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仕事とは言え、認知症の介護は精神的な負担の大きいことですよね。グループホームは認知症のある人しか入居していないため、思いが伝わらないことに悲しくなることだってあります。

認知症があっても自分のできることをやってもらいながらの生活を考えようとしても、認知症が重度のためにできないことが多く、本人らしく何をしてもらえば良いが戸惑うこともあるでしょう。

本記事では、仕事を辞めたいと思う理由や乗り越え方について説明していきます。心身ともに健康で働いていけるためにできることを考えていきましょう。

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辞めたい、つらいと思うきっかけ

グループホーム他、特別養護老人ホーム、特定施設入所者生活介護の介護職が調査対象となり、公益財団法人介護労働センターで行われている「介護労働者のストレスに関する調査」(H28)の上位4つがきっかけになっていることが多いです。

1.賃金が低く不満

早出、日勤、遅出、夜勤など介護職は変則勤務で24時間の介護を支えています。カレンダー通りの休みが取れるわけではなく、身体的な負担が大きいと言えます。

一方、国税庁で行われている「民間給与実態統計調査」(H29)の結果では、全体平均432万円に対して、福祉業界は399万円です。仕事の負担から考えて賃金が低いと感じる人は多いです。

すぐに結果はでませんが、研修に参加したり、資格取得することにより賃金アップを目指しましょう。

2.介護職員不足

グループホームは1ユニット9人の入居者が生活しています。事業所によっては2ユニットを運営しているところもありますが、入居者は9~18人です。介護量の多い昼間であっても勤務者は早出、日勤、遅出と分散するため、少ない現状があります。

介護が進み、食事介助が必要な入居者が増えれば、食事時間にも複数の職員が必要になります。入浴介助であっても同様です。入居時は声掛けや少しの手伝いでできたことに介助が必要になることが増えれば増えるほど、人手は足りなくなります。実際に介助に追われて体調を崩す、腰痛が悪化し、仕事を続けたくても続けられない状況に陥る人も少なくありません。

3.深夜勤務時に何か起こるのではないかと不安

1ユニットに必ず1人以上の夜勤者を置くことが決まっています。2ユニットのグループホームでは1ユニットに対して1人ずつ夜勤者がいるため、休憩や仮眠時間は時間差で行い、2ユニットを1人で見守る形を取り、協力しているところが多いです。

しかし1ユニットの小さな事業所では夜勤者は1人です。休憩や仮眠時間があっても他に対応する職員がいないため、休めないことのほうが多いです。また深夜1人勤務のときに何かあったらどうしようと不安になるのも無理はありません。

利用者さんが急変することだってあります。実際に夜勤の日は不安で休めず、翌朝疲れ果ててしまい、身体的にも精神的にも負担が多く、辞めたいと感じる職員が多いです。

4.認知症の入居者への対応が難しい

「場所がわからない」「帰りたい」「人のモノと自分のモノの区別がつかない」など症状はさまざま。介護の基本は受容と傾聴です。しかし常に基本に忠実な介護ができるわけではありません。またゆっくり話を聞いたから行動がすべて落ち着くことばかりではなく、悪化することだってあります。

介護に向き合い過ぎるあまりに、自分は介護に向いていないと自信を失い、辞めたい気持ちにつながる恐れがあります。

辞めたいときの対処法

辞めたいと思い始めると、仕事への意欲も下がってしまいます。辞める前にできることがないか、自分の中で振り返りましょう。

1.モチベーションの保ち方

入居者は認知症である前に同じ人間です。認知症という色眼鏡で見てはいないですか?

場所がわからなかったらまた伝えたら良いことです。同じことを繰り返していてもその人にとっては初めてのこと。何度も同じことを繰り返すのであれば介護者側も同じことを返してあげましょう。人として接することで伝わることはあります。

2.仕事から離れる

仕事熱心な気持ちはわかりますが、仕事から離れて自分の時間を持ちましょう。生活イコール仕事ではありません。自分にご褒美をあげる、趣味を楽しむ時間を持つことも大切です。

3.転職する

仕事に対する不満、職場に対する不満など、人それぞれ。働きやすい職場になるため、自分なりに働きかけても改善できない場合は思い切って転職することも一つです。不満を抱えたまま続けることは精神的な負担になります。介護の仕事が嫌いにならないために心身ともに健康で働ける職場を探しましょう。

イキイキと働き続けるためにできること

介護の仕事は身体、精神ともに負担が大きく、辞めたいと思うことも多々あります。辞めたいと思ったときの乗り越え方は以下のことがあげられます。

  • 給与が安いと思ったら資格取得を目指す
  • 職員不足を悩む前に優先順位をつける
  • 不安は一人で抱えず、みんなで共有
  • 認知症の人も同じ人間
  • 仕事から離れ、リフレッシュも必要
  • 環境を変えてみる

働いていると良いときもあればうまくいかないときもあります。良いときは自分を褒めてあげる、うまくいかないときはこんなときもあると悩まず、次へつなげていきましょう。自信を持って働き続けられる職場づくりができると良いですね。

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