認知症による人の不穏行動のの対処はとっても大変ですよね。家族がいない時には、つねったり叩いたりばかり。かなり認知症が進み会話もできないのに、子供の前では優しいお母さんになる女性Aさん。今回は、そんな女性Aさんの対処法が見つかり、介護士と和やかに会話や認知症の不穏状態緩和への道のりをお伝えします。
凶暴な女子Aさんが優しいAさんになるまで

某日にAさんが精神科からやってきました。介護情報にも色々と不吉な予感のする認知症による不穏な行動が多数かかれていました。その当時勤めていた介護士も、どのように対処していいかわからずとっても不吉な予感がしていました。
介護情報よりもひどいAさん入居される
介護情報の中に、多数の認知症による不穏な行動があることが記載されていました。介護拒否や暴力、近くにいる人は被害者多数であり、大声で独語(ひとりごと)等々の記載されているままだったのです。排泄交換に入ると、介護時に髪を引っ張り、頭が鳥の巣のようになる時もあり、腕は傷だらけで、親にも叩かれたことのないほっぺたを叩かれた介護士もおり、対処の方法がわからない状態でした。
職員に対してだけであれば対処法がありますが、他の利用者さんにも被害が及ぶことがあります。不穏状態がひどく近寄ることすらもためらう不穏状態が続くことがたくさんありました。。とりあえずの対処法として、食事は別テーブルで食べてもらい、入浴は2名体制で介護していました。
認知症でも人の親
Aさんの子供が面会時には、態度が一変してとっても優しいおかあさんになるのです。認知症のため子供と認識をしているのかは定かではありませんが、食事をしている最中にそばに座っている子供にこれおいしいから食べなさい。と言われ渡していました。
子供のようなふりをすると変化

はじめは対処法もわからず認めてもらえなかったが、子供のふりをして介護をすると少しづつ変化があらわれました。1年以上かかり、顔を覚えてもらいました。介助時の認知症の不穏な行動も減り、食事も他の利用者と食べるようになり、入浴も不穏な状態になることが少なくなってきました。今ではAさんが職員に対して「ありがとう」と言われ、一緒にじゃんけんや会話まで行えるほどに、認知症の症状も緩和されてきています。
まとめ
愛情をこめて
Aさんはきっと、知らない人に対して拒否反応を起こし不穏な行動をおこしていたのだと結果からわかりました。対処法は顔なじみになることで、顔なじみなるととっても優しいAさんでした。介護士も頭が鳥の巣になることもなくなりました。介護する側も、あきらめずに愛情をもって接することで必ず相手に伝わることがAさんに教えてもらえました。きっとあなたもそんな介護士になれます。