愛知県常滑北高から愛知県にある日本福祉大学に進学し、2006年大学生・社会人ドラフト3巡目で中日ドラゴンズに入団しました。2011年はセットアッパーとして活躍し、防御率0.41と驚異的な数字を記録した大投手です。2018年現在、歴代最多ホールドポイントを誇る文句なしの歴代日本一セットアッパーです。
投手としての実力はもちろん、甘いマスクで多くの女性ファンを魅了し、「浅尾きゅん」の相性で親しまれました。
大学では日本福祉大学で福祉経済学を専攻し、プロ入り1年目から児童養護施設や介護福祉施設に訪れて多くの人を笑顔にしている浅尾拓也選手の人間性と介護に対するイメージ、現在施設でリハビリをしている人へのメッセージをもらいました。
2018年で投手として中日ドラゴンズのユニフォームを脱ぎ、新たに中日ドラゴンズ2軍投手コーチが決定している浅尾拓也選手はどのように育ったのでしょうか。

目次
浅尾拓也選手の生い立ち
浅尾拓也の学生時代
― 学生生活はどのようにすごしていましたか?
学生生活は大学に車で通っていました。アルバイトはパチンコ店、セントレア空港の清掃、銭湯の食堂などでアルバイトしていました。
日本福祉大学時代思い出
― 大学時代の1番の思い出は何ですか?
やっぱり野球ですね。たくさん友達がいたわけではないですし、大学は野球漬けの日々でした。
無名の選手から150km/h投手になれた理由
大学ではもうひとりエースがいて、周りの人間が「エースはお前しかいない」と言われているのを見て、悔しいと思い、見返したいと思ってトレーニングに励んでいました。縄跳びを多めにやったりとか、ダッシュ、階段ダッシュをやっていました。今でも毎年12月に日本福祉大学に挨拶に伺っています。
介護に対して思っているイメージ
浅尾拓也と介護の関わり
― 浅尾さんは介護との関わりはありますか?
父親はすでに亡くなっていて、祖父母はだいぶ前に亡くなっているので介護をした経験はないです。
プロに入ってから福祉施設に訪問させていただいていました。孤児院、集中治療室、老人ホームなどに顔を出していました。
介護に関わっている人に対しするイメージ
― 介護に関わっている人に対してはどういった印象をお持ちですか?
女性に限らず、病院や施設を訪問するときに思うのは、介護職員さん、子供、保護者が大変な思いしているとは感じています。
いろんな方がいるので、自分にはできないことを毎日のようにやっていてただただすごいと思っています。
リハビリに励んでいる人へのメッセージ
― 被介護者はリハビリに励んでいる人がたくさんいます。プロ生活の中で故障し、長期間リハビリに励んでいた浅尾さんに伺いたいのですが、ご自身のリハビリ期間ではどのようなことを思っていましたか?
リハビリ期間の本音
怪我をしてしまってリハビリに専念しないといけないとなったときは正直心は折れました。野球をやらないといけない立場で実践から遠ざかるので。でも、戻りたいという目標があったため、努力はしていました。
― 最終的にはどこまで回復したんですか?
通常生活には異常がない程度ですね。痛いところがない選手はほとんどいないので。自分も投げられない程ではないですし。ただボールを投げればいいというわけではないので苦労しました。
浅尾拓也が大事にしている言葉
― 浅尾さんの好きな言葉や大事にしている言葉はありますか?
何やっててもそうですが、心が折れたら「もういいや」となってしまうので、強い心を持つということを頭に入れていました。
怪我をして「やっても無駄だな」と思うことは正直あるんですが、応援してくれている人がいるから我慢ができて踏ん張れると思っています。
リハビリに励む高齢者も同じで、今思うように足が動かない人でも「孫と一緒に歩きたい」という強い気持ちが我慢できて頑張れる要因だと思っています。心が折れないことを1番大事にしていました。
まとめ
4年にも渡るリハビリ生活を過ごしてきた浅尾拓也さんの熱いお言葉はいかがでしょうか?
「熱い気持ちを持つ」というフレーズはどこかで聞いたことがあるかもしれません。しかし、実際に熱い気持ちをもって仕事やリハビリに励むことが重要です。
介護にはキツい仕事がたくさんあるかもしれません。使えない部下を見て心が折れることがあるかもしれません。
「なんのために介護の仕事を始めたんだっけ」と立ち止まって考え、強い気持ちを持っていれば、浅尾拓也さんのようにたくさんの人を喜ばせる存在になれるのかもしれませんね。
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