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高齢になると、食事を飲みこむ力が少しずつ衰えていきます。衰えに気付かずにいると、食べ物をのどに詰まらせて大変なことになってしまう場合があるので注意しなければなりません。

また、飲みこむ力が弱くなっていると、誤嚥性肺炎になってしまう可能性があります。誤嚥性肺炎は命を落としかねない非常に危険な病気であることをご存知でしょうか?自宅で夫や妻、親の介護をしている人は、しっかりとした予防対策が必要になります。

しかし家族間での介護になると、介護士として働く職員より知識がないことが多い現状です。あまり介護に慣れていない人のためにも、誤嚥性肺炎の原因や予防などの知識を学んでおきましょう。

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高齢者の死因第3位!嚥下障害から引き起こす誤嚥性肺炎

誤嚥性肺炎は飲みこみの低下、つまり「嚥下障害」を起こしているときになりやすい病気です。嚥下とは口の中に入っている食べ物を飲み下すことをいい、嚥下障害とは食道から胃に運ぶはずの食べ物が器官に入り細菌が肺で炎症を起こし誤嚥性肺炎となってしまうのです。

高齢者の死亡原因は以下の通りです。
1位 ガン
2位 心疾患
3位 肺炎

肺炎は亡くなるきっかけになってしまう本当に怖い病気なので、日頃からしっかりと予防や対策を考えなければなりません。

症状や確認方法についても知っておこう!

誤嚥性肺炎は普段から予防すれば、苦しい思いや嚥下能力の低下を防ぎ、おいしく食事を食べられます。美味しいものを食べるというのはいくつになっても楽しみの一つですよね。「長生きの秘訣は食事にあり」ともいわれています。

明るい未来を目指すためにも、日頃から誤嚥性肺炎の予防法をしっかり学習しておきましょう。誤嚥性肺炎に見られる症状です。

  • 発熱
  • 食欲不振
  • 体重減少
  • 痰がらみや咳

こちらの症状がでた場合は、他の病気と一緒に肺炎の可能性も考えておかなければなりません。食後すぐに症状が出るわけではないので、定期的にバイタル測定や体重測定などを行い、体調管理に努めることが大切です。

誤嚥したときの対処法や予防策とは?

実際は誤嚥したからといって、必ずしも誤嚥性肺炎になるわけではありません。しかし、誤嚥の原因となる異物が喉につっかえてしまうと、窒息してしまう可能性もあるので早急に取り出さなければなりません。異物を喉に詰まらせたときの対処法を覚えておきましょう。

背部のタッピング

誤嚥している高齢者を目撃した私達ができる1つ目の対処法は、背部を手でタッピングして異物を取り除くことです。誤嚥している高齢者の体をなるべく前傾姿勢にして、手のひらで背中を強く叩いて吐かせるのです。背中の場所は肩甲骨の間を叩くようにして下さい。

ハイムリック法

胃を圧迫して異物を吐き出させる方法です。誤嚥している高齢者の後ろに回り、両腕を高齢者のみぞおち辺りに組んで自分の体側に強く引き寄せます。後ろから抱きしめるように引き寄せるので、高齢者のみぞおち付近で組んだこぶしがみぞおちを圧迫し、異物を吐き出させる方法です。

怖がって優しく行っても全く意味がありませんので、勢いよく引き寄せるということを忘れずに対応して下さい。

食べ物の形態と高齢者の嚥下能力を把握する

最後は誤嚥性肺炎にならないための予防法です。高齢者の嚥下能力が落ちているのに、普通の白米や肉を食べれば上手く飲みこめず、誤嚥に繋がってしまうでしょう。

飲みこむまでに時間がかかったり、飲み込むとむせてしまったりする場合は、食事の形態を変更しましょう。白米であれば炊き方を軟らかめにする必要があるかもしれませんし、お粥にしなければ食べられない状態になっているかもしれません。

嚥下能力は鍛えられる!自宅でも簡単トレーニングとは?

嚥下能力が低下しないよう、日頃からできるトレーニングをご存知でしょうか?
今日からでも簡単にできるトレーニング方法なので、ぜひ試してみてください。

パタカラ体操

嚥下能力や口腔機能を鍛えるトレーニングとして、介護業界では有名なトレーニングとなっています。「パタカラ」の四つの言葉を声に出すことによって、嚥下能力向上に役立つ体操となっています。トレーニング方法は簡単。

パタカラを1文字ずつ、
「パパパパ」
「タタタタ」
「カカカカ」
「ララララ」
と、5回繰り返し、最後は
「パタカラパタカラパタカラパタカラ」
と、4文字繋げて声にだすだけなのでとても簡単ですよ!

あっかんべ~体操

「あっかんべ~」と大きく声を出しながら舌をだす運動となっているあっかんべ~体操は、口腔器官にかかわる筋肉を鍛えられます。

繰り返し3回行い、終了したら次は舌先を鼻の方へ延ばすように3回繰り返し行います。
上下だけでなく、左右に動かすトレーニングを取りいれるとさらに効果的ですよ。

これからもおいしく食事を食べるため、今日から予防に努めよう!

口腔機能や嚥下昨日は普段から気にして機能訓練する箇所ではないので、知らず知らずのうちに機能低下していることが多く見られます。嚥下能力が低下すると、誤嚥性肺炎になり下記の症状を引き起こしてしまいます。

  • 発熱
  • 食欲不振
  • 体重減少
  • 痰がらみや咳

苦しい思いをする前に普段から嚥下能力の維持向上を目指し、しっかりトレーニングを行っていきましょう。日々のトレーニングを怠らず、しっかり予防に努めれば美味しいものをいつまでもしっかり食べることができるでしょう。

今回お伝えしたパタカラ体操やあっかんべ~体操は、自宅でも簡単にトレーニングができるので恥ずかしがらずに一緒にしてみてくださいね!

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