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介護職をしていると認知症の人に対してどのような声かけが良いのか悩むことがありますよね。同じことを何度も説明する自分が嫌になることだってあるでしょう。

相手は好きなことをしており、自分たちはその人を見ていなければいけないという悪循環で冷静な判断ができなくなってしまうこともあります。介護を提供する側と介護を受ける側。ともに感情を持った人間が感情をぶつけるだけでは何も解決にはなりません。

介護職の話し方の基本と注意点

介護が必要になるきっかけは人によって異なります。脳梗塞などの病気によって身体が動かなくなってしまうこともあります。脳の神経細胞が何らかの原因で壊れてしまうことによって認知症状が現れる人もいます。状況のわかる人には丁寧説明して、認知症状のある人にはその場の対応を何度も繰り返すと、利用者は怒るでしょう。もし介護者であるあなた自身もその場の対応をされたら怒りたくなりますよね。

なぜだかわかりますか?

誰でもその場だけの対応をされると自分は大切にされていないと感じるからです。認知症の人も同じです。認知症というだけで別の人種のように接する人がいますが、同じ人間です。認知症はその人の個性と考えたらどうでしょう。

わからないから同じことを何回も聞く人。聞いてもすぐに忘れてしまう人。一つのことしか覚えられない人。特別視せず、普通に接することが大切です。

認知症の利用者へ声かけするポイント

認知症にかぎらず、利用者へ声かけする場合、懇切丁寧に説明をすれば良いということではありません。

声かけするポイントは、

  • 認知症の人の特徴を理解する
  • なぜその行動を取るのかの原因を探る

以上の二つが基本になります。

認知症の特徴として何度も聞いてしまい、覚えられないのであれば、その都度、説明しましょう。そのとき説明することで本人は安心し、納得ができます。何もオウムのように同じことを話すばかりが説明ではありません。言葉での説明も大切ですが、字が読める人であれば紙に書いても良いでしょう。本人がその場かぎりであっても納得できる形を作ることが介護職に求められます。

次になぜ同じ行動を取るのかを探る方法ですが、その利用者の人となりを知ることから始まります。例えば、『自宅で毎日散歩をする習慣があるため立って出かけようとする』や『仕事に来ていると思っているため出かけようとする』など、認知症があるので言葉で説明することはできないが、本人の中では何かの理由があるはずです。

闇雲に立ち上がる利用者に「席に座ってください」というだけでは、自分の中で理由があって立ちあがっているため、何度も続けば、腹が立つのは当たり前。介護職として利用者の怒りを買いたいわけではありませんよね。では、まず「立ち上がる」理由を探しましょう。利用者本人に聞くことも大切です。過去や現在の行動を知っている人から聞き取ることも有効です。知った上で利用者の行動を理解に努めます。利用者の思っていることを100%叶えられるわけではありませんが、行動に寄り添うことで座って皆さんと楽しむ時間と自分の行動をしても良い時間を伝えていきましょう。

認知症の利用者への具体的な声かけについて

具体的な例として、何度も席を立ち玄関へ向かう人や「帰りたい」と言われる人に対しての声のかけ方を考えていきます。

何がしたいのか聞く

何度も席を立ち玄関へ向かう人に対しては、何がしたいのかを聞くことから始まります。利用者は「帰りたい」「行きたい」と話すでしょう。

「どこへ帰りたいですか?」「どこへ行きたいですか?」と聞きます。

家に帰りたいと言われたら、帰る以外のことを聞く

「家に帰りたい」と答えが返ってきた場合、「家がどこにあるのか?」「何がしたいのか?」など知っていても利用者本人に聞きましょう。

「家が○○町にある」といわれたら今度は○○町の良いところなど、帰る以外のことを聞きます。そうすることによって利用者は「帰りたい」という思考から「自分の住んでいる町の良いところ」に変わっていきます。町の良いところの話になれば、もう帰りたいなんて気持ちは忘れてしまうでしょう。

以上の声かけは一例にすぎませんが、大切なことは、話をしていく中で思考を変えていくことです。それでも「わしは行くんだ」と介護職員を振り切って出かけていく利用者がいるかもしれません。そのときは気持ちが落ち着く程度に着いて行って、例えば「晴れの日は気持ちがいいですね」や「お腹が空いたからご飯に戻りましょうか」など、さりげなく声をかけましょう。気持ちに寄り添い、そして落ち着いたら軌道修正するとスムーズに戻ることができます。

利用者の気持ちに寄り添って

声かけの基本は誰に対しても同じです。認知症だからといって特別な声かけはありません。その人の状況を理解して、伝え方を考えましょう。例えば、「入浴の後に昼食を食べる」と両方を一度にいわれて理解できる利用者ばかりではありません。

この場合、「入浴する」、「昼食を食べる」と一つずつ説明すると理解が得られます。利用者が混乱しているという前に自分たちが混乱をさせていないか、言動を見直しましょう。介護職として、利用者の気持ちに寄り添って一番の理解者を目指しましょうね。

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