未経験だけど介護の仕事に興味を持って始めた介護職。大変な仕事だから「続かない」と言われても、挑戦してみて介護職を深く知りたい。そして、せっかくなら長く続けたいと思いますよね。
長く続けるためには、
- うまくいかない時の気持ちの持ち方
- 右も左もわからない新人の時の仕事術
- ちょっと気が合わない人との関わり方
これらを気をつけるだけで、仕事がしやすくなりますよ。
この記事では、わたしが1つの職場で10年以上介護職を続けられた理由を、体験談を混ぜながらお伝えします。
目次
介護は「人間関係」が大事
介護職はどれくらいの年数で退職をするのでしょう?それを考える理由はなんでしょう?介護労働安定センターの調べによると、介護職の平均勤続年数は5.1年で、一番多い退職理由は「職場の人間関係に問題があったため」です。
引用:介護労働の現状について|公益財団法人 介護労働安定センター
引用:平成28年度「介護労働実態調査」の結果|公益財団法人 介護労働安定センター
利用者のために、職員同士が連携を取り、他事業所や利用者家族と関わっていく、つまり人との関わりが絶対なんです。この「人間関係」を保つことが介護職を長く続けるために必要なことです。
「介護は仕事」気持ちを切り替えてポジティブに考える
利用者に嫌われた、介助がうまくいかない、上司に注意をされた、明日は苦手な人と一緒の勤務だなど、仕事をしていて嫌なことはあるものです。これがプライベートであれば落ち込んだりするかもしれませんが、介護職は「仕事」です。落ち込んだりするなんてもったいない。
利用者は次にあった時には忘れてるかもしれません。介助はそのうちできるようになります。上司はもっと伸びると思っているのです。苦手な人と話して克服するチャンスです。
起きたことをポジティブに考えなおすだけで、落ち込むほどのことではないと気付き、その後「仕事だからちゃんとやるか」と1つずつ解決できるようになります。
「マネ」することで「できる」ことを増やす
新人の頃に教えてくれた先輩、相談やグチを聞いてくれた同僚、自分を必要としてくれた上司。いろいろな人との関わりがあり、中にはわたしを嫌う人もいたかもしれませんが、ポジティブに考えるので気になりません。
できることや知識を増やすことで、人から必要とされる場面が増えていきます。そうして同僚や上司、利用者や自分を嫌っていた人からも声をかけられることが多くなり「人間関係」が良くなっていきます。
では、どうすれば良いか?考えると難しく感じるでしょうが、同僚や上司など周りを見てください。自分にできないことをできる人や、知らないことを知っている人がいるはずです。
利用者との関わりかた、安全な介助のしかた、自分の知らないことを話す人、いろいろな情報が介護現場には溢れいます!
これを見ずに済ますなんてもったいない!最初からできなくても、何回もマネをすることで「できる・知っている」ことが自然に増えていきます。
嫌いな人と仕事はできない。気持ちの良い人になる!
わたしが役職につくとき「役職者は嫌われるものだ」と上司からアドバイスを貰いましたが納得できませんでした。わたしは嫌いな人と仕事はしたくありません。注意や指導も受けたくありません。少なくとも、アドバイスをくれた上司はみんなから慕われている人でした。
わたしを育ててくれた上司はこんなひとです。
- あいさつをしてくれる(返してくれる)
- 気分のムラがない(機嫌がわるくても表に出さない)
- 注意だけではなく褒めてくれる(自分のいいところを声に出して言ってくれる)
- 困った時に助けてくれる(大変なことも率先してやってくれる)
- 利用者と介護職を守ってくれる(無理難題を押し付けず現場のことも考えてくれる)
介護の技術や知識と同じように、職員との接し方もマネすることで周りの職員と上手くやっていくことができました。
新人でも役職者でも、気持ちの良い人と仕事をできることが、人間関係を良好にする方法の一番だと考えます。そんな気持ちの良い職員になることで、上司や同僚だけでなく、後輩や他部署の職員とも関係性が良くなり、いざというとき助けてくれる存在になります。
「少しの努力」で長く続けられる
平均で約5年で退職をするのが介護の仕事です。給料が安い・休みが取れない・腰が痛いなど、退職を考える理由はいろいろありますが、結局は「人間関係」が悪いことが一番の理由です。しかし、5年もあれば人間関係なんかどうにだってなります。
介護職を長く続けるには
- ポジティブに考えて落ち込まない(可能性があるから注意されるんだ)
- 介護は仕事と割り切る(お金をもらっているからちゃんとやる)
- ひとつずつ解決する(解決すれば言われなくなる)
- できることを増やす(みんなから認められる)
- できる人のマネをする(手っ取り早く技術・知識upできる)
- 気持ちの良い人と仕事する(嫌な人とは働きたくない)
- 自分が気持の良い人になる(人間関係が良いと特をする)
それでも職場をかえたほうが良いときもある
自分の考え方を変え、人間関係を良くしようとしても、利益優先で職員を見ない、上司は現場を見ずに口を出すだけ、事故を隠蔽したり無許可で身体拘束を行うようなモラルが欠けているなど…
職場自体に問題がある場合は転職を考えたほうが良いかもしれません。
「職場の体制」を変えるには、相当の覚悟や影響力が必要であり、絶対に一人では不可能です。そこまでして残るよりも、職員と利用者を大事にしてくれる職場を探したほうが何倍もいいです。
自分で良い職場を作っていくという意識を大切に
私の周りには、今の職場で10年以上働き続けている職員がたくさんいます。それは、介護職だけでなく看護職も含めてです。
一人ひとりが少しずつでも成長し、同僚・上司・後輩などとの信頼関係が作られることで、「人間関係」を良くしみんなが長く働くことができる職場にできるようになります。
ぜひポジティブに1つづつできることを増やしながら、「仲間」と一緒に長く働ける良い職場を自分自身で作りあげていってください。