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ケアマネ試験は養成校や研修を修了したから受験できるものではなく、働きながら受験しなければならないので合格率も低く、取得するには大変な資格です。

ただし念願のケアマネ資格を取得し転職してみると、試験勉強よりも実務の方が大変なことに驚かされます。「転職して失敗した!」と思ってしまうほどです。

この記事では、

  • ケアマネの転職が失敗する理由は?
  • ケアマネに求められている業務とは?
  • 一人ケアマネなど、相談できる先輩がいない時にはどうしたら良い?
  • 初めてケアマネとして転職する時に押さえておきたいポイント

このようなことをお伝えします。

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初めてのケアマネ転職が失敗してしまう理由は?

待望のケアマネ資格が取得できて、喜び勇んで転職した人が「失敗した!」と後悔する理由は、次のようなことが考えられます。

  • ケアマネになれば、自分のやりたい方法で利用者支援ができると思ったが現実は違い、スタッフがなかなかいうことを聞いてくれない
  • 支援に困った時に、先輩や同僚からもっと助けてもらえるかと思っていたが「なにごとも経験!」といって突っぱねられてしまった
  • 夕方からのカンファレンスや土日など休日対応がこんなに多いと思わなかった
  • もっと給料が高いと思っていた

などです。失敗しないためには、ケアマネ業務の根底から考える必要があります。

ケアマネとしての業務と働くフィールドとは

ケアマネ業務は、大きく分けて「居宅系」と「施設系」に分けられます。

一般的に「ケアマネ」というと、居宅介護支援事業所で働くケアマネのことを指します。在宅で過ごされている要介護高齢者が日常生活をおくるため、介護保険サービスや地域支援などをどのように活用するか「居宅介護サービス計画」を立てるのです。

比べて、施設で働くケアマネは「施設ケアマネ」と呼ばれます。入居や利用されている要介護高齢者に対し、利用している間にどのようなケア内容を提供するか、「施設介護サービス計画」を立てます。

ケアマネとして初めて働くのなら居宅?施設?

ケアマネの仕事は、居宅であれ施設であれ多忙です。特に初めて働く時には右も左も分かりませんから、よく考えて転職する必要があります。考えるポイントは次のとおりです。

  1. 在宅で過ごす利用者さんの生活を支援したいのか(利用者35名を受け持つ)
  2. 施設を利用する利用者さんの生活を支援したいのか(利用者100名を受け持つ)
  3. 初めて会う家の方や他サービス事業者と上手にコミュニケーションが図れるか(居宅)
  4. 医師と直接、利用者さんの病気や生活について意見交換ができるか(居宅)
  5. 一つの施設の中でカンファレンスを済ませたいか(施設)
  6. そもそも、残業しても大丈夫か(両方)

残業は、居宅系・施設系に関係なく、必要になります。ただし居宅の場合、ご家族の都合によっては、19時など夜の時間帯や土日祝日に居宅訪問をする必要が出てきます。この業務が不可能であれば、施設系が良いでしょう。

居宅のケアマネは、要介護認定の変更・更新など、定期的に担当者会議を開く必要があります。利用者さんとご家族、居宅サービス計画に位置付けられた各介護事業所の担当者、必要であれば地域包括支援センターの職員などの前で、会議の進行をしなければなりません。初対面だろうが、自分の立てた介護サービス計画原案に基づいて、各担当者から意見を求めなければなりません。

施設ケアマネは、基本的に自事業所のスタッフ(介護・看護・栄養・相談など)で担当者会議を開きます。時間も、工夫によっては業務内で終わらすことも可能です。ただし利用者100人に対しケアマネ1人という人員配置です。実際の施設サービス計画自体は居室担当者に原案を立ててもらったとしても、ケアプランの遂行状況や、担当者会議の手配・実施・記録などを100人分行う必要があります。

自分に合わない事業所を選ぶと、転職が失敗してしまうのです。

相談したいのに、相談相手がいないこともある

例えば居宅の1人ケアマネ事業所の場合、支援内容で相談したいことがあっても事業所内ではできません。施設ケアマネも、100人未満の施設であればケアマネ1人のため、同様です。仮に同僚がいても、相談しづらい場合もあります。

居宅の場合、多くの地域で「ケアマネ連絡会」のような組織があり他事業所のケアマネと知り合うことができるので、相談できます。また市町村の地域包括支援センターには主任ケアマネがいます。

施設ケアマネの場合、研修会などで他施設のケアマネと一緒になるので相談できます。都道府県などの介護支援専門員協会に所属している、近くの仲間に相談することもできるでしょう。

初めてのケアマネ転職を成功させるポイント

居宅でも施設でも、初めてケアマネとして転職する際のポイントは次のとおりです。

  • 教育や研修体制は整っているか
  • 引継ぎの期間は確保されているか
  • 相談できる先輩や同僚がいるか
  • 主任ケアマネがいる事業所か(指導を受けやすい)
  • (居宅の場合)市町村から困難事例を任せられる事業所か
  • 給料が、業務内容に見合っているか
  • 休日の電話対応など、交代で負担しているか。残業がどの程度あるのか
  • 賞与が支給されるか
  • 移動手段は自家用車か、公用車か

これらのポイントを調べ、自分に合った事業所を選択するようにしましょう。

初めてのケアマネ転職は失敗しやすい

ケアマネといっても、居宅なのか施設なのかで業務内容は全然違います。自分に合わない事業所や施設を選択してしまうと、せっかく取得したケアマネ資格を後悔してしまうことにもなりかねません。

施設で介護実務を経験してきたのなら、施設ケアマネの業務も分かっているのでやりやすいでしょうが、居宅に挑戦するとなると、研修や指導が整った事業所がお勧めです。転職する前に、ポイントを熟考するようにしましょう。

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