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介護職の仕事はつらくて大変なイメージが多く、人手不足の原因も「きつい仕事」というイメージが世間に浸透しているからなのかもしれません。しかし、介護の仕事を経験すると、つらいだけでなく面白いエピソードに出くわす機会がよくあります。

きついと言われてしまう体を持ち上げ体力を使う介助や、一般的にあまりやりたくない仕事と言われる排泄介助を行う時間は1日の勤務の中で多くありません。きつい仕事がないわけではありませんが、ゲームをしたり運動したりと職員と利用者が一緒になって楽しく過ごせる和気あいあいとした時間があるのです。

また、介護職ならではの職業病とも言える、面白くて笑える話がたくさんあるので、今回は実際に体験した面白いエピソードをいくつかお伝えしていきます。

本記事は音声でも楽しめます

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アムロ、いきま~す!

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夜勤勤務は2日分の仕事をする為、勤務が終わる時間になると寝ていない事もあるので頭はボーっとしています。普段から夜勤明けで帰る途中は必ずコンビニに寄っているのですが、コンビニに入るメロディーが施設のナースコールと同じメロディーだった為、「チャーチャラララ~♪」と流れたとたん無意識に後ろを振り返り「行きます!」と声を出してしまいました。

振り返った後ろにはコンビニに入ろうとしていた人がいたので、ビックリした様子で「え?なんですか?」と話しかけてきたのです。慌てた介護職員は恥ずかしさから真っ赤な顔で、「すいません!」と頭を下げて逃げるようにコンビニから出ていったというエピソードです。

夜勤は日に日に仕事内容が違うといっても過言ではありません。利用者全員が朝までぐっすり眠られている日は、あまりナースコールがならないのでそこまで通常業務に支障は出ませんし、落ち着いて勤務する事が出来ます。

しかし認知症等が原因で夜間不眠の時等は、ナースコールを鳴らし続ける利用者もいるので、ナースコールのメロディーが頭から離れなくなる時があるのです。さらに夜勤明けで寝ていない事も多いですから、メロディーに反応して「私が対応します!」と体が反応して「行きます!」と思わず言葉が出てしまったのでしょう。

名前を名字で呼んでは行けない職場

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施設に利用者や職員が多ければ多い程、起こりやすいエピソードになります。特養や有料老人ホームといった入居施設には、人員の基準が決められているので入居者が多ければ多い程、介護職員も多く必要となります。介護職員だけでなく、厨房スタッフや清掃スタッフ等を合わせると1日でかなりの人が施設にいる事になります。

食事の時間になり、食堂に利用者も職員も多くの人が集まっていた時の話しなのですが、配達業者が訪問され、利用者の田中さんに荷物が届けられました。田中さんは食堂に来ていた為、職員が食堂まで行き「田中さん!」と声を掛けると10人以上の人が「はい?」と、いっせいに声を掛けた職員の方に近寄ってきて、職員は「どうしたものか」とびっくり!なんと食堂に集まった入居者と職員を合わせて11人の田中さんがいたのです!食堂にいた全員が、困惑している職員を見て大笑いした面白いエピソードになります。

同じ名字の利用者が何名かいる事はよくある事ですよね。後から施設に入居した利用者さんは名字ではなく名前で呼ぶ事が多くなります。名前で呼ばれる事に慣れている利用者でも、自分の名字を呼んでいる声が聞こえれば呼ばれた人の所に行くでしょうし、職員だって同じように自分の事だと思って近寄ってきます。大勢の人がいる場合はフルネームで呼ばなければ上記のようなケースが起こってしまいます。まさか同じ名字の人が11人もいるとは・・・!

同僚の赤ちゃんが生まれたとき

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最後は介護職として長く勤めている同僚の妊娠がわかった時の話です。

初めての妊娠だったので、お子さんがいる女性職員に色々とアドバイスを受けながら仕事を続けていました。段々とお腹が出てきて、通常の業務が出来なくなる妊娠8か月頃に休職し、無事に出産されたのでした。育児休暇を経て、復職した時には生まれた子供は7か月くらいになった頃、ふと言った言葉が、「今はまだ小さいテープ止めのオムツだけど、1歳くらいになったらリハパンを履くようになるのかなぁ」と嬉しそうに復帰した職員が話したのです。「なんで赤ちゃんがリハパンを履くの〜!」と、他の職員は大笑い。笑われている職員はなんで自分が笑われているのかわからない様子でキョトンとしていた出来事でした。

赤ちゃんが履くオムツはトレーニングパンツというので、赤ちゃんが使用するオムツとは名前が違います。リハパンというと、リハビリパンツの事を言うのですが、高齢者が万が一失禁してしまった時に使用する物なんです。言い間違えが引き起こしたエピソードです。

介護職員が思わず言葉に出してしまう「介護専門用語」は色々ありますが、リハパンもその中の一つです。他にもベビーカーを思わず車椅子と言ってしまったり、子守りの事を見守りと言ってしまったりと、介護職員だからこそ、専門用語を言い間違える面白い話はたくさんあります。

まとめ

介護職からみた介護の仕事は楽しい環境!

今回は介護職ならではの面白いエピソードをいくつかご紹介しました。

きつい仕事と言われてしまう介護職員も、「楽しく働いているんだな」という状況が少しでも伝わるとうれしいです。ちょっとした話しやたわいもない事を、職員だけでなく時には利用者も一緒に笑い合って過ごせる仕事なのです。

介護職員からの介護の仕事のイメージは、

  • 和気あいあいとした雰囲気で働く事が出来る
  • 昔の遊びから現代の遊びまで幅広く世代を超えて一緒に楽しむ事が出来る。
  • 日本の歴史や昔の知識を学ぶ事が出来る

などといった前向きな視点でとらえ、毎日働いているのです。

お伝え出来なかった面白いエピソードはまだまだあるので、是非また記事にする機会があれば、お伝えしていきたいと思っています。

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