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自分の考えが正しいと意見を押し通す人いますよね。介護職を経験、もしくは就職中の人はわかるかと思いますが、現場は常に人手不足です。

そのため、まともに面接もせず、履歴書さえ送ってくれば、もう雇用しますといったケースもよくあります。その人のことを面接もせずに雇用したせいで、色々なトラブルになった新人Bさんの話です。

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「あの人は辞めたほうが・・・」公私混同する新人が不安

学校から二人の実習生が来ました。一人は問題新人Bさんと、もう一人は男性Cさんでした。年齢はCさんのほうが年上でしたが、Bさんは常にCさんを名前を呼び捨てで、本人のいないところでは「Cさんは仕事もできないし、遅い、それに比べ私は~」とCさんを下げて、自分を上げる言動が見られました。さらに、私の携帯番号を聞き出してプライベートな話をしようとするなど、友達感覚で公私混同する部分が見られたので不安がありました。

それに比べ、Cさんは仕事は遅いですが、声かけや動作の一つ一つが丁寧なことから、問題点が特にないCさんの評価を高くして学校に書類を提出しました。

その後Bさんが面接に来たことを知り、私は「他人を尊敬せず、仕事とプライベートをごっちゃにする人が、介護の仕事ができるでしょうか?」と不安であることを、上司に伝えましたが意見は聞いてもらえませんでした。

面接なしで決定!自己流で仕事をする新人・・・しかし続きもせず

実習先だった施設に10年以上ぶりに転職してきたBさん。人手不足だったこともあり、仕事が早く、即戦力が欲しかったために、マトモな面談もなしに決まってしまいました。

その後、現場に入ることになったのですが、自己流で仕事をして人の意見はまったく聞きません。例えば、右まひの利用者さんに洋服を着せようとします。基本は「脱健着患」と習いますよね。

この場合だと洋服を着るときは右手から、脱ぐときは左手からになるのですが、利用者さんに合わせた対応が第一です。利用者さんが逆の着方が慣れているなら、そのように介助するのですが、「学校ではそう習っていません!こうするのが正しいんです!」と利用者さんにまで、自分の意見を押し通すようになりました。

注意すると「私は学校で~」と同じように返答し、「一番上の立場の上司に認められてるから、私が正しい!」とこちらが説明しても、自分のやり方を通すようになりました。結局、「私のスキルはここでは発揮出来ない!もっと上を目指すわ!」と半年もせずに辞めていきました。まるで嵐が通り過ぎた気分です・・・。

学校からの連絡。「そちらの施設には実習生を送りません」

電話ボックス

Bさんが仕事をやめた後、次の年度に入る前に学校から「そちらの施設にはもう実習生を送りません」と電話がありました。理由を聞くと、どうやらBさんはあの施設に行っても勉強にならない、私は優秀ゆえに辞めさせられたと伝えたらしく、他の学校にも電話でその旨を伝えていたことがわかりました。

経緯を説明したのですが、結局その学校から学生が来ることは無くなりました。かわいい生徒が言うことを信じる気持ちは分かるのですが、一方の話だけ聞いて判断する学校側に不信感を持つと共に、私を信用していないんだなと悲しくなりました。

技術より心が大切、でも場合によっては放っておく手段も

人生経験を積んだ人でも時には道に外れたことをしようとします。そこで周りの力で修正できればよいのですが、長年染み付いた本人の性質を変えることは簡単ではありません。

間違いを認めたくない新人に対して、あえて認知症が進んでいるが、ADL(日常生活自立度のこと。)が自立している人を担当してもらいます。本人の技術も大切だけど、心も大切だと気づいてくれるか気長に待つようにしています。

ただ、どうがんばっても無理と判断したときは、問題にならない程度に放っておくのも一つの手です。いつかは自分からボロを出して辞めていくので、まずは広い心を持って一緒に仕事を頑張りましょう!

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