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これから介護の仕事をしようと思ったときに期待に胸躍らせるひともいれば、不安に駆られるひとも少なくないでしょう。もしかすると、介護ってどんなことをするのか、どんな現場なのか判らず応募すら躊躇してしまうこともあるかもしれません。そんなひとの為に見てほしい映画を5つ厳選しましたのでお伝えしていきましょう。

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日本の介護観を変えた「恍惚の人」

介護の現実問題を題材にしている物語作品でもっとも有名なのは「恍惚の人」という作品です。原作は有吉佐和子さんの長編小説です。まだ認知症ケアが社会に根付いていない時代にいち早く認知症をテーマに扱った作品で194万部のベストセラーを記録しました。社会における認知症(当時はまだ痴呆と呼ばれていた)の認識を高め、介護の重要性を訴えかけた、介護、医療界における大変功績の高い作品です。

あらすじ

主人公の会社員昭子と夫の立花信利は東京の郊外に住んでいました。その離れに昭子の舅で信利の父親である茂造は住んでいましたが定年を迎え、保険の仕事をやめたころから徐々に様子がおかしくなります。茂造の妻が亡くなったことをきっかけに認知症を発祥し徘徊をはじめます。記憶力の低下や幼児化といった認知症状の現実が垣間見え、家族の悩みがリアルに描写された作品になっていますのでぜひともみていただきたい作品です。

介護家族の気持ちがわかる「ペコロスの母に会いに行く」

岡野雄一による日本の漫画を原作にした作品です。介護をテーマにした作品で漫画、テレビドラマ、映画、舞台で介護のリアルな現実を現代を生きる人々に訴えかけています。認知症を患った母親の介護体験を題材としハートネットTVや朝日新聞でも取り上げられました。ユーモラスな表現だけでなく、介護の困難を伝える巧みな表現技法が評価を受けました。

あらすじ

ペコロスとは小さなたまねぎの品種のこと。まるでそのペコロスのように禿げ上がった頭が特徴的な団塊世代のサラリーマン、ゆういちは漫画を政策、音楽活動をする傍ら父親の死をきっかけに母みつえの面倒を見る生活を送っていました。認知症を発祥し、迷子や汚れた下着をたんすにしまうなど、行動に抑制が効かなくなったみつえを、あるとき介護施設に預ける決意をしたゆういち。介護施設に肉親を預ける気持ちをこの作品でぜひ知ってください。

介護で働く気持ちがわかる「ケアニン」

慢性的な人手不足になって久しい介護業界。溢れかえる高齢者の担い手が不足する社会において現代人が直面する重大な問題です。また、ものがあふれる時代に、自らは何者か、いったい自らを導くものはいったいどこにあるのか解らず得たいの知れない虚無感に引きずられながら生きる若者がおおいのも、社会問題のひとつとしてあげられるようになりました。そんな二つの生命に対する課題がぶつかり合う現実を描いた作品です。

あらすじ

ケアニンの主人公である大森圭は21歳の新人介護福祉士の青年です。高校卒業をしたあと、進路に対して特別な欲求もなく漠然とした意志で介護業界の入り口である専門学校の扉を開きます。やがて卒業した圭は郊外にある小規模多機能施設で介護士として働き始めますが、そこで認知症の高齢者たちと生活していく中で、介護とはなにか生きるとは何かという現実問題に向き合っていきます。

人生の最後の気持ちを知れる「つむぐもの」

自分らしくという言葉を意識して生きていける人がどれだけいるでしょうか。日々多様化するライフスタイルの中で現代人は生きるうえで、もっともシンプルで、大切な課題を忘れがちになるものです。それが人生の最期となると、より深刻です。「つむぐもの」は最期までひとの手を借りずに生きたい、和紙作り職人の剛生と、ワーキングホリデーで訪れた韓国人留学生のヨナのつむぐ介護を媒介として生きることにスポットを当てた物語です。

あらすじ

「つむぐもの」の主人公は妻に先立たれひとり暮らす剛生と、無職になり家にいられなくなった韓国人の女の子ヨナ。ワーキングホリデーで訪れたヨナは、古めかしい職人気質の剛生のもとで和紙作りの手伝いをするはずでしたが、ある日剛生が脳腫瘍で倒れてしまい、介護をすることになります。

文化も年齢も違う2人。職人気質の剛生は最期までひとの手を借りずに生きると強く自分の運命を拒絶し続けますが、その硬い意志をヨナの強引だけれどやさしい介護が溶かしていきます。自分らしい人生の最期とはなにかを知れる作品です。

施設で暮らす人の気持ちが知れる「おばあちゃんロード」

介護施設には現在も多くの高齢者が穏やかに生活をされています。その根底には多くの介護関係の専門家たちのたゆまぬ努力があるからに他なりません。しかし、時にはそんな高度な専門技術を凌駕する力があることを、実は誰もが知っていたりするものです。そんな大切なことを思い出させてくれる映画が「おばあちゃんロード」です。

あらすじ

主人公は荒井大和と付き合っている夏海。夏海には老人ホームで暮らすおばあちゃんのキヨがいますがキヨが施設に入った頃、「もうここには来ないで」と言われて、そのまま疎遠に。そんなある日、夏海は大和からプロポーズを受けます。そのことをおばあちゃんに報告するように大和にすすめられ、報告にいきます。車椅子生活を続けていたキヨに気まずい空気のなか報告するとキヨの心が大きく動き始めます。

「バージンロードは、新婦が生まれた日から今日までの道のりを意味している」と知った夏海は、子供の頃からずっと一緒にいてくれたキヨと歩きたいと願います。この願いにキヨは夢を持ち、夏海とのバージンロードに向かって歩きはじめるのです。生きるのに本当に必要な力とは何か、そして施設で暮らすとはどういうことなのかを知るために見ていただきたい作品です。

介護は確実に過酷だが、温かい現場である

介護の現実はもしかすると想像以上に過酷なものかもしれません。しかしながら実際問題社会から、そしてあなた自身の人生から避けては通れぬ難しい問題でもあります。そういった現実の中には人間味あふれる熱いドラマがあります。映画を見て、介護の魅力に浸ってみましょう。

 働きやすい職場環境選びがあなたを輝かせる

あなたはなぜ介護の仕事を続けているのでしょうか?

日頃から考えることが多すぎていつの間にか忘れてしまっている介護の現場で働く理由。母が祖母の介護を大変そうにしているのを見て介護職を志した人や、障害者の方が当たり前の日常を送れない現実を知って、当時の自分では何も力になれないもどかしさから介護の仕事を志した人もいるでしょう。

現在、あなたが介護の仕事を行っているのは、「人の力になりたい!」と強く思ったからではないのでしょうか?

3K(きつい、汚い、危険)と言われていることを知った上で働き続けているあなたは高齢化社会である日本の誇りです。

介護業界の主役は現場で働くあなた自身です。

あなたをキッカケに、「介護の仕事って楽しいんだよ」「介護ってかっこいいんだよ」と思ってもらえる仲間が増えることを祈っています。

まずはあなた自身が輝ける場所に行きましょう。

世の中は、熱い想いを持って介護の仕事に取り組むあなたのような人材を求めています。

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