有料老人ホームはどこにでも見かけるくらい増えましたよね。住宅型や介護付きなどいくつか種類はありますが、自宅で生活できない利用者の受け入れを行い、色々な介護サービスを提供しています。
介護サービスを提供するだけでなく「委員会」制度があり、レクレーションや行事を担当する委員会や、事故防止や研修会の担当をする委員会など職員が分担して行うのです。しかしこの委員会活動で職員同士不満に感じることもあります。
今回は有料老人ホームの委員会活動で感じた不満をお伝えしていきます。
外出イベントは準備が大変!!

介護付き有料老人ホームで介護職員として働き、「レク委員会」に所属していたときのことです。メンバーは4人いて、委員長を中心に活動をするのが基本となっていました。特に大変なのは外出イベントの計画で、利用者に乗ってもらう車両や座席の検討や、1日のスケジュールや外出先の下見などと準備は大変です。
ただ、利用者が喜んでくれたり「楽しかった」と話してくれたりするととてもうれしい気持になるやりがいのある仕事です。委員会メンバーで協力しながら毎月の行事に力を注いでいたのです。しかし、委員長だけには腹が立つことも多く、「なんでこいつが委員長なんだ!」といつも思っていたのです。
私はやらない!話し合いでも他人事の委員長

とにかく委員長は何もせず、私達3人にばかり分担させてレクの業務を押し付けるのです!
特に腹が立ったのは、下見に絶対行かないことでした。当時、介護職員も人手不足で、勤務中に時間を作って外出先の下見にはいけませんでした。外出先の下見は決まって休みの日が多く、私達レク委員会のメンバーは休みを使って動いていたのです。
しかし委員長は準備や下見については知らん顔で、いつ下見にいくか?という話し合いの中でも委員長は平然と、「3人で話し合って決めて下さい。」と、「私には関係ない」オーラを前面に出してくるのです!委員長を除いた私達3人で順番に下見に行っていたのですが、ある秋の外出イベントでは3人で話し合い、下見については委員長に行ってもらおうと決めたのです。
やっぱり人の休み当てにしていた委員長の末路

秋の外出イベントが近づいてきましたが、私たち三人は下見に行きませんでした。まだ下見に行っていない私たちのことを知った委員長が慌てて介護現場にいる私をつかまえ、「下見はどうなってるの!早く行って状況確認してきて!」と言い放つのです。
さすがに頭にきた私は時間が取れず、下見にいけないことを伝えると、「明日休みなんだから行けるでしょ!」私は愕然としました。わかってはいましたが、最初から私達の休みをあてにしていたことがわかり言葉も出ませんでした。
私達3人は上司に相談し、委員長を含む4人と主任、副主任と話し合いを行いました。主任と副主任は私たちの訴えを理解してくれて、委員長としてもっと協力的な態度をとるよう注意をしてくれました。ただ、今後も4人で担当していくは嫌だなぁと思っていたのですが、注意を受けた委員長は翌月には退職してしまったのです!
きっと若手に責められ、上司に注意されたので嫌になってしまったのでしょう。委員長としての役割など一切せず、自分が楽できる体制づくりばかり考えていた委員長でしたが、私は反面教師にして後輩にちゃんと教えていける先輩になろうと心に決めた体験です。