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身体介護を行うと、腰に負担が掛かることが多いですよね。どうしても利用者を抱えたり持ち上げたりする行動をとらなければならないので、少しずつダメージが蓄積するのでしょう。ただ、介助のせいだけではないかもしれません!普段の姿勢や生活習慣を思い出してみると、意外と原因になっている場合があります。姿勢が悪いと体のあちこちに悪影響となり、痛みや体の可動域に問題が出てしまいます。

しかし、普段から自然ととっている姿勢なので、自分の姿勢の悪さに気付いていない人もいるかもしれません。なるべく早めに気付けるように、今回は姿勢が悪いと健康に悪影響である原因や、改善方法をお伝えします。

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一つだけじゃない!悪い姿勢の種類とは?

猫の集まり

姿勢の悪さには色々種類があるので、自分がどの姿勢に当てはまっているのか確認するところから始めていきましょう。

猫背

悪い姿勢で一番有名なのは猫背ですよね。首を前に出し、背中を丸めたような格好になるので見た目もあまり格好いいものではありません。特にデスクワークが必要な時にひどい猫背になってしまう場合があります。

反り腰

反り腰は首から背骨~腰につながるS字カーブが通常の人より大きくカーブしています。通常の人よりS字カーブが強いと、腰のところがちょうど反り返る部分になるので腰の負担が大きくなってしまうのです。

平背

平背はフラットバックとも言われており、骨のS字カーブがほとんどなく、直線的な形になってしまった状態のことを言います。見た目は真っすぐでどちらかと言えばきれいな姿勢に見えるのですが、真っすぐすぎるのも体の不調に繋がってしまうのです。また、猫背よりも深刻で、体の負担も大きいと言われているのです。

上記のような姿勢の悪さを続けていると、どのような症状が見られるようになるのでしょうか?

痛みの原因は?姿勢によって症状も違う

電球

姿勢の悪さを続けていると、体の至るところに「不調」が生まれ、色々な症状が見られるようになります。

不調は以下の通りです。

  • 首の痛み
  • 肩の痛み
  • 腰の痛み
  • 頭痛
  • 吐き気
  • めまい

となっていて、他にも様々な病気に繋がってしまうこともあるのです。

先程お伝えした「姿勢別」で詳しくお伝えしましょう。

猫背原因と症状

猫背の原因は生活習慣や職業病とも言わています。例えばデスクワークが多い人や重い荷物を運ぶ仕事、ヘルメットなどを常時していて首に負担をかけてしまいます。

また、最近ではスマホを長時間見ていることで、猫背に繋がってしまったりストレートネックというまた違う病気にかかってしまったりすることがあるので注意しましょう。

猫背が原因で起きる症状は

  • 肩こり
  • 首コリ
  • 腰痛
  • 頭痛

等が見られるようになってしまいます。

反り腰の原因と症状

反り腰は、女性の人がなる原因が多い姿勢になっています。

  • ハイヒールをよく履いている
  • 妊娠中や産後の人
  • 運動不足

などが原因となっているのです。

妊娠中の人に姿勢を正すように言うのは難しいと思いますが、ハイヒールや運動不足については生活習慣を見直すことができるので、対策を考えてみましょう。

反り腰の症状は以下の通りです。

  • 肩こり
  • 腰痛

特に腰痛は、ひどい人だと歩行困難となってしまう人もいますので、日頃から予防対策が必要です。

平背の原因と症状

平背の原因は以下の通りです。

  • 長時間のデスクワーク
  • スポーツをしている人

となっています。

しっかり運動している人がなりやすいなんて意外ですよね!

激しい運動で筋肉が硬くなってしまうと起こる可能性があるようです。

症状としては、

  • 肩の痛み
  • 首の痛み
  • 手のしびれ

となっており、椎間板ヘルニアになってしまうケースもあるので十分注意が必要です。

継続は力なり!簡単に行える体操やストレッチとは?

準備運動

悪い姿勢を治すため、また予防するためにできる体操をお伝えしていきます。レクレーションなどで高齢者と一緒に行うこともできるので、是非参考にしてみて下さいね。

タオル体操

手ぬぐいくらいの大きさのタオルを用意して、体のストレッチを行う体操になります。タオルの両端をにぎり、腕を頭の上まで伸ばしたり、左右に伸ばしたりするのです。肩や胸の可動域を広げることになるので、肩こりや猫背の予防にもなります。また、腹部に大きめのタオルを丸めて置き、体を前屈させて背中の筋肉を伸ばしてやると、反り腰予防にもなります。

腹式呼吸や簡単なストレッチ

平背の場合は腹式呼吸が予防や改善に繋がるとも言われています。腹式呼吸によって胸周りをストレッチし、横隔膜を鍛えることが大切なのです。また、ストレッチボールなどを使用すれば簡単胸周りのストレッチができるので、一度試してみてはいかがでしょうか。

体感トレーニングも平背には有効なトレーニングの一つです。ストレッチボールや体感トレーニングを高齢者向けに行うデイサービスなどもあるので、機能訓練として取り入れることもできますよ。

放っておくと危険!姿勢改善に今からでも取り組もう!

今回は悪姿勢で体に及ぼす不調や改善方法についてお伝えしましたがいかがでしたでしょう?

姿勢の悪さは体全身に悪影響を及ぼしますので、自分の姿勢を見つめ直してましょう。

よく聞く悪い姿勢とは

  • 猫背
  • 反り腰
  • 平背

となっていて、体調に及ぼす悪影響は少しずつ違います。

しかし、共通して言える内容としては「筋肉のコリ」が見られるようになることです。肩や首のこりは甘く見てはいけません。放っておくとどんどん悪化していき、自律神経までを乱すようになり、精神的な不調にまで繋がってしまうことがあるのです。肩こりや首コリが強く感じる人は、姿勢が悪いかもしれません。簡単な体操で、改善することもありますので、是非参考にしてみて下さい!

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