デイサービスのレクレーションって、ついマンネリ化してしまいやすいですよね。だからといって、毎回新しいレクなんてできません。
長く日常生活をおくっていると、習慣化しているのであまり頭を使いません。つまり認知症になりやすいといえます。デイの脳トレは認知症予防にもなるので、工夫を凝らしながら続けたいものです。
今回は、レクレーションの脳トレできるアイデア10選をお伝えします。
目次
一番大切なことは“楽しいこと!”
デイサービスで行うレクレーションで一番大切なことは「楽しい」ことです。楽しくなければ長続きしませんし、笑顔で行うレクレーションは得られる効果も高くなります。
利用者に楽しんでもらうためには、周りのスタッフも楽しむ必要があります。何より、レクを指導する立場のスタッフが楽しんでいることが重要です。注意したいのは、自分だけで楽しむのではなく、利用者が楽しんでいることを楽しむ。これが大事です。
1.「いぬ・ねこ体操」
ルールは簡単です。指導者がいう言葉に応じて、利用者に答えてもらいます。
- 指導者「いぬ」=利用者「ワン」
- 指導者「ねこ」=利用者「ニャー」
- 指導者「ワン」=利用者「いぬ」
- 指導者「ニャー」=利用者「ねこ」
簡単に思えますが、4つを混ぜて言うと、とても頭を使う体操になるのです。注目したいのは、準備する物品が何もいらないこと。いつでもどこでも、手軽にできるのがありがたいレクです。
引用:介護エンターテイメント|笑いが生まれる脳トレ「いぬ・ねこ体操」
2.新聞紙があればOK!
新聞紙を小さく折りたたんだり、指で細く長くちぎってつなげて長さを競ったりするゲームです。注意したいのは、周りの利用者と比べないことです。できない自分をみてモチベーションを下げてしまったら、意味がありません。
引用:介護エンターテイメント|【100均トレーニング】新聞紙で脳と身体のトレーニング
3.おとぼけ挨拶ゲーム
利用者を2チームに分けて、各チーム1人ずつ前に出てきてもらい、挨拶をしてもらいます。やり方は、相手の挨拶内容と、わざと違うことを返してください。
例えば、次のように挨拶をかわします。
- 今日は天気があまりよくありませんね
- 甲子園が終わってしまいさみしいですね
最初の挨拶で「天気」の話題が出ていますので、それとは違う挨拶を考えるのです。笑ってしまったり言葉に詰まったりしたら負け。次の人と交代しましょう。
4.あれこれ思い出しゲーム
加齢に伴い記憶する力が失われがちですから、短期記憶を使って過去のことをしっかり呼び起こしてもらいましょう。記憶力を刺激することは、認知症予防にもつながります。例えば、次のような質問をします。
- 今朝の朝食は何を食べましたか
- 昨日の夕飯は何を食べましたか
- 昨夜、観たテレビは何ですか
さらに難易度を上げるなら
- 3文字の動物を5つ答えてください
- 数字のつく四文字熟語を答えてください
チーム対抗戦にしても面白いゲームです。
5.文字並び替えゲーム
ホワイトボードに、順番をでたらめにしてひらがなを書いて、何のことなのか当ててもらいます。
例えば
- くまる⇒くるま
- かちみさ⇒さかみち
などです。文字数が多くなればなるほど難しくなります。また、2つや3つの単語を入れても面白いですが、この場合にはヒントを先に伝えましょう。
- だまこいごたん⇒だいこん、たまご(ヒントは、両方おいしいおでんの具)
- かごなきりしん⇒かき、なし、りんご(ヒントは、秋の果物3つ)
6.歌あてクイズ
利用者が誰でも知っている歌のヒントを、ホワイトボードに一つずつ書いていきます。
例えば「リンゴの唄」であれば
- 青空
- 〇〇は何も言わない
- かわいい
- とにかくかわいい
- 〇〇の気持ちはよくわかる
という具合です。最初から、キーとなるヒントを出さない方が盛り上がるでしょう。
7.グーパー運動アレンジVer.
グーパー運動とは、左手をパーにして肘を伸ばし前に出すと同時に、右手はグーにして胸へつける、ということを繰り返す運動です。これを、前に伸ばす手はグー、胸につける手はパーにするだけでも難易度が上がりますが、いくつかアレンジするとさらに楽しめます。
8.単語穴埋め脳トレ
ホワイトボードに、次のように〇と文字を書きます。
- あ〇
- 〇い〇
- う〇〇〇
文字を当てはめて単語を作ってもらいましょう。答えは何通りもあるので、チーム対抗にしても面白いですね。
9.みみ(耳)・はな(鼻)!
これも認知症予防につながる脳トレレクです。
- 右手で鼻をつまみ、左手で右耳をつまむ(腕が体の前で交差します)
- ハイッという合図と共に逆(左手で鼻をつまみ、右手で左耳をつまむ)にする
これを繰り返すだけです。
合間に、手拍子を一回入れるだけで難易度が上がります。
引用:介護エンターテイメント|耳と鼻をつまむだけで認知症予防
10.認知症の人でも楽しめる「カラー神経衰弱」
認知症状が進んでも、色の判別はつきやすいという特徴を利用します。使うのは市販されているトランプで、同じ色が出たらOKとします。当たっても当たらなくても、一回終わったら次の人に交代します。
トランプの枚数が多すぎるとしたら、1~5までとか、1~10までにして枚数を減らしましょう。腕を伸ばす、めくる、というように身体を動かすことになります。
どうせ脳トレのレクをやるなら身体も使って
10選の中には、頭だけではなく身体も使うレクが入っています。脳トレで一番効果を期待するのは「認知症予防」ですが、同時に身体を動かすことで「身体機能低下予防」もできます。
初めは上手にできなくても、何度も楽しく行っていれば、そのうちに利用者の反応をみながら巧にできるようになります。自分が失敗して笑いを誘うタイミングも、利用者に突っ込むタイミングも分かってきたら一人前です。