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経験のない介護業界への転職で失敗したらどうしようと不安になりますよね。新しい環境へ飛び込むことは勇気がいることです。

私自身は福祉系の大学を卒業後、福祉業界へ就職しました。介護職、生活相談員、介護支援専門員として転職をしながら働き続けています。この記事では事例を通じて、介護職への転職を成功させる方法を解説していきます。ぜひ参考にして自分にあった施設や働き方をみつけてください。

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こんなはずではなかった介護への転職失敗談

1.求人の多さに飛びついたら大変だった

求人情報が多く、仕事に困らないと思い、転職したが想像以上に仕事が大変で身体がついていかない。変則勤務で疲れが取れない。休みもバラバラで友だちと休みが合わず、ストレスが大きい。安易に事業所を選んでしまった。もっとよく調べて事業所を選べばよかったと後悔している。

事業所の特徴によって仕事はさまざま

介護業界は人手不足でさまざまな事業所で求人が出ています。特別養護老人ホームなどの入所施設の他、通所事業所、訪問介護事業所、グループホームなど介護職といってもいろいろな事業所があります。また事業所によって特徴も異なります。例えば、特別養護老人ホームなど入所施設であれば、24時間介護が必要な高齢者が入所しています。そのため、働く介護職員も同様に、早番、日勤、遅番、夜勤など変則勤務で生活を支えることになります。土日祝日も関係ありません。

また特別養護老人ホームの申し込みは、原則、要介護3以上の高齢者と介護保険で決まっています。施設の役割は、重度者の受け入れが主になっているため、日常生活において介護が必要な高齢者が入所しています。寝たきり状態の高齢者も多く、身体的な負担が大きいです。

一方、通所介護事業所の場合、土日祝日は事業所の営業有無によって異なりますが、基本は朝から夕方までの勤務になります。勤務時間が一定のことが多く、子育てをしながら働く女性も多いです。利用されている高齢者も要介護状態が比較的軽度の傾向があります。

以上のように介護保険事業所は事業所の役割によって勤務時間や利用者の要介護状態も異なります。事業所の規模によっては、人事異動も視野に入れる必要があります。就職する前に応募事項や面接を受ける事業所以外にどのような事業運営を行っているのか調べましょう。介護への転職で失敗しないためには、安易に事業所を選ばず、自分の年齢や体力、働き方に合う事業所をよく探すことをお勧めします。

資格がないため何をやっても不安

無資格でも大丈夫と言われて仕事に就いたが、何もわからず、悩んでいる。自分は何を頼りに仕事をしたらよいのかわからない。できないことばかりで自分自身、空回りしている。先輩はゆっくり覚えていけばよいと言ってくれるが、甘えていると思われないか心配。一緒に働いている人に迷惑をかけているようで心苦しい。

自信を持って働くために勉強も大切

人手不足のため、介護の資格がなくても働ける事業所があります。ただ介護の資格を取得しなくてもよいと言っているのではなく、働きながら介護の資格取得を目指しています。資格があるから何でもすぐにできるわけではありません。

しかし、資格取得者は、資格を取得するために勉強をしています。介護技術の他、しくみの理解があります。現場は教科書通りにいかないことのほうが多いですが、介護の基本がわからないと迷うことが多々あります。早い段階で資格を取得し、自信を持って介護ができる環境を自分で整えましょう。ハローワークでは職業訓練として介護の資格を取得する講座なども開講されています。自分にあった方法で資格取得を目指しましょう。

また転職先を探す場合、転職サイトなどへ登録して自分にあった事業所を探すのも一つの方法です。転職サイトを利用すると、専任のコーディネーターがつき、就職まで相談にのってくれます。自分の働きたいと思っている条件と一致する事業所を探すことはなかなか大変です。給与面や福利厚生などはなかなか聞くタイミングを逃してしまうこともあります。

専任のコーディネーターがいると面接までの段取りや条件の確認などはすべて行ってくれます。また転職サイトによっては転職前に資格取得が無料でできるところもあります。履歴書の書き方や面接の心構えなどのアドバイスを受けることができます。自分でどうしたらよいかわからないと思う人は転職で失敗しないためには転職サイトを利用することをお勧めします。

職場の人間関係に悩む

人と接することが好きで、介護職へ転職した。仕事には満足しているが、職場の人間関係が悪く、頭を痛めている。仕事は楽しいが、人間関係が辛く、辞めたいと思う自分がいる。

職場は自分の目で見て選ぶことが大切

職場の人間関係は永遠のテーマです。介護労働安定センターが平成29年に実施した介護労働実態調査では、前職の介護職を辞めた理由の第1位は、「職場の人間関係に問題があったため」と報告されています。以上の結果からもわかるように、職場の人間関係に悩む人は多いです。

職場の環境などを知ることは介護への転職で失敗しないために大切です。面接を受ける前に施設見学を依頼しましょう。施設を勝手な想像で美化しないためにも見学をして雰囲気をつかむことをお勧めします。施設見学を依頼してもあまり見せてくれない施設はあまりよい施設とは言えません。自分の眼で確かめて施設の雰囲気や働く職員の様子を観察しましょう。

介護職への転職を成功させる対策

転職は今までの環境が変わるのでとても勇気のいることです。誰もが失敗したくないと思うでしょう。介護職への転職を成功させる対策は以下のことがあげられます。

  • 働きたいと思った事業所や施設はよく調べる
  • 転職する際に時間的な余裕があれば介護の資格を取得する
  • 転職サイトを利用して自分に合った事業所選びを相談するのは有効
  • 自分の眼で見て施設のイメージをつかむ

介護へ転職しようと思ったきっかけを大切に

人を介護することは言葉にできないほど大変な仕事です。3Kと言われることも多々あります。ただ介護の仕事は大変以上に働く私たちは価値のある仕事だと思い、携わっています。自分でやりたいと思ってもできずに介護を受けている人も大勢います。

介護を受けるのも人であり、介護を提供するのも人です。人は大切にされれば喜び、大切にされなければ悲しみが残ります。介護の仕事を始めようと思ったきっかけは人それぞれの中、就きたいと感じた思いを大切にしましょう。介護へ転職して、仕事で思うようにいかない時もあります。そのとき支えになるのは、介護を始めたきっかけや思いです。

介護に対する自分の考えをしっかり持っていればどんな困難にも立ち向かっていけます。失敗事例を参考にして介護への転職を成功させましょう。

 働きやすい職場環境選びがあなたを輝かせる

あなたはなぜ介護の仕事を続けているのでしょうか?

日頃から考えることが多すぎていつの間にか忘れてしまっている介護の現場で働く理由。母が祖母の介護を大変そうにしているのを見て介護職を志した人や、障害者の方が当たり前の日常を送れない現実を知って、当時の自分では何も力になれないもどかしさから介護の仕事を志した人もいるでしょう。

現在、あなたが介護の仕事を行っているのは、「人の力になりたい!」と強く思ったからではないのでしょうか?

3K(きつい、汚い、危険)と言われていることを知った上で働き続けているあなたは高齢化社会である日本の誇りです。

介護業界の主役は現場で働くあなた自身です。

あなたをキッカケに、「介護の仕事って楽しいんだよ」「介護ってかっこいいんだよ」と思ってもらえる仲間が増えることを祈っています。

まずはあなた自身が輝ける場所に行きましょう。

世の中は、熱い想いを持って介護の仕事に取り組むあなたのような人材を求めています。

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