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介護職にとってコミュニケーションとは利用者さんと信頼関係を築くために重要です。コミュニケーションがうまく取れると、自然に会話が産まれ、利用者さんもあなたも楽しい気持ちで過ごせます。入浴のお手伝い、トイレ介助や更衣介助などの仕事もやりやすくなりますよね。

自分とは年齢も違う、初めて会った利用者さんとスムーズに仲良くなるには少しだけコツがいります。今回は認知症の利用者さんや気難しい性格の利用者さんとも仲良くなって楽しく介護の仕事ができるようなポイントをお伝えしていきます。

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介護現場でのコミュニケーションは特別なことではない

ベンチに座るぬいぐるみ

目線を合わせる

利用者さんは体調が良くない人が多く、椅子に座っていたりベッドに横になっていたりすることが多いですよね。実際に体感してみると分かるのですが、自分の顔より上から話しかけられるとどうしても威圧感を感じてしまうことが多いようです。

利用者さんにリラックスしてもらうためにも、話しかける時は自分がしゃがんで利用者さんの目線と同じ高さから話しかけましょう。じっと目を見つめられて緊張する人もいるので、5秒ほど目線を合わせて少し鼻先に視線をずらすなど、工夫をしてみましょう。

清潔感を心がけ笑顔で接する

見た目は関係ないと言いますが、本当にそうでしょうか。話をしていても相手のひげのそり残しや目ヤニ、口臭などが気になることがありますよね。

特別なおしゃれをする必要はありませんが利用者さんが不快に思わない程度の清潔な服装や、簡単な化粧をするようにしてみましょう。笑顔で話す人に会って嫌な気持ちになる人は少ないと思います。

傾聴を意識する

介護の基本ともいえる傾聴ですが、なかなか難しいですよね。時間がある時に先輩に聞いて、利用者さんの情報を知ることで会話の糸口が見つかります。利用者さんも人それぞれ歴史があります。好きな趣味、好きなテレビ、同居の家族がいるかどうか、家族や孫と仲がいいのか悪いのか、話しかける前に利用者さんのことを知っておくことでうっかり傷つけてしまうことが少なくなります。

利用者さんも話したくなる話題がきっとあるはずです。そして、利用者さんの話にあなたが興味をもって聞くことができれば利用者さんもうれしくなってもっとあなたと話したくなるはずです。話が弾んできたら、自分のことも話してみましょう。自己開示することで利用者さんはあなたが自分と仲良くなりたいと思っていることを分かってくれるでしょう。もちろん、自己開示はあなたが話したいと思える範囲で構いません。

敬語を使用する

利用者さんはあなたより年上の人生の先輩です。敬語を使用して名字を呼ぶようにしましょう。そうすることであなたが敬意をもって利用者さんに接していることが伝わります。上司の判断によるとは思いますが、信頼関係ができた後でくだけた口調で話すことは利用者さんの性格によっては良いです。

認知症の人との上手なコミュニケーション

海のベンチ

認知症の人と接するのは難しいですよね。でもコツをつかめばあなたも仲良くなることができると思います。認知症と言っても一人ひとり症状は異なります。まずは苦手意識をもつのをやめて一人の人として接するようにしましょう。接する時に気を付ける点はこちらです。

利用者さんの話を否定しない

認知症の人は忘れやすく、同じ話を繰り返すことが多いです。朝食を食べていない、旦那さんがまだ生きているなど、もしも間違ったことを話していてもとりあえず受け入れてあげましょう。認知症といえども、強い口調で言われたり否定されたりするとその時は理解できなくても悲しい気持ちだけが強く残ります。

誰でも話を聞いてくれる人や優しい人が好きです。否定を避け信頼関係を築くことで、認知症の利用者さんも話を聞いてくれます。信頼関係を築くには時間がかかりますが、辛抱強く話を聞いてあげてください。

気をそらしてみる

傾聴しつつ、ちょっと話を変えて気をそらしてみるのはどうでしょうか?うまくいけばご飯を食べたのに、食べていないと主張する利用者さんの気持ちがまぎれるかもしれません。真面目に本当のことを並べ立て接するよりは、認知症の利用者さんと楽しみながら会話するとうまくいくことがあります。

お風呂に入りたくないとかたくなに嫌がる人には、もちろん私と同性の方でしたが「私が汗をかいてびちょびちょなので〇〇さん一緒にお風呂に入りましょうよ~」と冗談ぽく言ってみたり。大笑いして入ってくれることもありますよ。うまくいけばラッキーと考えて気楽に接するのもおすすめです。

コミュニケーションが苦手 どうすれば克服できる?

コミュニケーションが苦手だとなるべく意識しないことです。自分自身もリラックスして利用者さんの表情を観察しながら体調の確認や天気の話をしてみましょう。表情を見ながら自分の話をしたり利用者さんの話を聞き出したりしてみてください。落ち込むことがあっても繰り返すことでコツはつかめるようになるでしょう。

利用者さんにいろんな人がいるように介護士にもいろんな性格の人がいます。まずは話しやすいと思える利用者さんと会話を楽しんでください。楽しいという気持ちは相手にも伝わります。

コミュニケーションは実際に体感すると分かりやすいので、もしも必要ならばコミュニケーションの研修を受けてみるのもいい経験になると思います。グループで演習などもあり自分の長所や短所がよく分かります。

引用:https://www.insource.co.jp/gyokai/kaigo_top.html

相手に寄り添うコミュニケーション

寄り添う女性

想像してみましょう。あなただったらどんな介護を受けたいですか?そう考えると自分の理想とする介護士の姿が浮かびます。コミュニケーションが下手でも一生懸命介護するあなたの姿を利用者さんは見ています。

コミュニケーションとは話すことだけではありません。笑顔や態度で示すこともできるのです。あなた自身もリラックスして楽しみながら利用者さんと楽しく過ごせるといいですね。

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あなたはなぜ介護の仕事を続けているのでしょうか?

日頃から考えることが多すぎていつの間にか忘れてしまっている介護の現場で働く理由。母が祖母の介護を大変そうにしているのを見て介護職を志した人や、障害者の方が当たり前の日常を送れない現実を知って、当時の自分では何も力になれないもどかしさから介護の仕事を志した人もいるでしょう。

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