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あなたは介護の3K(きつい、汚い、危険)というのを聞いたことがありますか?介護の仕事をこれから始めようとした時に、この3Kは本当なのか?と気になることでしょう。

この記事では

  • 3K(きつい・汚い・危険)は本当にそうなのか
  • なぜ3Kと言われてしまうのか?
  • 介護職をやるべきか?

あなたが少しでも介護に対しての不安や誤解を払拭できるようにお伝えいたします。

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介護は3Kだと言われる理由

むかしから介護の仕事は「きつい・汚い・危険」と言われてきましたが、実際はどうなのか私の経験を交えてお伝えします。

心身ともに経済的にも「きつい」

介護食は生活の援助をする仕事です。食事・排泄・入浴など利用者の介助を24時間通して行わなければいけません。そのため何人もの利用者を、日中は移乗やトイレ誘導やオムツ交換をし、夜間は寝ずにオムツ交換や巡回やトイレ誘導を行いわなくてはいけません。

長時間に渡って体を動かすため、体力的にきつい

1日8時間・夜勤なら16時間(8時間夜勤もある)体を動かし続ける体力が必要なことと、人の体を動かし持ち上げる動作をすることから体力的にきついという感じる人が多いです。

能力不足で対処しきれず、精神的にきつい

認知症や精神病の利用者の対応で、怒鳴られたり同じことを繰り返し言われ続けることも多く、介護職が精神的にもまいってしまうケースも少なくないです。それが高齢者施設での虐待がおきてしまう原因にもなっています。

長く働いたとしても、経済的にきつい

給料が安いと言われる介護職ですが実際はどうでしょう。

平成29年度介護従事者処遇状況等調査結果

引用:平成29年度介護従事者処遇状況等調査結果

厚生労働省が発表している介護職員の平均給与額では平成28年 ¥283,790、平成29年 ¥297,450 と増加傾向にあります。この金額が高いか低いかは個人の価値観ですが、長く働いて昇級したとしても平均でこの額面では経済的にきついと感じる人は多いでしょう。

総合してみても、体力的・精神的・経済的にきついと感じてしまうことが多い面があることがわかります。

「汚い」排泄物や感染症にかかるリスクがある

排泄介助に関わることの多い介護職ですが、排尿便の処理を行うことも多くあります。また、嘔吐したものの処理や出血している部分の洗浄などに関わることもあります。

インフルエンザ・ノロウィルス・疥癬(ダニによるアレルギー)など感染症にかかるリスクもオフィスワークに比べたら多くあり、それを汚いと感じる人もいるでしょう。

体を痛めたり、怪我をする恐れがある「危険」

介護の現場では怪我をする場面もあり、それは利用者だけでなく職員も例外ではなく「介助でぎっくり腰になった」「利用者と共倒れになった」「利用者に引っ掻かれた」など様々な理由があります。

そのため、大きな男性の利用者を小さな女性が介助をすることも珍しくない現状では、介護技術を的確に身に付けることや、介護ロボットを導入することで身を守るという手段が多く開発されています。

3Kはリスクでありマネジメントするもの

介護現場では「きつい・汚い・危険」という状況は実在します。

ですが、体を動かして人に関わる仕事だからこそのリスクであり、そのリスクをマネジメントしてケアを行うことも介護職に必要な能力です。

3Kだから大変…ではなくそれだけ利用者には自分の力が必要であるといえます。

3Kは悪いことだけじゃない!介護は「良いK」がある

祖父母と孫

マスメディアの影響が大きく「汚い仕事や体を酷使するきつい仕事」「介護職員が不足し人手が少ない」「ほかの職業に比べると薄給だ」など、介護職のイメージがニュースやTV番組で報道されることにより悪いイメージがついています。しかし、介護は悪いことばかりではありません。そのほかにも「感謝のK」「感激のK」「感動のK」とたくさんの良い面ももっています。それがやりがいになるのです。

ありがとうの言葉を多くもらえる「感謝のK」

わたしは介助をした後に必ず「ありがとう」と言います。それはトイレや入浴など人に見られたくないことを介助した時に「(がまんして介助させてくれて)ありがとう」という意味があります。

しかし、利用者からも「助けてくれてありがとう」と感謝されることが多くあり毎日「ありがとう」の言葉が飛び交っています。

できるようになる姿を近くで見れる「感激のK」

トイレで排泄ができるようになった!歩けるようになった!食べられるようになった!と、介護の現場では利用者の感激する声が聞かれます。生活リハビリや専門家の介入によって利用者のADLが向上することは多くあります。

その結果自宅に帰ることができる、好きなお寿司が食べられる、買い物に出かけられるといったことにも繋がります。そうした姿を見て喜ぶのは家族や職員も同じで「できるようになる」姿を見て感激できるのも介護の醍醐味です。

わかちあい、気持ちが動かされる「感動のK」

高齢者施設ではお祭りやお正月などいろいろな行事が催されます。わたしは毎年お祭りで「ソーラン節」と「エイサー」をおどります。何ヶ月もかけて練習し、ブログやポスターで宣伝、本番でその成果を披露することで「良いもの見せてくれて感動した」と言ってもらえます。

また、家族だけでは家に連れて帰れないと諦めていたところ、私たちがついていくことで自宅に何年かぶりに帰って過ごすことができ、利用者と家族が感動して泣いている場面もありました。プロの介護士として利用者に楽しんでもらいたいという行動を取ることが、利用者や家族だけでなく、わたしのやりがいにもなっています。

人に喜ばれる職業!それが介護職!

介護の3Kとは、

きつい…体力的・精神的・経済的にきつい面がある

汚い…排泄・感染症などに関わることが多い

危険…体を動かすため怪我をする場面が多い

という内容からでした。

これらは「介護職はこんなに大変だ!」とマスメディアが広めたイメージであり、実際は利用者・家族のために動く姿は「感謝・感激・感動」などプラスに働くKがあります。

人が人のために力を使い・頭を使い・誠意をもって接する姿は、どの職業よりもかっこいいものであり、その姿を見て「ありがとう」と言ってもらえる仕事でもあります。この記事を通して、マイナス面以上にプラス面があるそれが介護職であると多くの人に知ってほしいです。

 介護現場で実際にあった体験談を知ろう

自分の現場でのルールが、介護の当たり前だと感じていませんか?

他の現場で働く機会がないと、「やりにくい」「不便だ」と思っている方法が他の施設や事業所では楽々行われていたということも・・・。

介護職で働くライターによる体験談を正直に書きました。ぜひ自分の現場と比べてどうなのか、参考になることはないか覗いてみてください。

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