介護福祉士の受験を考えている人は試験の合格率がどのくらいか知りたいですよね。できれば1回目の受験で資格を取りたいでしょうし、何年も連続して介護福祉士の試験を受けたくありません。介護福祉士の資格がなくても介護の仕事はすることができますが、資格を持っていると数多くのメリットがあります。資格手当がもらえたり、介護についての知識が深まるなど給与アップとスキルアップの両面でのメリットがあるのです。
リーダー・サービス提供責任者などの管理職につくのであれば介護福祉士の資格が必須な施設が大半ですし、もしキャリアップを目指すなら昇給・昇格のチャンスが格段に広がりますから介護福祉士は是非とも取っておきたい資格ですね。また数ある介護の資格の中でも唯一の国家資格であり、生涯有効なライセンスなので介護のエキスパートとして信頼を得ることができます。さらに今後、もし転職を考えた場合にも資格があると仕事を選ぶ幅が広がりますから有利な条件の職場へ転職することができます。
高齢化社会がさらに加速する日本では介護福祉士の価値がこれから益々上がりますし、今後は国の方針として介護福祉士の資格を介護業の基本と位置づけていくので、資格がないと介護の仕事を全うできなくなる可能性も。介護と医療の連携強化が叫ばれているのでさらに介護福祉士の役割が重要視されています。
そこで今回は介護福祉士以外の介護系の資格と比較しながら介護福祉士の合格率についてお伝えします。
介護福祉士の過去5年間の合格率

介護福祉士の合格率はどのくらいでしょうか?気になりますよね。表とグラフにまとめました。
試験年度 | 合格率 | 受験者 | 合格者数 |
第25回 平成24年度 | 64.40% | 136,375 | 87797 |
第26回 平成25年度 | 64.60% | 154,390 | 93760 |
第27回 平成26年度 | 61.00% | 153,808 | 99689 |
第28回 平成27年度 | 57.90% | 152,573 | 88300 |
第29回 平成28年度 | 72.10% | 76,323 | 55031 |

平成28年度の介護福祉士の合格率は72.10%です。平成27年度の試験よりも大幅に合格率が上がりました。思ったよりも意外に高いですよね。難しい国家試験では10%を切る資格もありますから、介護福祉士の資格は比較的取得しやすい資格に入ります。第1回の介護福祉士試験の合格率は23.2%でしたので合格率は約3倍にアップしたことになりますから、合格の難易度は下がってきています。この合格率アップの理由としては、国が高齢化社会への対策のために介護福祉士を増やさなくてはいけないという事情があります。
ケアマネージャーの過去5年間の合格率

次に他の介護系の合格率も見てみましょう。ケアマネージャーの合格率をまとめています。
試験年度 | 合格率 | 受験者 | 合格者数 |
第16回 平成25年度 | 15.50% | 144,397 | 22,331 |
第17回 平成26年度 | 19.20% | 174,974 | 33,539 |
第18回 平成27年度 | 15.60% | 134,539 | 20,924 |
第19回 平成28年度 | 13.10% | 124,585 | 16,280 |
第20回 平成29年度 | 21.50% | 131,560 | 28,223 |

(引用:第20回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について|厚労省)
ケアマネージャーの合格率は介護福祉士と同じように上昇していますが最新の合格率は 21.50%です。介護福祉士と比べるとかなり狭き門ということが分かります。ケアマネージャーは介護の幅広い知識が求められるので難易度の高い資格です。介護保険にかかる費用を抑えようとする国の動きがあり、ケアマネージャー存続の議論もされています。ケアマネージャー不要論も聞こえる中、国の思惑によって左右される不安定な資格といえます。
社会福祉士の過去5年間の合格率

最後は社会福祉士の合格率をまとめました。
試験年度 | 合格率 | 受験者 | 合格者数 |
第25回 平成25年度 | 18.80% | 42,841 | 8,058 |
第26回 平成26年度 | 27.50% | 45,578 | 12,540 |
第27回 平成27年度 | 27.00% | 45,187 | 12,181 |
第28回 平成28年度 | 26.20% | 44,764 | 11,735 |
第29回 平成29年度 | 25.80% | 45,849 | 11,828 |

社会福祉士の直近の合格率は25.80%ですが、ここ数年は合格率が下がってきています。ケアマネージャーとほぼ同じぐらいの合格率なので、やはり介護福祉士よりはかなり合格が難しい資格といえますね。
介護福祉士の合格率を見てきましたがいかがだったでしょうか。他の資格と比べてみると介護福祉士の資格の取りやすさが理解できたと思います。大きく合格率がアップしているのがわかりましたよね。介護の仕事は楽ではありませんが、やりがいがあってよろこびの多い仕事です。しかし、やりがいがあっても収入が少なければ生活が出来ませんし、家族も養っていけないので介護業を続けることはできません。せっかく自分にあった仕事に巡り合ったのに経済的理由で介護の仕事から離れる人は多いのです。でも、介護福祉士の資格があれば確実に手当が付きますし、未来のキャリアを考えても管理職への道が開けます。また日本中どこでも資格さえあれば職に困ることもありません。日々の仕事に追われて忙しいですが、ちょっと立ち止まって未来のことを考えてみてはいかがでしょうか。
まとめ
介護福祉士の試験を突破するために!介護福祉士に合格しやすい理由
・介護福祉士の合格率は他の介護系の資格の合格率と比べて3倍です
・介護福祉士の合格率はアップしている
・国の方針によって介護福祉士を増やそうとしている
介護福祉士の資格取得は収入アップの近道ですし、なにより介護保険は国が運営しているので介護業は安定した収入が望めます。さらに介護スキルの向上の役に立ちますから、キャリアップを目標としている人なら絶対にとっておきたい資格です。介護の仕事を続けようと思っている人にとっては合格しやすい資格ですので、経済的に安定してしあわせな未来を手に入れるためには必要な資格ですね。介護福祉士の資格を取得すればワンランク上の介護士になれますよ。ぜひとも資格を取得してお給料をアップしてくださいね!