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介護職はかつて3Kと呼ばれ、きつい、汚い、危険という悪いイメージを抱かれていました。未だにその影響があるのか、介護職であることを周囲に言うとまず最初に言われるのは「大変だね」という言葉です。

しかし、実際に働いている人からは、「周囲が言うほど大変ではないよ」「意外と楽だよ」という声も耳にします。実際、私も「大変な仕事だね」と言われ回答に困ったことが何度もあります。

なぜ大変だと言われている介護職を楽だと感じるのでしょうか。その理由をお伝えします。

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介護職が楽だと感じる理由

解放

意外と身体的な負担は少ない

施設によっては要介護度が低く、ほとんど介助の必要がない人もたくさんいます。

介護は力仕事と思われがちですが、基本的な考え方として「自立支援」というものがあります。自分でできることは自分でできるように支援するということです。

要介護度が高いと大変だと感じるのは主に排泄介助と入浴介助です。しかし、おしめをしていなければおしめ交換をする必要はありませんし、トイレでの排泄も見守りのみが必要な場合、介護職は特にすることがありません。

入浴介助に関しても同じことで、要介護度の低い利用者の場合、手の届かない背中のみ介助をして後は見守りということも多いです。

私は入所型の施設と通所型の施設、両方で勤務経験がありますが、デイサービスは介護職の身体的な負担が少ないと感じました。

施設によって大きく差のあることですが、デイサービスやデイケアであれば要介護度が低いことにより、楽だと感じることもあるでしょう。

仕事内容が難しくない

施設によって違いがあるので一概には言えませんが、介護職がするのは家事と同じ内容が多くあります。

特に家庭的な雰囲気の中で生活をする、入所施設であるグループホームは、一日を通して掃除、炊事、洗濯、買い物など、ほとんどが家事です。それを利用者さんと共に行っていきます。そのため仕事内容自体は難しいものではありませんし、できるようになって困ることがありません。

実際私はグループホームでの勤務経験がありますが、無心で料理を作ったり、ぼんやり洗濯を干したりしている時は「楽だなぁ」と感じていました。

排泄介助や入浴介助のイメージばかりが先行してしまっていますが、案外日常的に行うなんでもないようなことが多かったりします。女性や主婦の人は特にこの点が楽だと感じるのではないでしょうか。

介護職が辛いと言われている理由

苦しむ女性

体力的にしんどい夜勤

介護職は夜勤や早出、遅出のある職場が多いです。よって体力的に「大変」というイメージが付きやすいです。

夜勤があるとお給料はアップしますが、単純に拘束時間が長い上、職場によってはしっかりと仮眠が取れないこともあるのでこればっかりは大変と言わざるを得ないでしょう。

夜中に利用者さんが何度もナースコールを鳴らしたり、眠れなかったりするとこちらもせわしなく動かなければなりません。

夜勤は職員の人数も少なくなりますが、利用者さんが起き始める明け方になると多忙を極めます。疲れもたまっている時間帯ですので辛いと感じることもあるでしょう。

夜勤の忙しさは日によって違います。しかし、穏やかで「今日は静かだな」という日でも深夜には眠気が襲ってきますのでどちみち体力的に辛さがあるのは否めません。

「汚い」イメージのある排泄介助

おしめ交換や排せつ介助などの下の世話をすることに対して大変というイメージがあるようです。これは人それぞれの感覚や感じ方に大きく左右されることなので大変か大変でないかは十人十色だと言えます。

排泄をしない人間はいませんし、赤ちゃんの時はみんなお下の世話をしてもらっています。そのため、生理的に排泄物を見るのが本当に無理だという人には厳しく感じるでしょう。

しかし、下のお世話というのは本当に人のプライバシーに関わることです。利用者さんの中には「あなたにこんなことをさせて申し訳ない、ごめんね」と言う人も多くいます。「こちらこそごめんね」という思いやりの気持ちがある人は自然と苦痛ではなくなるでしょう。

辛さを上回るやりがいがある仕事

胸を押さえる

介護職はきつい、忙しいというイメージが先行しがちです。しかし、実際に働いてみると周りが言うほど大変じゃないなと感じる人も多くいます。

なにより、介護は人のためになる、非常にやりがいを感じる仕事です。

排泄介助や入浴介助など大変そうと思われがちな介助も、実際は利用者さんとコミュニケーションを楽しんだり、「ありがとう」とお互いに伝えあったり、人と人との温かみを感じる支援です。

自分が辛いと感じている時には利用者さんが「何かあったの?」と人生の先輩としてアドバイスをくれたり、話を聞いてくれたりもします。

どのような施設で働くかという点によって働きやすさも変わってきますので、自分は何を辛いと感じ、何を楽だと感じるのかということを明確にして自分に合った施設を見つけましょう。

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あなたはなぜ介護の仕事を続けているのでしょうか?

日頃から考えることが多すぎていつの間にか忘れてしまっている介護の現場で働く理由。母が祖母の介護を大変そうにしているのを見て介護職を志した人や、障害者の方が当たり前の日常を送れない現実を知って、当時の自分では何も力になれないもどかしさから介護の仕事を志した人もいるでしょう。

現在、あなたが介護の仕事を行っているのは、「人の力になりたい!」と強く思ったからではないのでしょうか?

3K(きつい、汚い、危険)と言われていることを知った上で働き続けているあなたは高齢化社会である日本の誇りです。

介護業界の主役は現場で働くあなた自身です。

あなたをキッカケに、「介護の仕事って楽しいんだよ」「介護ってかっこいいんだよ」と思ってもらえる仲間が増えることを祈っています。

まずはあなた自身が輝ける場所に行きましょう。

世の中は、熱い想いを持って介護の仕事に取り組むあなたのような人材を求めています。

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