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介護の仕事にやりがいを感じている人は、人間関係の悪さとか待遇の悪さなど働いている事業所に不満があっても、介護の仕事自体を辞めようとは思わないものです。必然的に「転職」という方法を考えるようになります。

他の介護事業所に転職しようとする場合、面接がある事業所が多いものです。「今の職場を辞めて移ってきたい」と言っている人の面接ですから、担当者も新卒者より慎重に対応するはずです。転職の面接に失敗しないためには、ポイントをおさえることが重要です。

この記事では、

  • 介護職の転職で、失敗しやすい面接のパターンがあるのか
  • 面接で失敗しないために準備しておいた方が良い3つのポイントは何か

このようなことをお伝えします。

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介護職が転職する場合の主な理由5つ

介護職員が、介護の仕事を辞める理由の上位5つは次のとおりです。

  • 職場の人間関係に問題があった
  • 結婚、出産、妊娠、育児のため
  • 理念や運営の在り方に不満
  • 他に良い仕事や職場があった
  • 将来の見込みが立たない
介護関係の仕事を辞めた理由

引用:公益財団法人 介護労働安定センター|平成29年度介護労働実態調査

注目したいのは、2番目の「結婚・出産・妊娠・育児」以外の理由の根底にあるのは、働いている事業所や法人への不満で介護を辞めた、ということになります。転職しようと思う主な理由も、これに準じてくることが多いものです。ということは、必然的に転職時にはこれらのことが気になるものです。

転職の面接で失敗しやすいパターンとは何か

転職を決めたからには、何かしらの理由があるはずです。面接担当者は、ぜひそれを知りたいと思っています。なぜなら採用しても、すぐに辞めていってしまう人材は避けたいからです。

  • 今の施設での仕事はどうか?
  • 介護の仕事をしていてのやりがいは?

などと質問を切り出し、答えた内容から転職理由を想像しようとします。中にはストレートに「転職するきっかけは?」と聞いてくる担当者もいます。

この時、

  • 介護自体はやりがいがあるけれど、今の職場の人間関係が悪くてつらい
  • 給料が安くてやっていられない
  • 頑張っているのに、正しく評価されない

などと答えてしまうと失敗しやすいといえます。

また「何か質問がありますか?」と聞かれた時に、給与など待遇面ばかりを聞いてしまうと、悪印象を与えてしまうのです。

正直に答えているのに失敗するのはなぜ?

介護業界に長くいれば、どの事業所でも人間関係に問題があることは解っています。ですから、正直いって言わなくても想像はついているのです。

初対面の、しかも面接担当者に、今の事業所の悪口ともとれる話をしてしまうということは「もし採用したら、きっとこの事業所の不満も周りに言いふらすんだろうな」と思わせてしまうのです。また「不平・不満(グチ)が多い人かもしれない」という印象を与えてしまうと、人間関係をひっかき回されてトラブルを起こす、という心配を抱かせてしまうことになります。

転職理由を聞かれたら、どう答えればいいの?

転職理由を正直に答えることができないのであれば、ウソをつかなければならないのでしょうか。決してそうではありません。例えば、次のように答えることができます。

  • 利用者様のことを一番に考えたケアを行いたいのですが、そのためには、貴事業所(法人)の運営方針がとても素晴らしいと思いました。
  • わたしの働きぶりをみて、どのぐらいの給料を支払う価値があるのかを、ぜひ見ていただきたいと思っています。やる気には自信があります。
  • 問題がない事業所はありません。その中でも、少しでも自分に合った事業所(法人)を探したいと思い、貴事業所にたどり着きました。ぜひ、わたしも一員として働かせてください。

3つのポイントを押さえて面接に成功する

介護の転職の面接で失敗しないためには、3つのポイントを押さえて準備をしておくことが有益です。

面接を受ける事業所のことを可能な限り調べておくこと

介護職は、研修などで一緒になるため事業所間を超えた横のつながりを作りやすい業界です。転職を考えているとは言わずに、できるだけ面接を受ける事業所のことを知り合いに聞いておきましょう。運営方針、人間関係、利用者さんの様子などを聞いて事業所が力を入れていることを把握し、面接の時に、それを踏まえて話すことで好印象を与えることができます。

自分が譲れる条件をしっかりもっておくこと

面接を受ける際、自分が希望しているよりも下の条件を提示された場合、どこが下限なのかをきちんと考えておきましょう。何もかも求めることはできません。譲れることは気持ちよく譲ることで、好印象を与えることができます。

転職することを今の事業所では話さない

今の職場では、転職するために面接を受けることについて内緒にしておきましょう。親しい同僚にも、できれば避けた方が賢明です。どこから話が漏れるか分かりません。事前に今の職場が把握してしまうと、転職活動を妨害されることもあります。

転職の面接は好印象がカギ

既に介護現場での実績がある人に面接するのですから、面接担当者も、なぜ今の職場を辞めたいのかという理由に注目します。採用してもすぐ辞めてしまうとか、人間関係に新たな火種を生じさせて事業所が混乱することを控えたいからです。

好印象を与えるには、その事業所が力を入れていることを事前に調べておきましょう。そして希望する条件だけを述べるのではなく、自分が譲れる条件も把握しておくことが重要です。また自分の情報漏れを防ぐため、転職の面接をすることはできる限り伏せておきましょう。

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