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介護業界で働きたい気持ちはあっても、未経験で大丈夫だろうかと不安になりますよね。「介護職はきつい」「大変だからやめておけ」などと言われていても、やりがいを持って人として成長できるから介護職で働き続ける人や、未経験で転職する人も多いのです。

事業所への調査資料「平成28年度 介護労働実態調査」によると、介護職員は約34,206人いる中で、中途採用されたのは全体の82.5%にも上ります。未経験で採用された人も数多く含まれるので不安は少なくていいかもしれません。ただし、離職率が高いのも不安に思う理由の一つですよね。

そこで今回の記事では、

  • 40代からの未経験者はどう思われているのか
  • 介護業界が未経験で失敗する人の特徴
  • 介護の仕事で思いもしなかった注意点

について現場の知識を交えながらお伝えします。

熱意ある転職が「経験」に変わるチャンスです。しかし、何も知らずに実際に働いてみたら「全然違う」とギャップを感じてしまうことも少なくありません。失敗する未経験者にありがちな特徴を知っておきましょう。

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未経験だから不安。転職する時の5つの心配ごと

介護の仕事に興味を持ったものの、未経験ということもあり不安が多いですよね。

  • 何も資格がなくて大丈夫か
  • 未経験で現場に入って足手まといにならないか
  • 年齢的に体力が落ちているが大丈夫か
  • 夜勤での対応が不安
  • 土日休み希望で働きたい

などが、40代から介護職を始める人が多く寄せる悩みです。

無資格でも介護職で働けるか

もちろん、無資格でも働けます。それでは、なぜ資格を取ろうとする人が多いのかと疑問になりますよね。それは、給料の面での違いが大きく出るからです。やはり、介護福祉士とは約4万円の差が出ることもありますし、初任者研修の資格があるだけでも2万円程度の差が出る場合が多いのです。また、施設長などの管理者へのスキルアップにも、無資格ではなく、資格があったほうがチャンスが広がりやすくなります。

まずは働いてから資格を取るか決めても遅くはありません。会社によっては「資格取得サポート制度」という費用や学習サポートをするところもあるので、入社前に確認してみてもいいでしょう。

参考無資格でも働けるの?介護業界の本当の話

未経験で現場に入って自分にできることがあるか

明日から「いざ出勤!」となった時、想像しただけでも不安な気持ちが押し寄せますよね。新人はどう思われているか気になりますよね。

現役介護職の正直な気持ちが介護の新人教育で新人から教わった!と、逆に教わることもあると受け止められています。新人に気をつけてほしいのは、

  • 知識があっても、自己判断で仕事を進めない
  • 何事も経験が必要
  • 利用者の介助は日々変化する

と、いった点に気をつけてほしいといっています。

介護の知識を学んでいたとしても、やはり現場で実際に行うには全く違うような臨機応変に対応しなければならないことが多いです。とっさの判断を求められる場合もありますが、「大丈夫だろう」と考えるのは危険です。何事も経験が必要となるので、迷ったら必ず相談しましょう。

未経験でも現場ではできることはあります。経験を積んで資格取得ができますし、会社によっては「資格取得サポート制度」に適用されて費用を出してくれるところもあります。入社前にしっかり確認しておくといいでしょう。

年齢的に体力不足が不安

介護の仕事をいざ始めようとした時に、40代からの勤務に支障はないかと不安になりますよね。若い人でもきついといわれる介護の仕事で、体力不足が原因で身体を壊すといったことは避けたいものです。

日々、体力をつけていくことも重要ですが、経験とともに介護のコツがわかってきます。体への負担を減らせる腰痛予防になる!介護職員のためのボディメカニクスを身につけましょう。

ボディメカニクスとは、最小限の力を使って利用者を支えたり、動いてもらったりする技術のことです。介護の仕事に慣れないうちは、力任せに行ってしまいがちです。この技術を使って、体の負担を減らして動けなくなるといった事態を招かないように対策できます。介護の仕事をしているうちに、必要な体力はついていくので、まずは体に負担をかけない介護技術を身につけるようにしてください。

夜勤がきついと聞くが、自分にできるか

介護職で夜勤があるのは、介護老人保健施設、特別養護老人ホーム、グループホーム、介護付き有料老人ホームなどです。利用者が宿泊する介護施設や事業所が夜間対応しているなら、基本的に夜勤があると思っていいでしょう。

勤務形態にもよりますが、日中の業務を一通り覚えたら夜勤業務が始まります。介護職の経験のために夜勤を引き受けても、初めてであれば不安は大きいですよね。介護職の夜勤のメリットデメリットにもあるように、不規則な生活に慣れるのが試練となります。

夜勤を重ねて「慣れである」とはいえますが、仮眠が1〜3時間程度とられているのでうまく体を休めるように工夫が必要です。どこでもパッと寝られるタフさが夜勤によって身についていきます。どうしても慣れずに頭がボーッとしてしまうなら、夜勤を少なくしたり、時間を短くしたりと少しずつ慣れるよう相談して調整してもらうといいでしょう。

土日休みの介護職ってあり?

時間や曜日に関係なく出勤する施設では、土日休みの働き方は難しくなります。そこで、比較的に土日休みである場合が多いデイサービスや訪問介護での勤務を検討しましょう。

土日休みで働きたいという意思を、面接でしっかり要望を伝えておきましょう。雇ってもらうのに自分の要望は伝えにくいと思ったら、転職サイトを利用するのがオススメです。転職サイト「介護の求人・転職・募集なら【きらケア】」では、自分の希望にあった施設を探せて、担当者を通しても伝えてくれるので、希望を伝えやすくなります。

土日休みで見つかりにくいなら、日曜休みに絞ってみましょう。日曜休みであれば、取り入れている施設も多いのでグッと見つかりやすくなります。

介護職の未経験でうまくいかない人の特徴

うまくいかない人の特徴

介護業界へ未経験で転職したものの、「こんなはずじゃなかった」と嘆く人もいます。働く前の熱意もすっかり冷めて、自分には向いていないと感じることもあるでしょう。初心者が先輩に嫌われずに仕事を身につける心得から基本的なポイントを確認してください。

1.職員同士で感謝を伝えられていない

介護をうまくすることに集中して、教えてもらった先輩に感謝を伝え忘れるかもしれません。感謝の気持ちはあっても、その都度伝えなければタイミングを逃してしまいます。忙しい合間をぬって新人に教えているので、人間関係を円滑にするためにも、しっかり聞こえるように声かけをしましょう。

2.指示されないと行動しない

指示されたことが漏れなくできるようになるだけでなく、周りの状況を見て考えて行動する意欲を示すと「やる気がある」と評価をもらえます。何でも自己判断で進めるのは危険ですが、先輩のやり方を見て、疑問に思ったことを積極的に尋ねていく姿はアピールしていくといいでしょう。

3.悪口や嘘など人間性に欠ける

仕事をしていると思うようにいかず、ストレスがたまることもあるでしょう。しかし、そこで職員はまだしも利用者の悪口をいうようでは信用できなくなります。

時には悪口の同意を求められる時もあるかもしれませんが、そのひとことが一人歩きして、悪口を自らいっていたように着色されることもないとは言い切れません。自分に非があるような言動は控えて、うまくかわすのが賢いでしょう。

4.利用者さんの言葉を間に受けて返答しない

認知症の利用者さんも多いので、事実と違うことを話す場合もあります。そこで重要といえるのが、正しい答えを教えてあげるのではなく、安心してもらうことです。不安な気持ちを取り除く返答になるように、利用者さんの話を受け止めていきましょう。ただし、何でも頼まれたことをするのではなく、利用者の自立を促す介護ができるように努めましょう。

5.利用者さんと目線を合わせて声かけができない

介助を行う前には必ず声かけをします。しかし、耳が遠かったり、認知症で理解ができていなかったりで、声かけが伝わっていないことがあります。利用者さんからすれば、いきなり体を触られたと受け取られるので、不信感が大きくなる一方ですよね。

また、立ったまま上から話しかけてしまいそうですが、利用者さんと目線を合わせて威圧感を与えないよう配慮するのも信頼関係を強くする基本的なポイントです。

利用者の背景を考えるプロ意識、新人のうちに積極的に質問を

介護業界は人手不足といわれているので、未経験で始めるには求人が多くハードルが低いかもしれません。ただ実際に働いてみると人を相手にする仕事なので、思うようにいかないことがあります。

例えば、利用者からの暴言や暴力、セクハラなどです。その時、利用者が認知症だとすれば、「仕方ない」と我慢をするばかりはつらいですよね。適切な対応をするとともに、なぜそのような行動や発言をするのかと利用者の背景を考えていくのがプロの介護職員です。「接しにくい人だ」と決めつけてしまえば、苦手意識ばかり生じてしまいます。

大丈夫、一歩ずつ前に進んでいこう

未経験で始めたばかりの頃は、わかっていても動けない自分が嫌気がさしてしまうかもしれません。しかし、できないことに目を向けて落ち込むくらいなら、新しくできるようになったことを増やしていくほうが気持ち的にも追い詰められません。

早く一人前になろうと、焦ってしまう気持ちもあるかもしれませんが、先輩などに聞きやすいのも新人の特権なので、一人で何とかしようとせずに相談していきましょう。もし、相談できるような環境でなければ転職も考えたほうがいいかもしれません。

転職サイトでおすすめな転職先をお探しの介護士さんに!【きらケア】を利用して、きらケアの担当者に施設の雰囲気や管理者の人柄などの内部情報を詳しく聞けます。長く働くためにも、自分に合った場所で人の役に立ちたいという熱意を注ぎましょう。あなたの熱意ある一歩を応援しています。

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