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関節拘縮を予防するには、運動が大切ですよね。時間がなかなか取れないけれど、関節拘縮予防の運動はしたい。拘縮がなければ、着替えや排泄介助様々な介助が楽になります。

さらに、利用者さんの日常の向上にもつながることを知っているあなた。そんなあなたに今回は拘縮を予防する運動やストレッチをお伝えします。

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起きる・座る・立つこれが重要

立ちあがる

元気な人でも、知らない間に運動をしています。それは、起きて座って立つことを知らない間におこなっています。拘縮の予防に一番大事なのは、無理なく毎日少しずつ続けることが大切です。

介護の現場においては、介助の必要でない部分も介助してしまいがちです。必要のない介助をすることで、利用者さんの運動をうばっています。拘縮予防の運動やストレッチは、時間をあまりかけなくとも日常の生活の中で補うことができるのです。

拘縮とはどんな状態か

簡単に拘縮を説明すると、筋肉や皮膚などが固まって動きが悪くなっている状態です。

痛みの仕組み・ストレッチとの違い

引用|痛みの仕組み・ストレッチとの違い

筋肉などを使わずにいると、どんどん固まって動きが鈍くなってしまします。動きが鈍くなってしまうと、歩く事や食べることが困難になってしまします。歩くことや食べることが困難になると、寝たきりの状態になり筋肉を使用しなくなり、さらに筋肉が固まる悪循環になります。筋肉は日頃から使わないと、拘縮につながっているのです。

筋肉は使えば柔らかくなる

筋肉は、使うことで柔軟性を保ちます。子供が使う粘土も、使わなければだんだんと固くなってしまいますよね。固くなっても、再度こねることでやわらくなります。

筋肉も使うことで、柔らかさを保っているのです。しかし、粘土が固い状態でこねるのにはじめは硬くて力が必要です。筋肉は繊細なので、はじめから強い力で負荷をかけると壊れてしまいます。はじめは、優しく徐々に負荷をかけることがたいせつです。

どんなストレッチが効果的か

ストレッチといっても様々なストレッチがあるので一例を紹介します。下記のURLの動画を参考にしてください。

高齢者向けのストレッチ動画です参照してください

引用|関節の拘縮予防訓練ー高齢者向け / 監修 杏林大学

実は特別なストレッチは必要ない!

実は特別なストレッチは、予防としては必要ないのです。ベットから起きる時に地面に足をしっかりとつけ端座位(ベットの端に両足をつけて座る事)するだけ。たったこれだけで、座る為にバランスをとろうとして全身の筋肉を使うことができます。

両足を地面にしっかりとつけて、両足に負荷をかけることが大切です。筋肉をしっかりと使うことになりますし、大幹を鍛えることもできます。はじめは、倒れないように補助をして端座をすることから始めることをおすすめします。

端座位の状態から、車椅子等に移動する際にも負荷をかけること。しっかりと地面に足をつけて、車椅子等に移譲することによって、脳から立つための指令がでます。そうすると全身の全身の筋肉を使用して、筋肉に負荷がかかります。

拘縮予防だけでなく、日常生活に運動を取り入れよう

車椅子

拘縮の予防の運動やストレッチは、もちろんとっても大切です。けれども、介護の現場では時間は限られています。ストレッチを、日頃の生活に少しずつ取り入れることで無理なく運動ができます。起きて立つこと、座る事が時間をわざわざ時間をかけずにできる拘縮予防のためのストレッチです。日常生活の中で、運動を取り入れることはとっても大切です。あなたも、わざわざ運動をする事はとってもめんどくさくなりませんか。毎日のリハビリや運動は、日常の中でコツコツと行うことが毎日続ける秘訣です。

しかし、毎日の運動は時間を確保したり、気分的にも継続するのは難しいですよね。そこで、いつも無意識に行っている立ったり座ったり、起き上がることは運動ではなく普通にできます。特別な運動をするのではなく、普段の生活の中に隠れている運動を引き出すことが大切です。動くことが難しいから動かないではなく、いつの間にか動くようになったからもっと動こう、というような好循環をもたらすことが今の利用者さんには必要なのです。

簡単な運動を無理なくコツコツで、拘縮ゼロをめざして

毎日続ける

拘縮予防運動は、特別におこなう必要はありません。あなたもきっと週に何日かは運動をおこないますよね。特別なリハビリは、その程度の時間でじゅうぶん足りるのです。

ダイエットもたまにしても効果がなく、毎日のつみかさねが重要になりますよね。拘縮予防も毎日のちょっとした運動のつみかさねが一番大切なことです。毎日するのだからこそ、時間をかけてする運動は負担がかかりいつのまにか消滅してしまいます。

簡単な運動を、無理なく毎日コツコツ続けることをおすすめします。

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