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行動的だったのに、すっかり自宅に閉じこもってしまった自分の親。また趣味を楽しむ姿を見たいですよね。歩行できなくなり車椅子になると、今までよりも行動が制限されます。

いままでと違う自分の姿は、なかなか人には見せたくないのが普通です。まずは自分自身が車椅子生活を受け入れなければ、今までと同じように趣味を楽しんだり他の人と過ごすのは困難です。

やる気の出る娯楽や趣味があると、必然的に他の人と関わるようになります。今回は自宅でも楽しめる趣味や、外に出るきっかけを作るコツをお伝えします。

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刺激がないと認知症が加速

今まで行動的だった人が趣味などをしなくなると、廃用症候群(はいようしょうこうぐん)になる可能性が増加します。廃用症候群とは、何に対してもやる気がなくなり最終的に寝たきりになります。さらに寝たきりにになると筋力の低下が起こりさらに行動できなくなってしまう病気です。動かないことで、体の機能は低下して認知症への移行が加速します。

歩かなくなると脳への刺激が減少し、その結果、認知症の症状が加速してしまいます。

参考筋肉の衰えは下肢から急激に!高齢者のゆっくり歩行の原因を理解しよう!

廃用症候群の予防には、趣味や日常生活レベルの体への刺激とやる気を引き出すことが重要です。まずは自宅などで車椅子に慣れて、趣味などを始めて気晴らしをするのが重要なのです。

自宅で楽しめる趣味は長く続けやすい

体の動きが少ない趣味中心になります。しかし、手先を動かしたり、考えて行動したりと十分な刺激であり、長く続けやすい趣味です。

例えば、

  • 俳句、川柳
  • 絵画
  • 将棋、囲碁
  • 生花、盆栽
  • 家庭菜園
  • パソコン

などが、自宅でもできる趣味です。昔から好きだったものや興味があるものから始めてみるといいですね。

車椅子でも座ってできる体操

自宅でも座ってできる簡単な体操です。ストレッチほどの軽い動きであっても、毎日続けて体を動かすようにするのが理想です。日頃の生活活動の中に運動を取り入れて、脳の活性化や身体のリハビリに繋げていきましょう。

参考脳を活性化させるレクリエーション!指体操を介護施設で【動画解説】

こちらも車椅子上で出来る体操です。コツコツやると足の筋力がUPして立位が可能になるかもしれません。

参考座って行う足元気体操【動画解説】

外出して楽しむ趣味は生き生きと生活に潤い

車椅子のことを考えると、少々難しいかもしれませんが、まったくできないわけではありません。工夫しながら楽しめる趣味も数多くあります。

例えば、

  • カラオケ
  • カメラ
  • 小旅行
  • スポーツ観戦

など、いかがでしょうか。周りの理解や助けが必要ですが、ボウリングや登山、ゲートボールもできる場合があります。車椅子だから何もできないと思い込んでしまわないように、前向きな姿勢を持ち続けるようにサポートしていくといいでしょう。

趣味など通じて外出を促す

一人の趣味は多数ありますが、大好きな趣味を誰かと共有できると楽しいですよね。自宅で趣味として何か始めて、少しずつ外出を促すことをおすすめします。

はじめは自分の姿を見られたくないかもしれません。あえて公共料金などを引き落としにせずに、銀行に行かなくてはいけない状況を作り出すのも外出づくりのきっかけに良い方法です。はじめは出かけたくないと感じていても、外出をきっかけに思わぬきっかけになるかもしれません。じっくりゆっくりと外出を促してみてください。

さりげなく、あなたも一緒になって始めてみる

はじめは自宅で簡単にできる趣味であっても、拒否される可能性があります。まずはあなたも一緒に趣味を楽しんでください。
「こんなものを作ってみたけど、一緒にやらないか」と提案するのもひとつの手です。一緒に趣味を行うと張り合いがでてきてやる気が起こります。

「またやってみよう」と思う気持ちを引き立たせるのが重要です。さりげなく一緒になって趣味を始めると、しょうがない一緒にやってみようという気持ちを引き出すコツなのです。

趣味は心を養う、自宅から外出へ

車椅子生活になると行動範囲と自由が極端になくなると思いがちです。しかし、歩く時よりも少しは不自由があっても、公共機関なども車椅子向けに整備されています。

介護タクシーなどを利用して、遠くに出かけることも可能です。デイサービスなどの福祉施設を利用すれば、やりたい趣味が可能になる施設もあります。車椅子生活でも多種多様なサービスがあるので、車椅子生活になっても行動範囲を狭める必要はありません。むしろ車椅子生活になったからこそ利用できるサービスもあります。

自宅に引きこもっている人がいるのならば、まずは親しい家族がやる気を引き立たせ外出を促すのが大切です。気持ちを切り替えるのは根気がいりますが、あなたが車椅子の生活だからこそ楽しめるのだと、じっくり寄り添うことから始めてみてください。

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