Pocket
LINEで送る

介護現場で仕事で、レクリエーションの担当を任されることがあります。「明日からレク担当してもらうよ」なんて言われた時には、どうしようかと頭を抱えてしまいますよね。

介護職歴が5年以上ある私も「レクは何をしていいのか」と悩んでしまい、「レクリエーションを人前でするもは嫌だ。レクの時間が長い・・・」と苦手意識を持っていました。そして周りの介護職員も「レクはちょっと・・・」と遠慮したがる人も多いのです。

今回は、苦手意識を克服できる、初心者でもやりやすいレクリエーションをお伝えします。

スポンサーリンク






レクレーションの時間はどれくらいがいいの?

レクをおこなう場所や職場にもよりますが、30分~1時間ほどがレク担当の時間になります。

「1時間なんて絶対無理!」と会話している介護職員の人たちをよく目にしました。毎日、レクレーションをおこなう場合は30分ほどが目安にするとよいでしょう。

逆に30分のところを20分に縮小すると「私でも出来そう」と笑顔になるケースもありました。レクレーションの時間は長ければ長いほど難しく考えてしまいがちです。

苦手意識を克服するポイント

1.企画書をつくる

日々のレクレーションの時は、企画書は使用しません。

ここでつくる企画書は自分専用になります。簡単なものでかまいません。

箇条書きで書いていきましょう。例えば、

  • あいさつ(5分)
  • ストレッチ・体操(5分)
  • ゲーム(15分)
  • あいさつ(5分)

と時間を区切ってメモしておくと、30分はあっという間に経ってしまいます。このように自分専用の企画書をつくると、実際にゲームする時間は15分ほどになるのがわかります。15分ぐらいならどうにかなると思うと気が楽になります。

2.レク担当のメリットを考える

実際にレクを続けていると「レク中は介護業務をあまり気にする必要がない」というメリットが見えてくるようになりました。

介護職員がひとりで行うものではありません。他の介護職員がレクリエーションがスムーズに出来るように助けてくれます。まずはレク担当のメリットを考えることで苦手意識を下げることができるでしょう。

3.声の大きさに注意しよう

レク中に「声がちゃんと聞こえない」と言われた経験はありませんか?レクの始めや途中で「私の声は聞こえてますか?」と利用者様に確認を取ることをおすすめします。

入居者の中には、難聴あったり、補聴器を使用している人もいます。大きな声を出していても、途中で自信がなくなって声が小さくなってしまうと、雰囲気にのまれてしまい、早口になってしまったり、声を出せなくなるなどの悪循環になってしまいます。まずは声のトーンを落とさないことから始めてみましょう。

4.介護職員が楽しむ!

「職員が楽しみながらレクをするのは難しい」と思っていませんか?レクのうまい介護職員の方法をみていると、レクを始める前に話しかけやすい入居者の方と、世間話(天気の話・季節の話・芸能界の話)をして段々と周りの方に声をかけていました。自然と楽しい雰囲気ができ、いつの間にかレクが始まっていきます。レクをしている職員も楽しそうにしていました。

なぜそのようにしているのか質問すると、「自分が楽しみたいから」とシンプルな答えが返ってきました。入居者の方を無理に楽しませようと考えるのではなく、自分自身が楽しくレクをすることを大事に考えていると感じました。自分がやってみたら楽しいと思うものを、レクリエーションに取り入れることからはじめてみましょう。

レク担当初心者でもやりやすいレク3選

1.DVD体操

最近、テレビでよく高齢者向けのDVD体操の特集をみかけませんか?実際に、デイサービスや入所施設で使用する機会が増えてきています。

ゲーム性のあるものばかりではなく、健康面に気を使ったエクササイズも、高齢者の方たちにとっては、立派なレクリエーションのひとつです。介護職員と入居者の方と一緒にすることで一体感や共感を得られるでしょう。

2.カラオケ(合唱)

今も昔も変わらず人気です。施設内にカラオケボックスがあれば、簡単に選曲ができます。童謡や当時の流行歌などは、一緒に口ずさんで歌ってくれます。「歌は好きだけど、人前で歌うのは苦手」という方々も少なくありません。

歌は好きだけどカラオケは苦手という人には、合唱をおすすめします。「みんなと一緒に歌う」と声をかけ参加してもらうのもいいでしょう。歌詞を見ながら、みんなと合唱すると自分の声も気になりません。ときどき音程をはずしても、笑い話になります。

3.風船バレー(球技)

バレーボールと同じ方法になります。車いすの方でも参加できるレクリエーションで、広い部屋でなくても、テーブルがあれば簡単にできます。テーブルの真ん中に線をつくれば準備は終わりです。チームわけをして、風船を膨らませてスタートとなります。

他の方法として、チームをせず、一つのテーブルに円をつくるようにして入居者の方に座ってもらいます。風船を膨らませてスタートします。

レクリエーションにあまり参加されない入居者の方でも、目の前に風船(ボール)がくるとついつい手を出してしまいます。いつの間にか、一番熱心に参加していたということはよくあります。

レクを楽しむ。上手にしようとしなくて大丈夫!

人前で、始めてレクリエーションをしたときはとても恥ずかしく、職場の先輩に助けを求めたものです。入居者の方を目の前にして何もできずに固まってしまった経験もあります。

失敗した経験は、必ずあなたの糧となります。

念入りな準備や段取りはとても大切です。しかし、うまくやろうと考えず、まずは自分が楽しんでレクをしましょう。入居者の方は、自然なあなたをそのまま受け入れてくれます。恐れずに、チャレンジをしてみてください。

Pocket
LINEで送る