40代から介護への転職は不安になりますよね。40代になると、家族がいる人も多く、自分の時間が十分持てないなんてこともあるでしょう。
一方で高齢化社会が進む中、介護業界は人手不足が続いています。求人自体は資格や年齢不問のところも多く、活躍は可能です。輝ける未来は自分の手で切り開いていきましょう。
目次
40代からの介護への転職
介護へ転職するにあたって心構えは大きく3つです。
1.明確な動機
40代から介護という新しい仕事を始めるためには明確な動機が必要です。介護の仕事は3Kと言われるほど、大変な仕事です。「求人がたくさんあるから」「人の世話なら誰でもできそう」「なんとなく選んだ仕事」では長続きしません。他の業種で働いていた人の場合、キャリアをまた一から積み上げることになります。
当たり前ですが自分より若い職員が先輩となる場面も多々あります。それでも私は介護の仕事に就きたい、働きたいという強い気持ちがなければ介護の仕事を続けていくことは困難です。どのようなことがあっても続けたい、成し遂げたいと強い気持ちが持てる動機が必要です。
2.介護は究極の接客業
介護の仕事は接客業です。そのために必要なことは接遇。介護の仕事はどれだけ「おもてなしの心」が持てるかにかかっています。介護の仕事は機械を相手にするわけではありません。介護は介護をする側と介護を受ける側の信頼関係があって初めて成り立ちます。
また介護者も1人は何もできません。介護職員同士、その他の専門職と互いに支え合って介護を行っています。周囲に目を向け、相手が何を求めているかを考える必要があります。
3.資格取得
資格や年齢不問と言われてもやはり資格取得者は給与面で違いが出てきます。また資格取得のために勉強し、知識が身につきます。資格取得によって知識が増えることで自信にもつながります。介護の資格は養成講座を受けることによって取得できるものの他、実務経験年数を満たして受験するものなどさまざまです。
介護福祉士は実務経験と介護職員実務者研修を受講しなければ受験することはできませんが、介護の国家資格です。国家資格取得は自分自身の財産になります。将来を見据えて、計画的に資格取得を目指しましょう。
40代で転職した場合のメリット
1.人生経験豊富
40代の人の中には、結婚や出産、育児などを経験されている人も多いことでしょう。結婚や出産に限らず、人生の節目を経験している人だからできる気づかいや心配りがあります。利用者によっては今のことは認知症によって覚えていることができないが、昔のことは昨日のことのように覚えている人がいます。そのため人生経験が豊富だからこそ、利用者の思いを受け止めることができる画面も多いです。
2.社会経験者である強み
他の業種であるとは言え、40代であれば、何らかの仕事に就いた経験がありますよね。業種によって仕事内容は異なりますが、仕事に対する考え方は基本的に同じです。仕事をする上で「報告」「連絡」「相談」の大切さは変わりません。
また時間を守る、自己の体調管理は福祉業界でなくても社会人として当たり前のことです。その人の人となりや人間性を表します。40代からの転職の場合、介護の仕事は初めてであっても他業種でキャリアを積んできている分、社会人としてのルールや報連相ができることが強みと言えるでしょう。
40代で転職した場合のデメリット
1.体力が必要
介護職は24時間365日の介護を支えています。ローテーションの変則勤務で夜勤業務もあります。20代の頃とは違い、体力は年齢に沿って少しずつ衰えていくのは自然なことです。自分の体調管理も大切な仕事です。20代に比べると、無理はできません。自分の体力を理解し、仕事に望みましょう。無理をして体調を崩すと仕事に支障が出る恐れがあります。
2.給与が年齢に比例しない
他業種でキャリアを積んできた人であっても福祉業界は初めてになります。国税庁による平成29年度分民間給与実態統計調査結果によると、全業種の平均給与432万円に対して、医療・福祉分野は399万円となっており、平均給与より少ないことがわかります。40代であっても他業種から転職した場合、年齢に対して給与が低いと言えるでしょう。
40代からの挑戦
介護への転職に年齢は関係ありません。大切なことは以下の5つです。
- 介護の仕事に就きたいと思った動機を自分の中で明確にする
- 他業種の経験は、介護業界で活かすことができる
- 40代であることの強みを活かす
- 資格取得は積極的に！国家資格である介護福祉士を目指す
- 資格を取得していくことで40代からでも十分キャリアアップできる
介護業界は40代から仕事を始めても遅くはありません。今までの経験を活かして目指すは国家資格である介護福祉士。努力はきっと実ります。自分を信じてがんばりましょう。
働きやすい職場環境選びがあなたを輝かせる
あなたはなぜ介護の仕事を続けているのでしょうか？
日頃から考えることが多すぎていつの間にか忘れてしまっている介護の現場で働く理由。母が祖母の介護を大変そうにしているのを見て介護職を志した人や、障害者の方が当たり前の日常を送れない現実を知って、当時の自分では何も力になれないもどかしさから介護の仕事を志した人もいるでしょう。
現在、あなたが介護の仕事を行っているのは、「人の力になりたい！」と強く思ったからではないのでしょうか？
3K（きつい、汚い、危険）と言われていることを知った上で働き続けているあなたは高齢化社会である日本の誇りです。
介護業界の主役は現場で働くあなた自身です。
あなたをキッカケに、「介護の仕事って楽しいんだよ」「介護ってかっこいいんだよ」と思ってもらえる仲間が増えることを祈っています。
まずはあなた自身が輝ける場所に行きましょう。
世の中は、熱い想いを持って介護の仕事に取り組むあなたのような人材を求めています。
