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介護の仕事をしていると、徘徊というワードをよく耳にしますよね。認知症等が原因で、昼夜問わずウロウロしてしまう行動をいいます。徘徊理由は利用者によって異なり、対処方法も様々なので一筋縄ではいきません。百人利用者がいれば、百通りの答えが必要になるのです。

徘徊理由を導き出し、なるべく早く対処できると利用者本人も落ち着いて過ごせるようになるのでしっかり考えなければなりません。今回は認知症のため、トイレがわからず徘徊してしまう利用者の対処法をお伝えします。

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認知症が悪化!徘徊が始まり他者の部屋へ

廊下

施設に入居しているAさん(男性)は、認知症のせいで会話をしても理解できないことが多く、最近では会話がかみ合わない状態になっていました。口数もだいぶ少なくなっていたのでなるべく職員の方から声を掛けて対応していたのですが反応は鈍く、認知症の症状が進行しているようでした。

Aさんの症状は会話だけで収まらず、私が夜勤勤務のときに新たな問題が起きたのです。お部屋を順番に巡回していると、Aさんが廊下を徘徊しているところを発見しました。「どうしました?」と声を掛けるとすでに不穏になっている様子で、とても険しい表情だったのを覚えています。なかなか会話がかみ合わないのでどうにか居室に誘導したのですが、明け方にも同じような状態で徘徊していたのです。

別の日も徘徊しているところを発見するようになり、ひどいときには他利用者の部屋に入り、トイレをしていたところを発見されていたのです。今後同じような状況が続いてしまうと、他利用者の迷惑にも繋がってしまうのでAさんの対応について検討することにしました。

徘徊の共通点!理由はトイレの場所?

トイレ

Aさんの徘徊について職員同士意見交換をしていると、共通点がいくつか判明したのです。

  • 徘徊は決まって夜間帯
  • 23時~1時ごろと、明け方4時~5時ごろに徘徊が見られ、常に徘徊しているわけではない
  • 険しい表情で徘徊している
  • 他利用者の部屋に入ってしまう

上記の点が職員の意見交換で共通した内容でした。

ここまでの話の中で、他利用者の部屋でトイレをしていたところを発見していることもあり、もしかしたらAさんはトイレに行きたいのではないかと考えました。昼間は自分でトイレに行っているのですが、夜は暗くてわからなくなっているのかもしれないと考えたのです。

今後の対処法としては、よく徘徊が見られる時間帯に巡回時間を変更してトイレ誘導を行うことと、トイレの電気はつけたままにしておくことになりました。

徘徊理由を職員全員で考えることが大切

協力する

対策を実施してからのAさんは、ほとんど徘徊をしなくなりました。職員で考えた通り、Aさんはトイレに行きたくて覚醒し、暗闇でトイレがどこにあるかわからず探している状況だったのです。

険しい表情もトイレが見当たらずイライラしていたのかもしれません。私がトイレの場所をお伝えすると、あまり話をすることがないAさんから「ありがとう」と話され感動したのを覚えいています。

徘徊をしてしまうのには理由があります。職員が声を掛けて、理由を教えてくれればよいのですが利用者の中には認知症によって、会話がうまくできなくなっている人もいます。

上手く意思を伝えられない利用者について職員が話し合い、気持ちを汲み取ってあげることが徘徊をなくすための対処法なのだと教えられた体験です。

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