介護の現場は大変と言われることが多いですが、人間相手なのでやりがいがありますし「ありがとう」の言葉が身近でとてもやりがいのある仕事です。今回は私が働いているサービス付き高齢者住宅とは、他の施設との違いや仕事内容、あなたが気になることを分かりやすく解説していきます。
ぜひ今後の介護業界への就職活動に参考にしてみてください。
サービス付き高齢者住宅とは
サービス付き高齢者向け住宅とは「サ高住(さこうじゅう)」とも略称されます。むしろ会話の中で「さこうじゅう」と言われることの方が多く、もしかしたら「サービス付き高齢者住宅」の名前の方が知らない・・・てこともあり得るかもしれません。
独居の人または夫婦世帯のご高齢の方が入居する為の住宅施設です。建物内の構造はしっかりとしたバリアフリーとなっており、日中は介護福祉士やスタッフ、ケアマネージャー(CM)といった介護の専門の職員を配置することが決められています。
簡単に言うと介護的なサービスがついているマンションなので、特別養護老人ホーム(特養)と違うのは、自立した高齢者の方が住んでいるので介護の負担が少ない理由が挙げられます。
ですが、その分住民の方もはっきり言ってきたり、自分のアクションが返ってきやすいのでコミュニケーションを取ることが好きなあなたでしたら働きやすいですよ。
具体的な仕事内容とは

入居者に介護的なサービスを行うのですが、私の施設ではほとんどの方が自分でご飯を食べられます。中には宅配サービスを受けられていて、食事は自室にて食べられる人もいます。トイレも各部屋にあったりするので、介護的なサービスはそこまでしていないかもしれません。
現在、私が働いているところは大体こんな感じです。他の施設と多少は違うかもしれませんが、大きく違うとすれば夜勤の時間帯でしょうか。以下、日勤帯と夜勤帯のタイムスケジュールです。
日勤帯
8:00 出勤。夜勤者から申し送り
9:00 トイレ誘導。入浴開始
11:30 昼食準備、離床
12:00 昼食。食事介助
12:30 休憩
13:30 事務作業
15:00 軽食。トイレ誘導
17:00 夕食。食事介助
17:30 業務終了。夜勤者に申し送り。
夜勤帯
17:00 出勤。日勤者から申し送り
17:30 整容。臥床(がしょう)
18:00 片づけ。おむつ交換
20:00 服薬介助
21:00 消灯。以降2時間おきに巡回
5:00 朝食準備
6:00 起床。離床する
7:00 朝食。食事介助
7:30 整容。
8:30 日勤者に申し送り。
9:00 業務終了
「サービス付き高齢者住宅」と「有料老人ホーム」の違い
サービス付き高齢者者向け住宅と介護付き有料老人ホームでは、受け入れするための条件がかなり違うのです。
その施設がどのようなところで入居条件は何か、受けられるサービス内容を見てわかる通り、介護付き有料老人ホームとは介護を必要な人に適した施設と言え、サービス付き高齢者向け住宅とは、出来るだけ支援を必要とせずに自立状態の人が安全で自由な生活を送るようにできる施設です。
一方の介護付き有料老人ホームは一日のタイムスケジュールが大体決まっていますが、サービス付き高齢者向け住宅は、住んでいるか人が自由に暮らすことができるのと、定期的に安全の確認などのサービスを受けられます。
介護付き有料老人ホームは、「終身利用権方式」という契約があります。施設側が準備する食事や介護サービスも一緒にお願いする条件で、居室・共用スペース・施設の設備などを利用できるため、住居もサービスも一緒に契約するという意味になります。
サービス付き高齢者住宅は、「建物賃貸借契約」になっているため、有料老人ホーム一般にかかるような入居時に払うお金は、「敷金」という形で支払いを行います。ですが、契約には家を借りるところまでの契約なので、「食事」、「訪問介護」、「訪問看護」、「通所介護(デイサービス)」などは別に契約する必要があるのです。
どんな人が向いているか。未経験でも大丈夫か

私が働いている施設は、基本的には「介護福祉士」や「ヘルパー」、「初任者研修」といった資格があれば問題ないのですが、「未経験」で就職している方もいます。求人を見ると「未経験者可」記載されたものも多いので意外と普通です。
未経験で入ると、最初は戸惑うこともあるかと思いますが、もしかしたら学校を通じて入る人よりも伸びしろが大きいかもしれません。おむつが汚れていたらどう感じるでしょうか。汚れているままだとかわいそうとか、自分だったら辛いなと自然と思える優しいあなたは間違いなく介護の仕事に向いている人です。
人の気持ちを捉えることができるなら未経験でも大丈夫です。気配り、目配り、心配り(こころくばり)が大事なのです。
毎日が勉強である
サービス付き高齢者住宅は大まかにいうと賃貸住宅に近いです。そこからデイサービスに行ったり、必要に応じて訪問介護を行ったりします。
元気な人が多いので会話も楽しいですし、自分の行ったことが返ってきやすいです。
未経験であっても有資格者でも大切なのは人に対する気配りです。人間相手なので、毎日が同じではなくその人にあった判断が必要です。それは経験者の判断が正しかったり、未経験者だからこそ見える視野が正しいなどさまざまです。
こういった変化や職員同士のコミュニケーションを取り、より良い介護の関係を築いていくのが介護の一番の魅力だとなのです。