利用者と同じ夕食と翌朝の朝食を食べることは多いです。
10時間以上の勤務になるのでどうしてもお腹は空いてしまうので食事をとることになるでしょう。しかし食事を検食として無料で食べられるのであればとてもうれしいですよね。
もちろん自分で食べ物を持参していく施設もありますので、検食制度の施設で働けたなら「食事代が節約できてラッキー!」と喜びましょう。
仕事内容は?夜はバタバタ深夜はゆったり
業務内容についてですが、夜勤帯は大体夕食の介助から始まり、食後には口腔ケアや排せつ介助を行います。夜になるので寝間着に着替えたり、寝る前の薬を服薬したりとイブニングケアを行い就寝時間までは少しバタバタします。
消灯時間になり、深夜になってくると1日の記録をつける業務や、定期的に各お部屋を巡回して急変や眠っているかの確認をする少しゆったりとした時間になります。休憩中は交代で数時間仮眠をとって体を休ませることもできるので、なるべく横になって少しでも眠るようにしましょう。明け方になれば今度は利用者を起こす起床の介助を行い、寝間着から普段着に着替えて朝食となります。大体朝食辺りから日中の介護職員が来て、勤務交代で終了となるのです。
転倒や誤薬にご注意を

夜勤にはいくつか注意しなければならない点もあるのですが、特に気を付けなければならないが「事故」です。介護を行う相手の中には認知症を患っていて言葉で伝えても理解できない人や、自分では体を動かすことができない人もいます。トイレの介助中に「また来るのでトイレが終わっても座っていて下さいね」なんてことを認知症の利用者に伝えても、理解が出来ず歩けないのに歩こうとして転倒してしまうことは十分に考えられます。
認知症はなく理解はできても体が自由に動かせないため、トイレから転落してしまうようなこともあるので介助中は利用者のそばを離れず最後まで対応しましょう。
また、「誤薬」の事故が多いのも夜勤帯となっていて、薬を飲ませる相手を間違えてしまったり飲ませ忘れたりすることがあります。長時間働いているため眠さや疲れで朝方頭がボーっとしてしまうことがあるかもしれませんが、配薬を行う時は十分注意して対応しなければならないことを忘れないで下さい。
まとめ
寝つきのいい人やお年寄りが好きな人に向いている
どんな仕事もそうですが、責任を持って与えられた役割をこなさなければなりません。相手は色々な病気を抱えている高齢者ですので、優しさと敬意を忘れないようにしましょう。夜勤は長時間でどうしても眠くなりやすい仕事ですので、普段から睡眠時間が少なくても平気な人や、どんな場所でもサッと眠りにつける人にお勧めな仕事かもしれません。
仮眠時間に寝付けずボーっとした状態で働くと、思わぬ事故に繋がる恐れもあります。お年寄りが好きな人で、気が長い性格の人にはぴったりな仕事と言えるでしょう。「自分には合っているかもしれない」と感じて頂けた人は、ぜひ介護の夜勤バイトを検討してみてください。